安全で・安く・迅速なスズメバチ駆除を叶える！蜂トラブルを解決するベストな方法

「スズメバチの巣を駆除したいけれど、やり方がわからない」
「できるだけ安全に、費用をかけずに駆除したい」

庭木や軒下にできたスズメバチの巣を見つけて、このように思っている方も多いのではないでしょうか。
自分で駆除できるのか、業者に依頼したほうがいいのか、悩みどころですよね。

安全に、安くスズメバチの巣を駆除したいならプロに任せるべきと、筆者は考えます。
なぜなら、ある程度成長したスズメバチの巣の駆除には防護服などの準備が必要だからです。
必要物品を一式そろえるには6万円以上かかりますが、業者に依頼すれば約2万円で済みます。

とはいえ、
「どうにか自分で駆除できないの？」
と思う方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は以下の4つの内容を解説します。

当記事を最後まで読んでいただければ、安くて安全で手間のないスズメバチ駆除の方法がわかります。
危険なスズメバチをしっかりと駆除して、安心して暮らせるようになれば幸いです。

また、より正しい情報をご提供するために、この記事では医師の郷 正憲氏に監修していただきました。

※「刺されると命を落とすおそれがある」のみ監修

自分でスズメバチを駆除することはリスクの高い作業

じつは、自分でスズメバチを駆除するのは不可能ではありません。
駆除の知識や手順を身に着け、しっかりと準備をすれば誰でも駆除できます。
スズメバチの巣の駆除方法は以下のとおりです。
より詳しい手順や注意点は「自分でスズメバチを駆除する方法」をご覧ください。

しかし、スズメバチは自然の生き物ですから予想外の行動をとることもあります。
そのため万全な準備をしていたのに刺されたり、駆除しきれず状況が悪化したりするケースもあります。
このようなリスクをふまえて、当記事では【業者に依頼】するのをおすすめしています。

安全に、安く、迅速にスズメバチの巣を駆除するならプロに依頼するべき！

安くて安全で迅速なスズメバチ駆除をご希望なら、最初からプロに依頼しましょう。
なぜなら、自力駆除は費用面でも安全面でもデメリットのほうが大きいからです。

自分でやると総額で6万円以上かかる

ある程度成長したスズメバチの巣を自分で駆除するためには、身を守るための道具を一式そろえなければなりません。
実際に販売されている商品を例にいくらかかるか計算したところ、総額で66,006円でした。
※掲載価格は2022年1月20日時点の情報です

詳しくは後述しますが、業者依頼の費用は24,997円です。
比較するとその差は一目瞭然ですね。
自力駆除はお金がかかる割にリスクが大きいので、費用対効果で考えれば業者依頼が最善の選択だと思います。

安全のためには5万円以上の防護服が必要

安全なスズメバチ駆除のためには、5万円以上の防護服が必要です。
なぜなら、筆者が調査した10商品のうち、PVC加工済みもしくはスズメバチが止まりにくい加工済みの記載があったのは、5万円以上の商品のみだったからです。

PVC加工は、ポリ塩化ビニル樹脂を生地に圧着させる加工方法で、バッグやテーブルクロスなどによく使われています
PVC加工が施された防護服は表面がつるつるになります。
この「つるつる」がスズメバチの攻撃を防ぐのにとても重要です。

じつはスズメバチは状況に応じて2パターンの刺し方をします。

危険なのは➁の刺し方です。
つまり、大量の毒液を注入される刺し方を防げるかどうかが、駆除の安全性に大きく影響するということです。
表面がつるつるでスズメバチが止まれなければ、➁の刺し方を防げる可能性が高いです。
そのため、5万円以上の防護服が必要とお伝えしています。

刺されると命を落とすおそれがある

スズメバチに刺されると痛いだけで済まず、命を落とすこともあります。
以下の表は2016～2020年までの5年間の蜂刺されによる死者数（総数）をまとめたものです。

全国の蜂刺されによる死者数（総数）

年	2016	2017	2018	2019	2020
死者数（総数）	19人	13人	12人	11人	13人

データ元：厚生労働省 人口動態調査（e-Stat 政府統計の窓口）
最終閲覧日：2022年1月20日

上表にはアシナガバチなど他の蜂も含まれますが、ほとんどはスズメバチによる被害と考えられます。
毎年数十人の方が蜂に刺されて亡くなっていることがわかりますね。

スズメバチに刺されるとアナフィラキシーという急性のアレルギー反応があらわれる場合があります。
アナフィラキシーの症状は、動悸や冷や汗、めまいなどです。
重症化すると血圧の急激な低下などをきたすアナフィラキシーショックを起こし、命を落とすこともあります。

亡くなるのは全国で年間に数十人とはいえ、万が一も考えられます。
安易な自力駆除はせず、業者を頼りましょう。

高所や閉所にある巣の駆除は大がかりな作業が必要

スズメバチは、キイロスズメバチやコガタスズメバチなどを除くほとんどが、狭い屋根裏や床下などに巣を作ります。
このような巣を駆除するためには、天井板に穴をあけたり床板をはがしたりする大がかりな作業が必要になり、それだけでもかなりの時間と労力がかかります。
また、狭い場所での駆除は攻撃されてもすぐに逃げられないため、とても危険です。

キイロスズメバチやコガタスズメバチはひらけた場所に巣を作りますが、家の軒下や木の枝などの高い場所に作ることが多いです。
脚立を使えば手が届くケースもあるかもしれませんが、巣から出てきた蜂に驚いて転落し大けがする危険性もあります。

このように、自力駆除は大きなリスクをともなう作業です。
「自分は大丈夫」と楽観せず、専門の駆除業者を頼るようにしてください。

業者に依頼した場合の平均費用は24,997円

スズメバチ駆除の平均費用は24,997円です。
さらに金額ごとの駆除件数では、1～3万円未満に収まるケースが多いです。
前章で解説したリスクや自力駆除の費用をふまえれば、決して高い金額ではないと思います。

駆除金額	件数	割合
1万円未満	545件	4％
1～2万円未満	5,285件	39％
2～3万円未満	4,372件	32％
3～4万円未満	1,931件	14％
4～5万円未満	573件	4％
6万円以上	782件	6％

ハチ110番のご依頼データより
集計期間：2015年1月1日～2020年12月31日

安く依頼するコツは「早めの相談」

弊社加盟の蜂駆除業者6社に、業者に安く依頼するコツを聞いたところ、半数が「早く相談する」との回答でした。

中途半端に手を出すと、蜂が散らばって巣の特定や駆除に時間がかかり、かえって費用が高くなってしまうようです。
自分で駆除するのが難しそうなら、下手に手を出さずに業者に相談しましょう。

詳しくは蜂の巣駆除費用の相場をまとめた記事をご覧ください。

プロならではのスズメバチの巣の駆除方法

では、プロはどのような手順でスズメバチを駆除するのでしょうか。
細かい手順は業者によって異なりますが、大きく分けると以下の3ステップになります。

上記手順をふまえて、各工程でどのような作業をおこなうのかを見てみましょう。

1.スズメバチを閉じ込める

最初に巣の中にいるスズメバチを閉じ込めて、外に出られないようにします。
なぜなら、一斉にスズメバチが飛び出してきて危険だからです。

スズメバチは自分が攻撃されると警戒フェロモンを出し、仲間に危険を知らせます。
仲間の警戒フェロモンを感じ取った他の蜂たちは一斉に攻撃態勢に入ります。
こうなると大量の蜂から集中攻撃されてしまうため、まずはスズメバチを閉じ込める必要があります。
スズメバチの閉じ込め方にはさまざまな方法がありますが、今回は業者ならではの3つの方法をご紹介します。

【例1】長いノズルで巣穴から殺虫剤を噴射する

殺虫剤を入れた専用の長いノズルを巣穴に入れて、巣の中に直接噴射します。
スズメバチを興奮させる間もなく駆除できる即効性と効率性を兼ね備えた方法です。

なかにはスズメバチを眠らせる特殊な薬品（麻酔薬）を使用するところもあります。
使用する薬品は市販されていないので、この方法は業者しかできません。
業者依頼のメリットでもありプロならではですね。

【例2】ティッシュや綿を詰める

巣穴にコットンボールなどを詰めて物理的に巣穴を塞ぎます。
スズメバチの巣はとても脆くて崩れやすいので、巣穴を壊さない絶妙な力加減が必要です。
もし巣穴が壊れてしまったら、外壁が崩れて一斉に蜂が出てきて囲まれるかもしれません。
数々の駆除経験を積んだプロだからこそできる方法です。

閉じ込めたあとは、巣の側面から殺虫剤を噴射し、中の蜂をまとめて駆除します。
密閉空間に殺虫剤が充満し、効果的に駆除できます。

【例3】 煙幕を焚く

スズメバチの巣は通常外皮で覆われたボール型ですが、土の中や木の中に巣盤のみが作られていることもあります。
代表的なのはオオスズメバチの巣（※）です。
外皮のない巣には巣穴がないため、蜂取り用の煙幕を焚いてスズメバチを仮死状態にさせ、動けなくなっている間に駆除します。

※オオスズメバチの巣

2.網などで周りの蜂を捕獲・駆除する

巣穴を塞いだら、周りで飛んでいる蜂を素早く捕獲・駆除します。
一般的なのは殺虫剤で一気に駆除する方法ですが、虫取り網で捕獲したり虫駆除用のラケットで叩き落としたりする業者もいます。
数が多いときは専用の掃除機で一気に吸い込む方法も用いられます。

3.巣を取り除く

袋をかぶせた状態で、のこぎりや大きなはさみで切り落とします。
しっかりと口を縛れば駆除と巣の撤去完了です。
最後に巣があった周辺に殺虫スプレーを撒き、あとから戻ってくる蜂を予防して、すべての作業が完了になります。

スズメバチ被害を防ぐための対策はこちらをご覧ください。

頼れるスズメバチ駆除業者探しはハチ110番におまかせください！

当サイト【ハチ110番】には、全国各地の蜂駆除業者が加盟しています。

「蜂駆除が初めてで、どこに依頼したらいいかわからない」
「いろいろな業者を見てから、依頼するところを決めたい」

このような方はぜひいちどご相談ください。
お住まいの近くにある蜂駆除業者をご紹介します。
お問い合わせは年中無休で受け付けているので、いつでもお気軽にご相談ください！

スズメバチ駆除よくあるQ&A集

最後にスズメバチ駆除でよくある質問と回答をまとめます。
まだ解決できていない疑問がある方はぜひ参考にしてください。

駆除費用が高くなるのはどのようなケースですか？

駆除費用が高くなるのは以下のケースです。

なぜなら、駆除費用は作業の難易度や危険度に比例するからです。
実際に弊社にいただいたご依頼事例の一部をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
（2020年11月1日～2021年10月31日に施工完了した案件より）

【事例①】ベランダにできた巣

施工金額	33,000円
巣の場所	ベランダ
巣の高さ	2メートル弱くらい
巣の大きさ	50センチメートル以上
巣の形状	ボール型
巣の数	1個

【事例➁】庭木にできた巣

施工金額	41,800円
巣の場所	庭木
巣の高さ	160センチメートル
巣の大きさ	10～20センチメートル
巣の形状	作り始め
巣の数	1個

【事例➂】草むらの中にできた巣

施工金額	44,000円
巣の場所	草むらの中
巣の高さ	50センチメートル
巣の大きさ	直径20センチメートル くらい
巣の形状	スズメバチぽい
巣の数	2個

【事例④】屋根裏にできた巣

施工金額	66,000円
巣の場所	屋根裏
巣の高さ	3メートルくらい
巣の大きさ	30センチメートル
巣の形状	ボール型
巣の数	不明

駆除費用はご自宅の環境などで変動します。
まずは現地調査を依頼して見積りを出してもらうとよいでしょう。

役所でもスズメバチの巣を駆除してもらえますか？

対応している役所としていない役所があります。
また対応内容も役所によって異なります。
役所がおこなうスズメバチへの対応は、おもに以下の4つになります。

筆者が調査した結果をまとめたので参考にしてください。

無料駆除	東京都世田谷区、新宿区、大田区 神奈川県茅ケ崎市 千葉県船橋市 群馬県高崎市 など
駆除費用の一部補助	東京都立川市 茨城県水戸市 奈良県生駒市 神奈川県鎌倉市 など
駆除道具の貸し出し	宮城県蔵王町 神奈川県横浜市、川崎市 埼玉県飯能市、川越市 など
対応なし	大阪府大阪市 福岡県北九州市 北海道札幌市 千葉県千葉市 など

掲載自治体は2022年1月20日時点の情報です。
気になる方はいちどお住まいの自治体の役所にご相談ください。

詳しくは自治体の対応をまとめた記事をご覧ください。

賃貸物件のスズメバチの巣を駆除する場合、 費用負担はどうなりますか？

原則、共有部分は大家さんや管理会社の負担、占有部分は自己負担となります。
そのため、共有部分にできた巣は自分で駆除しなくてOKです。
まずは大家さんや管理会社に連絡し、指示を仰ぎましょう。
ただし契約内容によって異なる場合もあるので、必ずご自身の契約書をご確認ください。

スズメバチ駆除にあたり、近所への配慮としてやるべきことはありますか？

駆除をおこなう旨と時間帯を伝えておくとよいでしょう。
また、駆除中は戸締りをしっかりしてもらうことや、小さな子供を外に出さないことなどを伝えておくと、お互いに安心です。

ハチ110番加盟店では、必要であればご近所への挨拶もさせていただきます。
お気軽にご相談ください。

蜂の巣駆除の方法、自力駆除と業者依頼の判断方法はこちらをご覧ください。