スズメバチが越冬した後の巣は安全?処理の方法は?

スズメバチ 越冬した後の巣 空になった巣の処理方法

スズメバチの被害に毎年悩まされている…という方もいらっしゃるでしょう。スズメバチが、毎年同じような場所に巣を作り活動するのにはワケがあります。

理由を理解し、またスズメバチの1年の活動サイクルを知ったうえで最適な対策ができるように、以下にくわしくまとめました。スズメバチが越冬したときにどうなるか、空になった巣の処理方法、被害を繰り返さない対策までを確認していきましょう。

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スズメバチは女王のみが冬眠する

ハチの種類によっても変わりますが、スズメバチは全てのハチが冬眠するわけではありません。じつは、越冬できるのは次の年の女王蜂のみなのです。ほかの働きバチたちはどうなってしまうかというと、残念ながらすべて亡くなってしまいます。

次の年の女王蜂は、近くにある朽ちた木や倒木、土のなかで越冬します。冬の間は、こういった場所で、身体に溜めておいた脂肪を栄養にして、女王蜂は厳しい寒さを乗り越えます。これは、アシナガバチも同様です。

対してミツバチは、働き蜂でも越冬をします。巣の中で、ハチ同士身を寄せ合いながら密着することで体温を維持します。ミツバチはこのようにして冬を乗り切るので、寿命が続く限り活動します。女王蜂のみ越冬するスズメバチ、働き蜂でも越冬するミツバチ。蜂の種類によって、冬の越し方に違いがあることがわかります。

女王が越冬を開始すると巣が空になる

女王が越冬を開始すると巣が空になる

巣が空になってしまうことを説明する前に、まずはスズメバチの1年の動きをおさらいしてみましょう。6~7月にかけては、女王蜂は産卵に力を入れます。働き蜂もよく働くようになり巣が急速に大きくなっていくのがこの時期です。

そして、巣の大きさは9月にピークを迎えます。この時期は巣が大きくなるとともに、巣の防衛本能が高まってくる時期でもあります。ハチの攻撃性が増してくるため、要注意の時期といえます。

9月下旬から11月頃にかけてオスバチが羽化していきます。そこから1~2週間ほど経つと、次の年の女王蜂が誕生します。この時期もエサが少なくなってくることが理由でまだまだハチの攻撃性は強いため、警戒が必要です。新しい女王蜂は羽化して1~2週間ほどを巣の中で過ごし、その後巣を飛び出し、巣に再び帰ることなく越冬場所に移動していきます。

一方巣の営巣活動もこの頃から終了していき、働き蜂も寿命を迎え、巣は空っぽの状態になります。越冬場所に着いた女王蜂は、そこで長い冬を過ごします。そして、4月から5月ごろに再び動き出します。空腹で弱っている女王蜂なので、この時期は攻撃性が少ないと言われています。

餌や花の蜜などを舐めて体力を回復した女王蜂は、巣を作るための安全な場所を探し求めます。巣で産み付けたものが成虫になるまでは、女王蜂がエサを集めるなどして、1匹で育てます。

大まかにこのような流れでスズメバチは活動しています。次の年の女王鉢が越冬のために巣を離れると、そのタイミングで営巣活動も終わり、働き蜂も死んでしまいます。つまり、スズメバチの巣は1年のみの使用ということになります。

しかし、ハチにとって好都合な場所であった場合、同じ場所に巣を作られる、去年の巣の材料を再利用することもあるので、1年経って空になった巣は駆除しておく方が安全と言えます。巣を処理する場合は、近くにハチがいないか、巣のなかに幼虫はいないかを確認したあとに行います。ハチの巣を燃やすことは避け、ゴミ袋にまとめて燃えるゴミとして出しましょう。

越冬が終わったばかりの蜂駆除は簡単

越冬が終わったばかりの蜂駆除は簡単

越冬を終えたばかりの女王蜂は、春になると巣を作り始めますが、この時期に蜂の巣を駆除することが望ましいと言われています。まだ、ハチの巣が大きくなっていない、駆除自体が楽、襲われるリスクが少ないため安全に行える傾向にあるのが理由です。まだ働き蜂が羽化しておらず、女王蜂のみで生活している場合はなおさらです。

ただ問題点として、この頃の巣は小さくなかなか簡単には発見できません。そのため、巣駆除にとって大切なこの時期を見逃してしまうことも少なくありません。そこで、スズメバチの活動が終わる冬に巣を駆除してみるのもいいでしょう。スズメバチの駆除は、春先5月ごろまで、もしくは冬の間に行うことをおすすめします。

駆除の方法としては、まず以下のものを用意します。

  • 殺虫剤
  • 剪定はさみ
  • 懐中電灯
  • ゴミ袋
  • 防護服

これらを用意したら、日没後に駆除を開始します。この時間帯にする理由は、ハチの習性を利用するためです。ハチは日没後2~3時間後には巣に戻り活動を止めます。また、スズメバチは夜間に光がないと飛べないという特徴があるので、これを上手く利用するためです。殺虫剤は、光をなるべく避けた状態で3~5分ほど噴射し続けます。これを続けて、ハチがいなくなるまで殺虫剤を利用し続けて駆除を行います。

駆除を行ったら、その場所には再度スプレーなどをかけて、再び巣を作られないように対策するのがいいでしょう。先程述べたように、ハチにとって快適な環境だと、再度ほかのハチに巣を作られてしまうこともあるので予防が大切なのです。

このように、スズメバチの駆除を自分で行うとなると、殺虫剤の利用が基本です。しかし、日本でも被害が多いスズメバチはとても危険なハチです。刺されて命を落とすケースも珍しくありません。決して無理はせずハチ駆除の業者に頼るなど、安全第一で行うことが大切です。

どこに相談したらよいかわからない方は、無料相談や現地調査をしてくれる業者にコンタクトを取ってみるとよいでしょう。時間がない方には、弊社でもメール・フリーダイヤルにて業者探しのサポートを24時間体勢でおこなっております。ご希望があれば、無料調査やお見積りの手配まで可能です。迷われている方は、ぜひお気軽にお声がけくださいね。

 

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毎年同じ場所に巣ができるときは予防を

毎年同じ場所に巣ができるときは予防を

毎年同じ場所にスズメバチの巣ができるというのには理由があります。上でも少し触れてきましたが、ハチは巣を安全な場所に作るというのが前提です。そのため、安全な住宅(軒下、天井裏、ベランダ)などが巣を作るターゲットになりやすいです。

さらに、スズメバチは生まれた場所をよく覚えているため、巣に帰ってくる習性もあります。これらの理由から、毎年同じ場所に巣が作られてしまうという被害が起こるのです。防ぐためには、巣を駆除したあとの対応が重要です。ハチの巣を駆除したら、その場所にはよく殺虫剤を撒いておきます。

女王蜂が1匹で巣を作っている状態のときは、トラップを仕掛けることも有効です。1~2リットルのペットボトルに穴を数か所開けて、砂糖や酒、酢を混ぜた誘引剤を入れます。そして、このトラップを木影にひもで吊るしておきます。女王蜂を捕らえることで、巣を作られるまえに被害を予防する効果を期待できます。

まとめ

スズメバチは、越冬するのが女王蜂のみです。働き蜂は冬になると死んでしまうので、巣は空っぽの状態になります。そのため、冬の間は安全と言えます。しかし、蜂の種類によっては冬のあいだも巣で過ごす蜂がいるので注意が必要です。蜂の種類の特定もままならない状態で、安易に手をだすことはおすすめしません。

また、昆虫の仲間であるスズメバチはとても危険なので、無理に駆除をしようと心みることは止めましょう。スズメバチ駆除は経験に長けた業者に任せるのが安全です。スズメバチの1年のサイクルを参考にしながら、依頼する時期を考えていきましょう。

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この記事の執筆者
ハチ110番編集部
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