蜂の巣はそのままにせず、できるだけ早く駆除するようにしましょう。なぜなら、蜂の巣を放置すると蜂の数が増え、近隣や通行人にまで被害が及ぶおそれがあるからです。また、巣が大きくなってしまうと駆除するときの費用が高くなってしまうので、できるだけ早く駆除をしたほうがよいでしょう。
当記事では、蜂の巣駆除の必要性や蜂の巣を見つけた場合の対処法、また業者による蜂の巣駆除費用の相場についてご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
蜂の巣をそのまま放置しないほうがよい理由3つ
蜂の巣を放置しないほうがよい理由は3つあります。まず1つ目は、蜂の巣を放置することで、蜂が増殖してしまうということです。蜂は、庭の木やベランダといった場所に巣を作ることもあるので、近所や通行人へ被害が及ぶリスクが高く、巣を放置することは危険だといえます。
2つ目の理由は、巣を放置すると駆除費用が高くなってしまうということです。蜂の巣を放置すると、蜂の数が増えていき巣の大きさもどんどん大きくなってしまいます。巣が大きくなると、駆除する際の難易度や危険性があがり、費用も高くなってしまいます。
3つ目の理由は、巣を放置するとほかの虫が寄ってきてしまうということです。たとえば、ヒメスズメバチという蜂は、主にアシナガバチの巣にいる幼虫やさなぎをエサとしています。なので、アシナガバチの巣があると、ヒメスズメバチがやってくるといった可能性が高くなります。
ミツバチの巣はしばらく様子を見ても大丈夫
ミツバチは、春~夏にかけて引っ越しをするため、庭の木や軒下などにミツバチがかたまっていることがあります。このような状態は分蜂(ぶんぽう)と呼ばれ、新しい女王蜂が誕生すると、古い女王蜂が働き蜂をつれて引っ越しをします。
蜂がかたまっているのは新しい蜂の巣が見つかるまでのあいだ、一時的に休憩をしている状態です。なので、刺激を与えなければ攻撃性はほとんどないといわれています。数日~1週間ほどで移動をするのでしばらく様子を見ても大丈夫でしょう。
しかし、屋根裏にミツバチの巣ができた場合は、ミツバチの巣から染み出た甘い蜜のにおいに引き寄せられて、ゴキブリやアリが住み着く被害が発生しまいますので、放置せず業者に依頼をして駆除をしてもらうなどの対処をしたほうがよいでしょう。
弊社では蜂の巣駆除業者をご紹介中
蜂の巣をそのまま放置していると、蜂が増えて危険といったことや巣が大きくなると費用が多くかかってしまうといった弊害があります。早めに対処をすることで、危険を回避できますので、業者の手を借りて駆除することをおすすめします。
弊社では、蜂の巣駆除業者のご紹介をしています。ご相談は24時間365日お電話またはメールにて受け付けております。緊急の場合でも、すばやく業者のご紹介をすることができますので、お気軽にご相談ください。
蜂の巣を見つけたときの対処法3つ
次に蜂の巣を見つけたときの対処法についてみていきましょう。以下で対処法について3つご紹介しています。
近づかない
蜂の巣を発見しても、2m以内にはけっして近づかないようにしましょう。スズメバチは、巣に近づくと、大きなあごでカチカチといった警戒音を出して威嚇をしてきます。もし、蜂の巣を見つけたら、姿勢を低くしゆっくり後ろに下がって避難しましょう。
不用意に刺激をしない
蜂は動いているものに対して攻撃をする習性があります。なので、手で追い払うことや巣に振動を与える行為は蜂を刺激してしまうので危険です。また、蜂は人の大声にも敏感に反応をするので、パニックになって大声を出さないように気をつけましょう。
ほかにも蜂の巣を棒でつついたり、巣に向かって石を投げたりすると蜂は巣を守るために人を刺すおそれがあるのでやめましょう。
公共施設・賃貸物件の場合
公園や街路樹に蜂の巣がある場合は、管理をしている自治体の市役所に連絡しましょう。また、賃貸物件にお住まいの方で蜂の巣を見つけた場合は、大家さんまたは管理会社に連絡をしてください。この場合、共用部分(廊下・階段・駐車場など)に巣ができた場合は、大家さんや管理会社などの管理者側に対応をお願いできることが多いです。
しかし、ベランダのような入居者専用のスペースに巣ができてしまった場合は、入居者に管理責任があることが多いようです。入居者側が自分で駆除したり、業者に依頼をしなければいけなかったりといったケースが多くあります。
入居者の専用スペースに巣ができた場合でも、管理者側で費用を負担してもらえることもあるので、まずは、管理者に連絡をしてみましょう。
スズメバチの巣以外なら自力駆除も可能
スズメバチは攻撃性が非常に高いので、自分で駆除をおこなうのはおすすめできません。一方、アシナガバチやミツバチは比較的大人しいので、しっかり準備をすれば自分で駆除することもできます。
自分で蜂の巣駆除をおこなう手順を紹介する前に、それぞれの蜂の巣の特徴についてご紹介します。
【スズメバチの巣の特徴】
とっくりを逆さまにした形をしているものや球状になっているものがあります。また、白と茶色のマーブル模様をしているのが特徴です。巣は開放空間(軒下や庭木)・閉鎖空間(土の中)を問わず、あらゆる場所にできます。
【アシナガバチの巣の特徴】
シャワーヘッドのような形をしており、六角形の巣穴がいっぱいあります。巣の色は全体的に灰色をしており、ベランダや軒下などの開放空間に巣を作ることが多いです。
【ミツバチの巣の特徴】
平面状の構造をしており、板が重なることで大きくなっていきます。巣のでき始めは白色をしていますが、大きくなると蜜が集まってオレンジ色になっていくのが特徴です。巣は床下や屋根裏など閉鎖空間に作られることが多いです。
自力駆除できるかの判断基準
アシナガバチとミツバチの巣を自分で駆除できるかどうかの見極めには3つのポイントがありますので、見ていきましょう。
・攻撃性が高くない時期であること
アシナガバチは、4~6月ごろに巣作りをします。この時期は、女王蜂が単独で巣を作っているので、駆除をするのに適した時期だといえます。しかし、自分で駆除をおこなう際は、細心の注意を払うことが大切です。
ただし、7~8月はアシナガバチの巣作りが本格的になり、働き蜂の数も増えてくるので、攻撃性が高くなります。なので、この時期は駆除をするには向いていません。
一方ミツバチは比較的に大人しいといわれており、刺激を与えなければ攻撃してくることは少ないです。しかし、ミツバチは冬を越すことができ、冬に攻撃性が増します。冬のあいだ、ミツバチたちは越冬するために巣のなかで身を寄せ合って暮らしています。
エサとなる蜂蜜を守るために、巣に近づくだけでも攻撃してくるおそれがあるのです。なので、ミツバチの巣の駆除をおこなうときは冬場を避けましょう。
・巣の大きさが15cm以下であること
巣の大きさが15cm以下の場合は、準備をしっかりおこなえば自分で駆除をすることができます。しかし巣の大きさが15cm以上になってしまうと、働き蜂の数がどんどん増えてしまうので自分で駆除をおこなうのは危険です。その際は、業者に依頼をして駆除をしてもらいましょう。
また、自分で駆除をする場合や業者に依頼する場合も、巣の大きさが小さいうちに駆除することが大切だといえます。先述のとおり、小さいうちなら働き蜂の数もまだ少なく、比較的、駆除作業が楽に済み、費用も安く抑えることができるからです。
・巣が手の届く範囲にあること
自分で駆除をおこなうときは、蜂の巣がある場所もポイントになります。巣が、軒下やベランダなどの開放空間にある場合は、手の届く範囲であれば自分で巣の駆除をおこなうことができるでしょう。
しかし、床下や屋根裏といった閉鎖的な場所での駆除作業は暗くてせまいので、作業中に蜂に刺されるおそれがあり、自分で駆除するのは危険だといえます。また、庭木など3mを超えるような高所での作業ははしごを使っておこなう場合があり、自分で駆除するには危険が伴います。
以上3つのポイントがクリアできそうなら、自分で蜂の巣駆除をおこなってみてもよいでしょう。次は、自力駆除で必要なものと手順についてご紹介していきます。
自力駆除の手順・必要なもの
蜂の巣駆除をおこなうのに最適な時間は、日没後2~3時間のあいだになります。なぜなら、この時間になれば、蜂の視界は悪くなり活動が鈍るからです。蜂の巣を駆除するときは、防護服を着て、以下のものをしっかり準備してからおこないましょう。
【必要なもの】
・防護服
自治体によっては無料で貸し出しをおこなっているところもありますので、問い合わせをしてみましょう。
・殺虫剤
合成ピレスロイド系の成分が入っているものが蜂に対する殺傷能力が高いので、おすすめです。
・懐中電灯
赤セロハンを貼ると、蜂が近寄るのを防げることができます。
・手袋
蜂の針を通しにくくするため、革製の専用防護手袋があるとよいです。ない場合は軍手を2枚重ねるなどしてください。
・長靴
足を刺してくることもあるので、肌を守るために長靴を履いておくと安心です。
・長い棒
蜂の巣を地面に落とす際に必要になります。
・ゴミ袋
落とした蜂の巣を回収する際に使用します。
【手順】
明るい日中のあいだに、巣のある場所を遠くから確認しておくとよいでしょう。
1.防護服、手袋、長靴を着用します。長靴をズボンの裾の下に履くようにし、すきまをなくすためにズボンの上からひもで縛っておきましょう。
2.巣から2~3m離れたところから、殺虫スプレーを噴射していきます。このとき2~3分ほど巣の表面に噴射をし続けます。
3.巣穴にも殺虫剤を噴射していきます。このとき、巣から蜂が飛び出すことがありますが、殺虫剤で弱ってすばやく動くことはできないので、そのまま噴射を続けましょう。
4.蜂の駆除ができたら、長い棒などで巣を落とします。巣を落とすときに、巣の下にゴミ袋を置いておくといいでしょう。
5.巣をゴミ袋に入れた後も、念のため袋のなかに殺虫スプレーを噴射しておきましょう。そして、袋は二重にしておき、しっかりと袋を閉じてください。ゴミ袋は、お住まいの自治体の処分方法に従って処分しましょう。
しかし、この手順を見て自分で駆除できるか不安に思った方は、無理をせず業者に依頼することをおすすめします。次の章で、業者に依頼した場合の費用相場についてご紹介していきます。
蜂の巣駆除を業者に依頼した場合の費用相場
蜂の巣駆除を業者に依頼した場合の費用相場は、蜂の種類によって異なります。
- スズメバチ (約1万3千円~3万円)
- アシナガバチ (約8,000円~2万2千円)
- ミツバチ (約1万6千円~2万5千円)
さらに、天井裏などの高所に巣がある場合など、危険度があがると追加費用がかかり、高額になることがあります。
まずは相見積りから始めましょう
業者を選ぶ際は、いくつかの業者から見積りをとることをおすすめします。業者ごとの費用やサービスを比較することで、自分で納得してから業者に依頼することができます。
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