「住んでいるアパートで蜂の巣を見つけたが、駆除の費用は誰が負担するのだろうか?」このような疑問をおもちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
蜂の巣駆除を賃貸物件でおこなう場合、その費用を負担する人は巣が作られた場所によって変わります。
賃貸物件には通路など誰でも使うことができる「共有部分」と、ベランダやドアなど入居者だけが使用する「専有部分」があります。共有部分の管理は大家の責任になるので、もしこの部分に巣ができたら、費用は大家が負担しなければなりません。蜂の巣を見つけたら、まずは大家さんに連絡しましょう。
当記事では、大家と入居者それぞれ蜂の巣駆除費用を負担しなければならないケースをご紹介します。また、業者による蜂の巣駆除の費用も解説しますので、最後までご覧ください。
目次
賃貸物件で蜂の巣を見つけたらまずするべきこと
蜂の巣駆除を賃貸物件でおこなう場合、まず大家さんや管理会社に連絡しましょう。そうすれば必要に応じて、まわりの部屋への通知や、駆除業者の手配などをおこなってくれます。
怖いからといって、断りなく勝手に蜂駆除業者に駆除を依頼するのはやめたほうがよいでしょう。場所によっては払わなくて済んだはずの駆除費用を負担して損してしまうかもしれません。
また、大家さんや管理会社に連絡する際には、できる範囲で蜂の巣の状態や蜂の種類を伝えておくことが大切です。たとえば発生している蜂が比較的温厚なミツバチなのか、凶暴で毒性も強いスズメバチなのかでは、緊急度が違います。
また、巣が大きく成長している場合にはそこに住んでいる蜂の数も多く、より危険度が高い状況です。そういった差し迫った状況がある場合には、それを伝えることで的確な対応をしてもらえるでしょう。
ここでは、おもな蜂の種類別に巣の特徴をまとめたので、蜂の巣の発見や大家さんや管理会社に連絡するときなどに、お役立てください。
ミツバチの巣の特徴
ミツバチの巣は、平らな板が垂れ下がったような形で、その板状の巣は何枚も重なっています。作りはじめは白色ですが、蜜が集まるとオレンジ色に変化していくのが特徴です。最大約1メートルの大きさになることもあります。
アシナガバチの巣の特徴
アシナガバチの巣は、お椀をひっくり返したような形に似ているのが、おもな特徴です。さらに巣穴がむき出しになっていて、グレーのような色をしています。最大で15センチメートルほどの大きさになります。
スズメバチの巣の特徴
スズメバチの巣は、作りはじめの頃はとっくりをひっくり返したような形ですが、巣が完成するにつれて丸くなっていきます。茶色っぽい色で、表面には複雑なマーブル模様があります。
【場所別】蜂の巣駆除の費用負担者
マンションなどの賃貸物件の場合、蜂の巣駆除の費用を誰が負担するかは、巣の場所によって異なります。まず、大家さんが負担するのは「共有部分」に巣がある場合です。共有部分の例としては、以下のものがあります。
・屋根
・外壁
・外廊下
・エントランスホール
・階段
・屋上
・エレベーター
・配管
など
一方、入居者が負担するのは「専有部分」に巣がある場合です。専有部分の例としては、以下のものがあります。
・ドア
・窓
・網戸
・専用庭
など
ただし、共有部分か専有部分かは物件の規約などによっても違いますし、どちらが駆除費用を負担するかは状況によって一概にいい切れないところがあります。駆除費用の負担に関する細かい点については、管理者や大家さんに確認しておいたほうがよいでしょう。
専有部分でも大家さん負担になるケース
大家さんや管理会社は法律上、建物の修繕をする義務があり、修繕のなかに蜂の駆除が含まれます。家賃と別に管理費や共益費を払っている場合は、占有部分であっても、管理会社や大家さんが原則として蜂駆除の費用を負担しなければなりません。
管理費や共益費を払っている場合で、蜂の巣がベランダ・窓などの専有部分に作られたときは、管理会社や大家さんに駆除してもらえないか相談してみましょう。
管理費や共益費を払っていなくても、蜂の巣駆除の費用を入居者が負担する旨が賃貸契約書に明記されていなければ、管理会社や大家さんが費用を負担する場合もあります。
蜂の巣が作られたときはそれがどこであれ、まずは賃貸契約書を確認し、管理会社または大家さんに駆除費用について相談してみるとよいでしょう。
業者による蜂の巣駆除の費用相場
費用を自己負担するとなった場合、蜂駆除業者に依頼すると駆除にいくらかかるのか気になるかと思います。業者に依頼した場合、基本的に蜂の種類によって費用が異なります。
とくに駆除の依頼が多い、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの駆除費用相場を以下にまとめてみましたので、ご覧ください。
・アシナガバチ:約9千円~2万3千円
・スズメバチ:約1万3千円~4万5千円
巣が大きい、巣が天井裏などの閉鎖的な場所にあるなど、駆除の難易度が高いと追加料金がかかることが多いです。正確な料金を知りたい方は、相見積りをすることをおすすめします。
相見積りと複数の業者に現地調査をしてもらい、見積りをとることです。とった見積りから価格とサービス内容などを比較すれば費用相場がわかりますし、自分が納得できる業者に依頼することができます。
相見積りの際は、弊社がご紹介する業者もぜひご検討ください。弊社は現地調査・見積りが無料の業者をご紹介することができます。見積り後のキャンセルも無料ですので、安心してご連絡ください。※「できれば業者に依頼せず、自分で駆除したい」とお考えの方は、「蜂の巣駆除の方法」の記事が参考になるでしょう。
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蜂の巣を作らせないための対策方法
蜂には戻り蜂という習性があります。戻り蜂とは、駆除しきれなかった蜂が巣のあった場所に戻ってきて、1週間ほど飛び回ることです。女王蜂が戻ってきた場合は、再び巣を作るおそれがあります。
せっかく蜂の巣を駆除しても再び巣を作られてしまっては、同じことの繰り返しになってしまいます。そのため、駆除後に蜂を近寄らせないための対策をすることが大切です。
また、マンションなどの集合住宅は、住んでいるのは自分だけではありません。自分が蜂を呼び寄せてしまうと、周りにも迷惑をかけてしまいます。だからこそ、蜂を呼び寄せないように以下のような対策をしておきましょう。
・蜂用の殺虫剤をまく
蜂用の殺虫剤には、蜂が苦手な成分が含まれています。そのため、まくだけで蜂を寄せ付けない効果があります。また、予防効果は1ヶ月ほどです。駆除したあとしばらくは1ヶ月おきに、巣があった場所にスプレーしておくとよいでしょう。
・木酢液をまく
炭を焼くと煙が発生しますが、その煙を冷やしてできた茶色の液体を集めたのが木酢液です。木酢液の焦げくさいにおいを蜂は嫌うため、寄せ付けない効果があるのです。木酢液は自然由来の成分なので、人やペットの健康にほとんど害がありません。健康への影響が気になる方は、殺虫剤ではなく木酢液で対策するとよいでしょう。
木酢液は、1週間ほどで効果が消えます。そのため1週間おきに、殺虫剤と同様に巣があった場所にまいておきましょう。
・においに気を付ける
蜂のエサは通常、甘い花の蜜であるため、蜂はジュースの甘いにおいにつられて寄ってきやすいです。そのため、飲みかけのジュースを放置しないようにしましょう。
また、蜂はフェロモンを使って仲間とやり取りします。柔軟剤をそのフェロモンの香りと間違えて寄ってきたり、攻撃したりすることがあるのです。洗濯をするときは使用する柔軟剤の量を控えめにするとよいでしょう。
しかし、これらの対策をしても蜂の巣を作られてしまうことがあります。「部屋のベランダに蜂の巣を作られてしまい、自分の費用で巣を駆除してもらわなければならない!」など、蜂の巣駆除業者をお探しになる際は、ぜひ弊社にご相談ください。
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