スズメバチが攻撃してくる前には、威嚇音を出す前兆行動があることを知っておきましょう。スズメバチは自分や巣に危険を感じた場合に威嚇行動をしますが、攻撃される前の対処法を知っておけば、刺傷被害にあうのを回避できることがあるのです。
本記事では、スズメバチの威嚇行動や刺傷被害を対処する方法などについて解説します。また刺傷被害を受けないための予防方法にもふれていますので、これから野外などで過ごす機会がある方は、ぜひご覧ください。
もし、自宅周辺でスズメバチを見かけることが多く、一刻も早く駆除したいときには、弊社のサービスがお役に立ちます。弊社では、無料で現地調査をおこなうプロの業者をご紹介しております。※加盟店や現場の状況によっては費用が発生することがありますが、事前に確認させていただきますのでご安心ください。
目次
スズメバチがカチカチと威嚇する音は攻撃の前兆!
スズメバチは威嚇する際に、敵に対してカチカチと顎を鳴らします。しかしスズメバチは、その威嚇音の前にも特徴的な威嚇行動をしているのです。ここでは、スズメバチが攻撃してくるまでの威嚇行動の特徴と対処法について解説します。スズメバチによる刺傷被害にあわないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。
スズメバチの威嚇行動には段階がある
スズメバチが攻撃してくるようになるまでは、いくつかの段階があります。はじめは、敵と思われるものをじっと見て警戒します。次に、敵と思われるものの周辺を飛び回り、大きな羽音を立てて威嚇し始めます。
それでも敵がその場を離れない場合は、顎の音を「カチカチ」鳴らします。この「カチカチ」という音が聞こえたら、攻撃の前兆となり非常に危険な状態だということを覚えておきましょう。もしホバリングしてこちらを見ている場合は、刺すために狙いを定めている可能性があるので注意が必要です。
スズメバチによる刺傷被害を回避するための対処法
スズメバチに攻撃されるのは、敵と認識されてしまったときです。このため、敵と思われないようにするには、大きな動きや大声を出すのは避けなくてはいけません。とくに手で振り払ったりすると、スズメバチは攻撃されたと思い敵と見なされてしまいます。
スズメバチが威嚇してとび回るようになったら、慌てず後ずさりしながらその場を離れることがポイントです。攻撃性の高いスズメバチでは、50~80m前後執拗に追いかけてくることもあるため、数メートル離れただけで安心してはいけません。
またスズメバチは横への移動に敏感に反応するため、離れるときは姿勢をできるだけ低くして後退するようにしましょう。姿勢を低くすることで、蜂の視界から逃れやすくなることがあります。
スズメバチに刺されないように予防することも大切
スズメバチによる刺傷被害を避けるには、習性を知っておくことも大切です。ここでは、事前にできる予防対策を覚えておきましょう。
・黒色や暗い色の服は避ける
一般的に蜂は、黒色や暗い色に興奮する習性があります。野外などで過ごす場合、スズメバチの刺傷被害を避けるには、できるだけ白色や黄色など明るい色の服装を心がけましょう。また頭髪や目も狙われやすいので、帽子などを着用しカバーして、長袖などで肌の露出もなくしておくことがよいでしょう。
・香水など強い香りのものは避ける
スズメバチは、甘い匂いに寄ってくる習性があります。このためスズメバチを寄せ付けないようにするには、香水や整髪料など香りの強いものは控えるようにしましょう。ほかにも、ジュースや花の香りがする柔軟剤なども注意が必要です。
人の命をも奪うスズメバチの危険性
威嚇した相手を敵と認識したスズメバチは、攻撃を仕掛けてきます。ここでは、スズメバチの攻撃行動について解説します。また実際にスズメバチに刺されると、どのような症状になるのかを具体的に見ていきましょう。
スズメバチはミツバチと違って何度も攻撃してくる
ミツバチの毒針には、簡単に抜けないように「返し」がついています。一度刺すと体内から内臓ごと針が抜けてしまうことから、刺したミツバチはしばらくすると息絶えてしまいます。しかし、スズメバチの毒針には返しがないため、攻撃を受けた場合は何度も刺して毒を注入されることになってしまうのです。
スズメバチの毒液は失明の危険もある
スズメバチの毒針は、刺すためだけでなく毒液を飛ばすこともあります。毒液が目に入ってしまえば、失明するおそれがあるほど毒性は強力です。
また毒液には、ほかの仲間を呼び寄せるフェロモンが含まれているだけでなく、付着することで仲間が攻撃対象を識別するサインにもなります。このため、一度毒液をかけられてしまうと、呼び寄せられたスズメバチの標的になってしまうおそれがあるのです。
もっとも怖いのは急性のアレルギー症状
蜂には、2回目に刺されると危険といわれることがあります。蜂に初めて刺されると、人の体内には蜂毒に対する抗体ができます。そして2回目に刺されたときには、急激なアレルギー症状を引き起こすことがあるのです。「アナフィラキシーショック」といわれるこの症状には、血圧の低下や呼吸困難、意識障害などがあげられます。
しかし、刺された人の体質やスズメバチのもつ毒性の強さによっては、1度刺されただけでも重症になるケースがあることも知っておきましょう。スズメバチの毒は、刺された人が15分前後で心停止してしまうことがあるほど強力なものなのです。
刺された場合はすぐに医療機関で受診すること
スズメバチに刺された場合の応急処置のひとつとして、ポイズンリムーバーがあります。ポイズンリムーバーは、毒を吸い出すための器具です。しかしスズメバチの強力な毒は数分で体内を回るため、ポイズンリムーバーは刺されてすぐに使用しないと効果がえられないこともあります。
たとえ刺されてしばらくしても刺され方などによっては、すぐに症状は出ないかもしれません。しかし時間をおいて症状があらわれたり体調が悪化したりするケースもあるため、もしスズメバチに刺された場合は、すぐに医療機関を受診すべきです。
刺傷被害が起きやすい危険な時期もある
スズメバチは、時期によって攻撃性が増す時期があります。ここでは、スズメバチの刺傷被害が起きやすい危険な時期やその理由について解説します。
夏から秋にかけてはスズメバチが凶暴になる!
4~6月ごろ、冬眠から目覚めた1匹の女王蜂によって巣が作られ始めます。そして働き蜂が増え、女王蜂の代わりに巣作りをおこなうようになると、急速に巣が大きくなります。7~8月ごろには、40cm前後に大きくなった巣に数百匹の働き蜂がいることもあるのです。働き蜂の数が増えるほど、攻撃性が高まっていくので注意しましょう。
さらに9~10月ごろになると、次の世代の女王蜂やオス蜂が産まれるため、働き蜂の防衛本能が高まります。こうした危険な時期は、さきほど解説したような威嚇行動をせずに巣に近づいただけで、いきなり攻撃してくることがあるの注意が必要です。中には巣が80cm前後にまで大きくなり、1,000匹以上の蜂がいることもあります。
夏~秋の時期にスズメバチに刺される事故が多いのは、こうしたことが原因なのです。
もしこの時期にスズメバチの巣を見つけた場合は、刺傷被害を受けないためにも絶対に近づかないようにしなくてはいけません。
自宅近くにスズメバチの巣があるなら早めに対処すべき
スズメバチは危険性も高く、放置しておけば蜂の数が増え刺傷被害にあうリスクも高くなります。このため、もし自宅近くで巣を見つけた場合は、早めに対処することが必要です。
近年スズメバチは、種類によって人の生活圏でも巣を作ることが増えています。とくにキイロスズメバチやコガタスズメバチは、軒先や庭などの生垣に巣を作ることがあるのです。生垣などに巣を作られてしまうと、庭木の剪定など手入れしている際に気づかずに刺激してしまい、スズメバチに刺されるというケースも数多くあります。
ただし蜂の巣は、必ずしも開放的な空間にあるというわけではありません。スズメバチの中でも攻撃性の高いオオスズメバチは、土の中に巣を作ることもあるのです。
こうした土の中や閉鎖的な場所に作られた巣の場合は、スズメバチの個体数や巣の規模がわからないことから、むやみに手を出すのは危険です。スズメバチは危険性の高さから考えても、駆除は専門の業者に依頼するのが賢明といえるでしょう。
スズメバチの駆除はプロの業者に依頼すべき!
スズメバチの威嚇行動などを知っていても、実際に蜂の巣を駆除するには知識だけでなく技術も必要になります。スズメバチの巣の駆除は刺傷被害の危険をともなうことから、自分ではおこなわず、プロの業者に依頼するようにしましょう。プロの業者であれば、安全で確実な方法でスズメバチの駆除や巣の除去をしてくれます。
スズメバチでお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、スズメバチの駆除をおこなうプロの業者をご紹介しております。24時間年中無休で受け付けしており、最短で提携している業者を即日ご紹介することが可能です。何より自分を危険にさらすことなく確実にスズメバチが駆除できるのは、大きなメリットといえます。
また現地調査は基本無料になりますので、スズメバチの巣があるか不安な方は、調査だけでもしてみてはいかがでしょうか。※加盟店や現場の状況によっては費用が発生する場合もありますが、あらかじめ確認をとらせていただきますのでご安心ください。
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