「テレビが見たいけどUHFアンテナって何?」
「トゲトゲのアンテナがUHFアンテナだと思っていたけど、なんだかおしゃれなアンテナもあるみたい?」
「どのアンテナも同じに見える……選び方が知りたい!」
UHFアンテナとは、地デジアンテナのことです。
昔はトゲトゲした見た目の八木式アンテナしかありませんでしたが、近年ではおしゃれなアンテナが続々と登場しています。
屋根の上に設置しても目立たないおしゃれなもの、従来のアンテナとは違い屋根の上に設置しないものもあります。
しかしアンテナの数が多いと、どのようなアンテナがよいか?迷いますよね。
そこで!この記事ではUHFアンテナの種類、選び方から設置方法までまるっと解説します。
UHFアンテナに関する情報はこの1ページを読むだけでばっちりです!
では早速UHFアンテナの種類を確認していきましょう。
UHFアンテナ(地デジアンテナ)の種類
アンテナの種類 | 参考本体価格(税込)※1 | こんな人におすすめ |
---|---|---|
八木式 | 6,835円 | 感度のよいアンテナが欲しい |
平面 | 9,874円 | 風や雪に強いアンテナがよい |
ユニコーン | 9,722円 | おしゃれなアンテナが欲しい |
室内 | 3,270円 | 格安で地デジが見たい |
※1.詳細は[種類別UHFアンテナおすすめ紹介]に記載しています。
UHFアンテナとは、地デジ放送を受信するアンテナの総称です。
「テレビアンテナ」だけだと、BSアンテナや地デジ化以前に使われていたVHFアンテナと紛らわしいのでUHFアンテナと呼ばれることがあります。
そのためテレビ用のアンテナをお探しなら、UHFアンテナ=地デジアンテナの認識で問題ありません。
現在市販されている家庭用のUHFアンテナは、上記の4種類が主流です。
アンテナは種類によって性能や設置場所が異なるので、ご自宅にあったUHFアンテナ選びが大切です。
ではどう選べばよいか?まずはそれぞれのアンテナの特徴を知りましょう。
違いがわかればご自宅に設置すべきアンテナが、自然に見えてくるはずです。
それでは、4種類のアンテナの違いを解説します。
またUHF・VHFアンテナの違いを知りたい方は「UHFとVHFアンテナの違いはなんですか?」をご確認ください。
感度抜群八木式アンテナ
メリット
感度がよく電波の弱い地域でも使える
デメリット
トゲトゲの見た目で目立つ
八木式アンテナはトゲトゲした魚の骨のような形のアンテナです。
古くからあるアンテナのため、UHFアンテナといえば八木式アンテナを思い浮かべる方も多いでしょう。
八木式アンテナは電波の弱い地域から強い地域まで、広い範囲に対応できます。
八木式アンテナは電波の強い都市部で使う小型アンテナから、電波の弱い山間部でも使用できる大型でパワフルなアンテナまでさまざまな種類があるからです。
特に電波の弱い地域では八木式アンテナしか使用できない場合もあるので、感度のよい強力なアンテナとして有名です。
ですがトゲトゲした見た目で屋根の上に設置すると目立つので、最近ではアンテナとわかりづらい平面アンテナやユニコーンアンテナの人気に押され気味です……。
見た目を気にする方は、後述の平面アンテナ・ユニコーンアンテナがよいでしょう。
風・雪に強い平面アンテナ
メリット
壁に設置するので風や雪に強い
デメリット
立地や電波の強さによっては使えない可能性がある
平面アンテナは主に外壁に設置する、平たいUHFアンテナです。
デザイン性を重視したアンテナを「デザインアンテナ」と呼ぶため、平面アンテナを「デザインアンテナ」と呼ぶこともあります。
外壁に設置するので壁や屋根に守られ風や雪の影響を受けづらく、アンテナには見えないおしゃれなデザインから近年人気が高まっています。
ですが八木式アンテナに比べると電波を拾いづらく、住宅密集地や電波の弱い地域では使えないおそれがあります。
通常八木式アンテナは屋根の上に設置しますが、理由は屋根の上には障害物が少なく電波が入りやすいからです。
そのため外壁に設置する平面アンテナは、住宅密集地ではご近所の建物が障害物になり電波が入りづらい場合があります。
一応平面アンテナも八木式アンテナ同様に屋根の上に設置できますが、屋根の上に設置すると風にあおられて倒れやすくなるのであまりおすすめはできません。
また平面アンテナは八木式アンテナに比べると感度が低い製品が多く、たいていの平面アンテナは都市部など電波の強い地域での使用が推奨されています。
製品によっては平面アンテナでも電波の弱い地域で使用できる製品もありますが、住宅密集地では壁面に設置すると感度が落ちる可能性があります。
おしゃれで感度が高いものがよいなら、次のユニコーンアンテナがよいでしょう。
おしゃれで感度もよいユニコーンアンテナ
メリット
屋根の上に設置しても目立たずおしゃれ
デメリット
電波の強い地域でしか使えない
ユニコーンアンテナは棒状のUHFアンテナです。
先ほどの平面アンテナと同じくデザインアンテナの一種です。
他3種類のアンテナはさまざまな製品がありますが、ユニコーンアンテナは現在マスプロ電工®のU2CNのみになります。
ユニコーンアンテナの特徴は屋根の上に設置しても目立たない、おしゃれなデザインです。
一般的にアンテナは障害物の少ない屋根の上に設置しますが、トゲトゲの八木式アンテナは目立ち建物の美観を崩してしまいます。
かといって壁面に設置する平面アンテナだと、住宅密集地ではご近所の建物が障害物になり電波が入りづらくなります。
そこで注目したいのがユニコーンアンテナです。
ユニコーンアンテナはアンテナとはわかりづらいデザインで、屋根の上に設置しても家の美観を崩しません。
しかも屋根の上に設置するので、住宅密集地でも使用できます。
ですがユニコーンアンテナは他のアンテナと比べると種類がありません。
また、ユニコーンアンテナを製造しているマスプロ電工®のカタログを見ると、ユニコーンアンテナは電波の強い地域を対象にした商品だけです。
都市部など電波の強い地域でしか使えないため、山間部など電波の弱い地域にお住まいの方は、八木式アンテナか26素子程度のデザインアンテナを使用しましょう。
低価格でコンパクトな室内アンテナ
メリット
低価格
デメリット
感度が弱い
室内アンテナとは文字どおり、室内で使用する小さなUHFアンテナのことです。
国内外問わずさまざまなメーカーから発売されており、上記の画像以外にもさまざまな色や形の製品があります。
室内アンテナの特徴は、何といっても安さです。
室内アンテナはテレビに接続するだけで使えるので、業者依頼不要、工事費用をかけずに設置ができます。
のちほどまた触れますが業者に頼むと4.5万円かかるところ、室内アンテナなら本体代金の約3千円(3,270円)で設置が可能です。
安さが特徴の室内アンテナですが、注意点は感度が悪いところです。
室内アンテナは小型なので電波を拾う力が弱く、障害物の多い部屋の中で使用するため感度がよくありません。
都市部など電波の強い場所でしか使用ができず、電波の弱い山間部などでは使えないおそれがあります。
屋外用の大きなアンテナのほうが感度がよいので、感度が気になるなら他のアンテナを選択しましょう。
以上でアンテナの種類の解説は終了です。
なんとなく気になるアンテナはありましたか?
4種類もあると、どれを選べばよいか?またどれがご自宅に合うのか?わかりづらいですよね。
そこで次の章からはUHFアンテナの選び方を解説します。
UHFアンテナの基本的な選び方
UHFアンテナを購入する際には、下記の内容を確認しましょう。
- 自宅の電波の強さに合わせた製品を選ぶ
- 見た目・設置場所で選ぶ
- 素子数・利得が多いほうを選ぶ
UHFアンテナは種類によって感度が異なり、お住まいの地域によっては使用できないアンテナがあります。
そこでご自宅の電波の強さを知ることが重要です。
見た目や設置場所でアンテナを選んでも、ご自宅によっては使用できない場合もあるのでアンテナを購入する前に電波の強さを確認しましょう。
また同じ種類のアンテナ同士で購入に迷ったら、素子数と利得に注目しましょう。
では詳しく解説します。
自宅の電波の強さに合わせたものを選ぶ
UHFアンテナはご自宅の電波の強さに合わせて選ぶことが大切です。
ご自宅の電波の強さを調べる前に、ちょっとだけ電波の強さについて解説します。
テレビの電波はテレビ塔に近い電波の強い地域を強電界地域、テレビ塔から離れた電波の弱い地域を弱電地域、強電界地域と弱電界地域の間を中電界地域と呼びます。
一般的に人口の多い都市部は強電界地域、人口の少ない山間部は弱電界地域の傾向です。
強電界地域では感度の低い小さなアンテナでも電波が拾いやすく、基本的に4種類のどのアンテナでも設置できます。
しかし弱電界地域は電波が弱いので、感度のよいアンテナでないと設置ができません……。
電界地域 | 使用できるアンテナ |
---|---|
強 | 八木式・平面・ユニコーン・室内アンテナが使用できる |
中 | 八木式・平面・ユニコーンアンテナは使用できる 室内アンテナは製品によっては使用できる |
弱 | 大型の八木式・26素子相当アンテナは使用できる |
素子数の解説はまたあとで触れます。
まずは自宅の電波の強さを調べましょう。
自宅の電界地域を調べる方法
自宅の電界地域を調べる簡単な方法は、以下のとおりです。
一般社団法人放送サービス高度化推進協会A-PABを利用する
A-PABのサイトでは、お住まいの地域にあるテレビ塔を検索できます。
上図のようにお住まいの地域が範囲内なら強〜中電界地域です。
ご近所にパラスタックアンテナがないか?探す
八木式アンテナの一種で、パラスタックアンテナは主に弱電界地域で使われています。
ご近所にパラスタックアンテナがあれば弱電界地域の可能性が高いでしょう。
ポータブルテレビやワンセグ・フルセグを起動する
ポータブルテレビやガラケー・スマートフォンで放送中の番組を視聴します。
問題なく視聴できれば強電界地域です。
以上が電界地域の簡単な調べ方です。
ですが強電界地域であっても、障害物の多い地域では電波が届かない場合があります。
例えば高いビルに囲まれた地形、住宅密集地で屋根の上は電波が拾えても壁面や室内では電波が弱まるケースです。
上記の方法ではこれ以上は詳しくはわからないので、より詳しい調査が必要な方はアンテナ工事業者に相談しましょう。
またアンテナ工事業者に心当たりがない方は、アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番は、アンテナ工事業者をご紹介するサービスです。
ご希望の日時、地域をお伝えいただければ、あなたにピッタリのアンテナ工事業者をご提案いたします。
現地調査・現地見積りは基本無料のアンテナ110番にご連絡ください!※2
※2.対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積りに費用をいただく場合がございます。
見た目・設置場所で選ぶ
アンテナは屋根の上に設置するイメージですが、平面アンテナのように壁に設置するタイプもあります。
アンテナの見た目や設置場所で好きなアンテナを選んでみましょう。
アンテナの選び方は人それぞれですが、例えばこんな選び方もあります。
ソーラーパネルがあるから屋根の上は設置できない
壁に設置する平面アンテナ
テレビコンセントのない部屋でテレビが見たい
つなぐだけの室内アンテナ
屋根の上に設置したいけど見た目が気になる
おしゃれなユニコーンアンテナ
アンテナの種類と特徴を理解すれば、いろいろな選び方ができますね。
ただし注意!UHFアンテナは種類によって使用できる地域とできない地域があります。
電波の弱い弱電界地域では八木式アンテナしか選べない場合もあるので、まずはご自宅の電界地域を調べましょう。
素子数・利得が多いほうを選ぶ
UHFアンテナの種類は主に4つですがさまざまな製品が販売されており、製品ごとに性能や特徴が違います。
例えば八木式アンテナだけでも、小型のアンテナから大型のアンテナまでさまざまです。
同じ種類の商品でどちらがよいか迷ったら、アンテナの素子数と利得に注目しましょう。
推奨される素子数や利得は各メーカー、各商品によって異なりますがマスプロ電工®によると以下のとおりです。
素子数 | 利得 | |
---|---|---|
強電界地域 | 記載なし | -3~7db |
中電界地域 | 7~14素子 | 6~12.5db |
弱電界地域 | 14~30素子 | 8.8~16db |
参考:マスプロ電工®公式
では詳しく解説します。
素子数
素子(エレメント)とはアンテナの電波を拾う部分のことです。
素子が多いほど電波を拾う部分が広いので、よりたくさんの電波を拾える高性能なアンテナの目安になります。
八木式アンテナを例に見ると、アンテナの横棒の部分が素子です。
八木式アンテナの一種パラスタックアンテナは、弱電界地域でよく使われる強力なアンテナです。
一般的な八木式アンテナと比べて素子数が多いので、パラスタックアンテナは強力なんですね。
アンテナは素子が14本だと14素子アンテナ、20本だと20素子アンテナと呼ばれます。
平面アンテナやユニコーンアンテナは一見すると素子数がわかりませんが、説明書を見ると「20素子相当」と目安が書かれています。
室内アンテナは素子数が書かれていないことがほとんどなので、次で解説する利得に注目しましょう。
素子数の目安はメーカー・製品によって異なりますが、マスプロ電工®によると以下のとおりです。
素子数 | |
---|---|
強電界地域 | 記載なし |
中電界地域 | 7~14素子 |
弱電界地域 | 14~30素子 |
注意ですがアンテナは一般的に素子数が多くなればなるほど、大型になります。
大きなアンテナは設置場所が限られる、価格が高くなるなどのデメリットもあるのでむやみに素子数の大きなアンテナを選ばずにご自宅の電界地域に合わせた製品を選びましょう。
利得
利得とはアンテナがどれだけの電波を受信できるか?の受信感度を示した数値です。
アンテナの説明書や箱を見ると「動作利得、アンテナ利得:15db」と表記されているので、説明書きを確認すれば利得がわかります。
電波増幅器のブースターが内蔵された室内アンテナや平面アンテナは通常の利得と「ブースター利得」が記載されたものがあります。
ブースター利得は「ブースターの電源を入れた際の利得」で、通常の利得よりもやや高くなります。
ブースター内蔵の製品どうしで比べるときは、ブースター利得に注目しましょう。
利得の目安はメーカー・製品によって異なりますが、マスプロ電工®によると以下のとおりです。
電界地域 | 利得 |
---|---|
強電界地域 | -3~7db |
中電界地域 | 6~12.5db |
弱電界地域 | 8.8~16db |
ただし!高利得なアンテナは一般的に素子数が多くなりがちです。
素子数が多いアンテナは大型なものや高価な製品もあるので、お住まいの電界地域に合わせた利得の製品を選びましょう。
アンテナの選び方は以上です。
アンテナ選びはお住まいの地域の電界地域が重要です。
簡単な方法でよいので、目安を測っておくとよいでしょう。
では次の章では、いよいよUHFアンテナの詳しい解説とおすすめアンテナをご紹介します。
種類別UHFアンテナおすすめ紹介
アンテナ110番がおすすめするUHFアンテナ4つをご紹介します!
今回はAmazon®、楽天市場®、ヨドバシカメラ®、Yahoo!ショッピング®、au PAY マーケット®のインターネット通販サイト5社を調査しました。
4つのアンテナの種類を5つの通販サイトで検索、合計183商品を調べてわかった今人気のアンテナをご紹介します。
またユニコーンアンテナは現在マスプロ電工®が製造しているU2CNのみですが、価格や性能の参考になるのであわせて調査しました。
アンテナ選びの参考にしてください。
【八木式】DXアンテナ® UA20シリーズ 平均価格:6,835円
型番 | UA20 |
本体平均価格 | 6,835円 |
色 | _ |
大きさ(高さ×幅×奥行) | 518×340×1374㎜ |
素子数 | 20素子 |
動作利得 | 8.5〜13.8db |
対象地域 | 中・弱電界用 |
偏波 | 水平・垂直 |
ブースター | なし |
八木式アンテナは小型の8素子アンテナから大型の30素子アンテナまであり、大きさも性能も価格もさまざまです。
そこで今回はスタンダードで使いやすい、20素子アンテナのUA20をご紹介します。
UA20は日本情報技術に関する電子情報技術産業協会(JEITA)から性能を認められたDHマーク取得済みの、性能が保証されたアンテナです。
今回アンテナ110番がおこなった調査ではUA20は各サイトでもっともと取扱数が多いシリーズでしたので、人気・信頼できるアンテナが欲しい方にUA20はおすすめです。
【平面】DXアンテナ® UAH261シリーズ 平均価格:9,874円
型番 | UAH261 |
本体平均価格 | 9,874円 |
色 | オフホワイト、ブラックブラウン、ブラック |
重さ | 2.0kg |
大きさ(高さ×幅×奥行) | 626×252×123㎜ |
素子数 | 26素子相当 |
動作利得 | 8.4~10.2db |
対象地域 | 中・弱電界用 |
偏波 | 水平 |
ブースター | なし |
UAH261は強力な26素子相当のアンテナで、電波の弱い弱電界地域でも使用ができます。
UAH261に電波を増幅するブースターは内蔵されていませんが、背面にブースターを収納できるスペースがあるので見た目もスッキリします。
UAH261には、付属品として取付金具、簡易スパナ、防止キャップとF型接栓が付属します。
アンテナケーブルを用意すれば、届いたその日に取り付けられるので自分でUHFアンテナを取り付けたい方におすすめです。
【ユニコーン】マスプロ電工® U2CNシリーズ 平均価格:9,722円
型番 | U2CN |
本体平均価格 | 9,722円 |
色 | ブラックブロンズ、ウォームホワイト |
重さ | 1.5kg |
大きさ(高さ×幅×奥行) | 672×143×123㎜ |
素子数 | 20素子相当 |
動作利得 | 5.5~6.2db |
対象地域 | 強・中電界用 |
偏波 | 水平 |
ブースター | なし |
屋根の上に設置してもおしゃれなスマートな見た目のアンテナです。
ユニコーンアンテナは現在U2CNしかないので、ユニコーンアンテナをお求めの方はU2CNを購入しましょう。
またU2CNには現在垂直偏波用の製品がないので、垂直偏波の地域にお住まいの方は別のアンテナを検討しましょう。
偏波について詳しく知りたい方は「水平・垂直偏波って何ですか?」をご確認ください。
【室内】マスプロ電工® UTA2シリーズ 平均価格:3,270円
型番 | UTA2 |
本体平均価格 | 3,270円 |
色 | シルバー、ブラック |
重さ | 170g |
大きさ(高さ×幅×奥行) | 196×105×71㎜ |
素子数 | _ |
動作利得 | 15~20db(ブースター利得) |
対象地域 | 強電界地域 |
偏波 | 水平・垂直 |
ブースター | あり |
室内アンテナは国内外からさまざまな製品が販売されています。
そこで今回は性能を公開している信頼性の高い商品のなかで、もっとも低価格な製品をピックアップしました。
UTA2は薄型タイプの室内アンテナです。
大きさは高さ約20×横約10センチメートルと、B5サイズのコピー用紙よりも小さなサイズです。
(B5サイズのコピー用紙は縦約26×横約18センチメートルで計測しています。)
またアンテナの向きを変えるだけで水平と垂直どちらの偏波にも対応できるので、この製品なら偏波を気にする必要がありません。
電波増幅器のブースター内蔵型がほしい方は、同シリーズのUTA2Bを購入しましょう。
お気に入りのアンテナは見つかりましたか?
アンテナが見つかると次に気になるのはアンテナの取り付けですが、ご自分で取り付けたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そこで次の章からは自分で設置する方法を解説します。
※3.おすすめアンテナの調査日:2022年8月23日 価格、詳細は別ページに記載しています。
UHFアンテナを自分で設置する方法
UHFアンテナのうち室内アンテナと平面アンテナは、ご自分でも設置できます。
室内アンテナはケーブルをつなぐだけで簡単に設置でき、平面アンテナはベランダの手すりへの取り付けなら安全に作業できるからです。
しかし八木式アンテナ・ユニコーンアンテナは基本的に屋根の上に設置するので、業者に依頼しましょう。
また、平面アンテナを壁面に取り付ける場合も危険なので、アンテナ工事業者に依頼しましょう。
室内アンテナ・平面アンテナの設置方法と取り付けに関する注意点を解説します。
室内アンテナがおすすめ!
室内アンテナはアンテナ本体に付属したケーブルをテレビの「UHF/VHF」と書かれた端子に差し込めば、設置できます。
室内アンテナは電波が入れば、テレビの横や机の上などどこに設置してもOKです。
ですが感度を少しでも上げたい、設置してみたが映りが悪いなら次のことを試しましょう。
- 電波がよく入る窓際に置く
- 室内アンテナをテレビ塔の方角に向ける
- 雨戸、鉄線の入った防火窓の近くは避ける
- ブースター(電波増幅器)のスイッチを入れる
テレビの電波は鉄製品に跳ね返されるので、鉄製の雨戸や鉄線の入った防火窓の近くだとうまく電波が入らない場合があります。
閉め切った雨戸や防火窓のそばは避けましょう。
平面アンテナならベランダ設置可能
平面アンテナはベランダの手すりに取り付けられます。
平面アンテナ本体を購入すると手すり取り付け用の金具が付属しているので、スパナなどの道具があればすぐに取り付けられます。
工具類は百円均一でもそろうので、特別な工具は必要ありません。
具体的な道具や手順は以下のとおりです。
【部材】
- 平面アンテナ本体
- アンテナケーブル(外の平面アンテナから室内のテレビまでの距離が必要。大体4~5CでOK)
- 防水キャップ
- F型接栓(加工済みアンテナケーブルを使う場合は不要)
【道具】
- スマートフォンか方位磁石(テレビ塔の場所を調べる際に使う)
- 水平器(なければヒモにとおした5円玉や定規でOK)
- 取り付け金具用の10mmスパナ、F型接栓取り付け用の11mmスパナ(簡易スパナはたいてい付属している。モンキーレンチでもOK)
- カッターナイフ、ニッパー、プライヤーかペンチ(アンテナケーブル加工用。加工済みケーブルを使う場合はいらない)
【平面アンテナの取り付け方】
- ベランダの手すりに取り付け金具を設置する
- 取り付け金具に平面アンテナを取り付ける
- アンテナケーブルを加工する(加工済みケーブルがあれば不要)
- アンテナケーブルと平面アンテナを接続する
- ベランダから室内に配線を引き込む
- アンテナレベルを確認、平面アンテナの向きを調節する
より詳しい取付方法や注意点は関連記事をご確認ください。
もしも平面アンテナを外壁や屋根の上に取り付ける場合は、アンテナ工事業者に依頼しましょう。
屋根の上・外壁へのUHFアンテナ設置は業者に依頼しよう
屋根の上・外壁へのUHFアンテナの設置は危険で手間がかかるので、アンテナ工事業者に連絡しましょう。
アンテナを屋根の上や外壁に設置する際には、以下のリスクがともないます。
ケガ、事故
設置者の転落、アンテナを落とす落下事故のおそれがある
家を傷つける
配線の知識だけでなく建物工事の知識がないと、外壁を傷つけ、壁の中の配線を切ってしまうおそれがある
道具・安全保護具の費用だけで出費がかさむ
業者を呼ぶより高くなるおそれがある
屋根の上や外壁にアンテナを設置すると、室内やベランダにアンテナを設置するよりも多くの道具と部材が必要です。
そのため余計な出費がかかるので、おすすめできません……。
例えば安全に屋根の上に登るだけで、ハシゴ、ヘルメット、滑り止めの付いた靴やハーネスなどの安全装置が必要です。
さらにアンテナを固定する屋根馬や壁面に取り付けるポール、ワイヤーやアンカーが必要です。
3.8メートルのハシゴだけでも約1万円、転落防止装置のヤネロップ®は安くても約6万円※4はかかるので、自分での設置はおすすめできません……。
アンテナの取り付け費用は業者によって異なりますが、弊社アンテナ110番加盟店は平均4.5万円で取り付けます。
ケガや事故の危険、家を傷つけるおそれ、アンテナ以外の出費を考えると屋根の上に設置する場合は、業者に依頼したほうがよいでしょう。
ではアンテナ工事業者に設置を依頼したら一体いくらになるか?
弊社アンテナ110番を例に次の章で解説します。
※4.調査日:2022年8月23日 Amazonのおすすめ商品価格を参考
アンテナ工事業者に依頼する際の費用
地デジアンテナの設置工事費用はアンテナ業者によって異なりますが、弊社アンテナ110番加盟店は平均4.5万円です。
価格帯で見ると以下のとおりです。
アンテナ工事は依頼する業者、設置環境や使用するアンテナによって価格が異なります。
例えば業者によっては出張費が発生したり、3階建て以上の建物は高所作業費が発生したりとさまざまです。
どのようなアンテナ業者でも、業者が実際に現場を確認する現地見積りを終えるまで正確な工事費用はわかりません。
ご自宅の正確なアンテナ工事費用が知りたい方は、アンテナ工事業者に見積りをとってみましょう。
しかしアンテナ工事はめったに依頼しないので、どこに依頼してよいか?迷う方も多いでしょう。
もしもアンテナ工事業者をお探しなら、アンテナ110番にご連絡ください。
アンテナ110番はアンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっています。
ご希望の日時・場所を電話で伝えていただくだけで、あなたにぴったりのアンテナ工事業者をご提案いたします。
アンテナ業者選びでお悩みなら、24時間365日電話OKのアンテナ110番にご連絡ください!
UHFアンテナに関する質問
最後にここまでの章で紹介しきれなかったUHFアンテナに関する、疑問・情報を質問形式でご紹介します。
UHFとVHFアンテナの違いはなんですか?
一言でまとめると
UHFアンテナ:現在使用されている地デジ用アンテナ
VHFアンテナ:アナログ放送時に使われていたアンテナ
です。
アナログ放送とは、2012年3月まで日本でおこなわれていたテレビ放送の一種です。
アナログ放送は現在終了して、地上デジタル放送に変わりました。
UHF・VHFアンテナの主な違いは以下のとおりです。
UHFアンテナ | VHFアンテナ | |
---|---|---|
名前の由来 | Ultra High Frequency(極超短波) | Very High Frequency(超短波) |
使用目的 | デジタル放送 | アナログ放送 |
映像の特徴 | 映像が乱れにくい | 映像が乱れやすい |
テレビの周波数 | 470MHz~710MHz | 90〜108MHzと170MHz~220MHz |
周波数とは簡単にいえば、電波の道路のようなものです。
周波数を分けずにさまざまな電波を一緒に使っていると、電波が混ざり合う混信が発生します。
そこでテレビはこの周波数、航空無線はこの周波数と分けて、混ざり合わないようになっています。
UHF・VHFアンテナはそれぞれ違う周波数を受け取るようにできていたため、2種類のアンテナがあるのですね。
現在アナログ放送は終了しているので、VHFアンテナを使ってテレビは視聴できません。
一応VHFアンテナを使ってFMラジオのアンテナ(周波数76MHz~90MHz)を聞くことはできますが、ラジオを聞かないのであれば特に使い道はないでしょう。
アンテナなしでテレビは視聴できますか?
ケーブルテレビ(CATV)かインターネットテレビを利用すれば、アンテナなしで視聴できます。
ただし工事費用に加えて月額料金が必要なので、注意してください。
インターネットテレビとはインターネットでテレビを見る視聴方法です。
フレッツ光のフレッツ・テレビ®やNTTのひかりTV®のサービスを使えば地デジ放送が視聴できます。
ケーブルテレビ(CATV)とインターネットテレビはお住まいの地域によって月額料金や工事費用が変わるので、あくまで一例ですが、以下のようになります。
視聴方法 | 工事費用(税込) | 月額料金(税込) |
CATV | 47,520円 | 10,428円 |
インターネットテレビ | 18,480円~ | 5,555円+プロバイダー料金 |
※5.2022年8月22日時点 公式サイトを参考に算出。NHK受信料、スカパー!契約料は含まず
J:com 工事費・手数料
J:com公式を参考 東京都昭島市朝日町1の場合、地域によって価格が異なります
NTT西日本 フレッツ・テレビ 料金
ケーブルテレビなどはUHFアンテナを使って視聴するのと違い、月額料金が発生します。
工事費だけでなく月額料金もシミュレーションしておきましょう。
BSアンテナとは何ですか?
BSアンテナは、衛星放送(BS放送)を視聴するためのアンテナです。
衛星放送と地デジ放送は使用する電波が違うので、衛星放送はBSアンテナ、地上デジタル放送はUHFアンテナが必要です。
現在ひとつのアンテナで、衛星放送と地デジ放送を視聴できるアンテナはありません。
衛星放送を視聴したい方は、BSアンテナを設置しましょう。
BSアンテナの設置方法や価格は関連記事をご確認ください。
水平・垂直偏波って何ですか?
偏波とは電波の向きのことです。
地デジ放送は電波が混ざらないように、地域によって水平と垂直の2種類の偏波を分けて使用しています。
偏波が違うとアンテナの設置向きを変えたり、アンテナの種類を変えたりしなくてはいけません。
対処方法は以下のとおりです。
室内アンテナ
水平・垂直偏波用の製品がある
向きを変えるだけでどちらの偏波も対応できる製品もある
デザインアンテナ
水平・垂直偏波用の製品がある
八木式アンテナ
向きを変えるだけでどちらの偏波も対応できる
ユニコーンアンテナ
垂直偏波用はない
2022年8月現在、ユニコーンアンテナに垂直偏波用の製品はありません。
垂直偏波の地域でユニコーンアンテナを検討している方は、別のアンテナを検討しましょう。
現在日本の95%の地域は水平偏波を使用しています。
そのためたいていは水平偏波用の製品を購入すれば、問題ありません。
気になる方は総務省のホームページで、お住まいの地域の偏波を確認しましょう。
また水平・垂直対応商品は、対応する偏波が違っても見た目や価格がほぼ同じです。
インターネット通販でアンテナを購入する際には、対応している偏波をしっかり確認してから購入しましょう。
アンテナケーブルはどう選べばよいですか?
室内でアンテナケーブルを使用する場合、アンテナケーブルを選ぶポイントは以下のとおりです。
先端の形:テレビの端子の形に合わせる
太さ:室内で使うなら4Cがおすすめ
長さ:長すぎると映りが悪くなるので、必要最低限の長さ
屋外で使用するなら「屋外用、防水加工」と書かれたアンテナケーブルを選びましょう。
より詳しいアンテナケーブルの選び方は、関連記事をご確認ください。
まとめ
UHFアンテナの種類を理解すれば、ご自宅に設置できるアンテナが自然とわかります。
どのアンテナを購入しようか悩んだら、自宅の電界地域、アンテナの見た目や設置場所、素子数と利得から選んでみましょう。
室内アンテナや平面アンテナは室内やベランダの手すりに設置できるので、自分でも設置ができます。
しかし屋根の上や外壁への設置は危険なので、アンテナ工事業者に依頼しましょう。
アンテナ工事業者をお探しの方は、アンテナ110番にお電話ください。
アンテナ110番はアンテナ工事業者をご紹介するサービスをおこなっているので、ご要望をお伝えいただければあなたにピッタリの業者をご提案します。
24時間365日電話相談受付中!お気軽にお電話ください!