「床下から突然ネズミが出てきた！」といった経験はありませんか？それはもしかしたらドブネズミかもしれません。下水道などを歩くこともある“ネズミ”は、非常に不衛生な動物で、病原菌を運んでくることがあります。
さらに、ネズミは丈夫な前歯で配線を断絶して漏電火災を引き起こすこともあるなど、人間にさまざまな被害をもたらす存在。もし家にいるようなら、放置せずに早めの対処が必要です。
特にドブネズミは、体長20～25センチメートルまで成長する大型のネズミです。アルミ程度の金属であればかみ切ってしまうほどパワーがあるうえに、人にかみつくことがあるほど気性が荒いので、個人での対策は困難を極めます。
そのため、特別な事情がなければネズミ駆除業者に依頼して解決することをおすすめします。弊社であればドブネズミ駆除のプロを迅速に紹介いたしますので、もしお困りであればぜひ弊社にご相談ください。
目次
床下に潜むネズミはドブネズミ
家の中に出現するネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ「」ハツカネズミ」の3種類があり、総称して“イエネズミ”と呼ばれます。そして、家に侵入してきたネズミが3種類のうちのどれであるかは、その侵入経路やすみかなどから区別できる場合があるのです。
もし床下からネズミが出入りしているようであれば、“ドブネズミ”である可能性が高いです。まずは、ドブネズミがどのようなネズミなのかその生態をご紹介します。
ドブネズミの生態と特徴
ドブの中を泳いでいくことからこの名前が付いた「ドブネズミ」は、生息地に下水道や建物の地下、ゴミ捨て場などの湿った環境を好みます。この習性から、高層ビルやマンションの上層階に姿をあらわすことはめったにありません。ドブネズミのおもな特徴は以下の7つです。
体長：20～25センチメートル
体重：300～500グラムほど
見た目：耳が小さく、しっぽは体と比較すると短め
体の色：褐色～灰褐色
性格：どう猛
発生時期：10～3月に発生、ピークは1～2月
自然界に生息しているネズミよりも体格が大きいのが特徴的です。子猫くらいの体格があるので、初めて見た方は想像以上の大きさに驚くかもしれません。ちなみに、ドブネズミの巨大化は世界でも問題になるほどで、過去にはイギリスで体長60センチメートルを超える個体が発見されたこともあります。
エサは人間の食べ残しやゴミを漁って食べることが多く、高カロリーな食事をとります。雑食性で食欲旺盛のため、基本的になんでも食べます。
また、ドブネズミは性格がどう猛でペットや家畜に危害を与える可能性があるため、ペットを飼っているご家庭では注意が必要です。
ドブネズミの侵入経路
イエネズミは種類によって体の大きさが違うため、侵入経路も異なります。ドブネズミの侵入経路はおもに以下の場所です。
・床下の通風孔
・戸袋
・台所の配水管
・トイレの配管
老朽化の進んだ家はとくに注意が必要です。ドブネズミは500円玉程度の隙間があれば侵入できてしまうため、小さな隙間が多くある老朽化した家は、格好の餌食となってしまいます。
ドブネズミが起こす被害
ドブネズミの生態と侵入経路がわかったところで、次は住みつかれてしまった場合の被害内容についてご紹介します。
断熱材や床材をかじられる
床下にドブネズミが入り込むと、床材をかじられてしまうことがあります。なぜならドブネズミの歯は一生伸び続けるので、歯をけずるために“硬いものをかじる”という習性があるからです。住み着かれている期間が長ければ、そのぶん大切な床材をボロボロにされてしまうリスクがあります。
また、床下に入りこんだドブネズミは床下にある断熱材を“巣”にしてしまうことも。断熱材は素材がふわふわしており、巣にうってつけの材料だからです。一度ドブネズミに巣を作られてしまうと、断熱効果が得られなくなるうえに、ドブネズミの大量繁殖につながる危険性もあるので注意が必要です。
床下の配線をかじられる
床下の配線や電気ケーブルはドブネズミがかじりやすいサイズなので、よくかみちぎられる被害があります。もし配線やケーブルをかみちぎられると、回線が切断したり停電が起きたりする可能性があるうえに、漏電火災という最悪のケースへつながることもあります。
知らないうちに火災が発生するというのはおそろしいことです。命の危険につながるので、ネズミが住みついている気配を感じたら、できるだけ早く駆除するようにしましょう。
病気になる危険性がある
ネズミは体や排せつ物にさまざまな病原体を持っていて、感染症を媒介することもあるのです。この章では、代表的な病気を3つご紹介します。
サルモネラ菌が付着した食品を飲食してしまうことで急性胃腸炎などの食中毒を発症し、発熱や腹痛、下痢などの症状が出ます。子どもや高齢者は重症化する危険性が高いので、とくに注意が必要です。
・レプトスピラ症（ワイル病）
レプトスピラ症を引き起こす菌は、ネズミの尿を介して水田などに入り込むことがあるのですが、その水に触れることで人に感染します。症状は高熱や黄疸（おうだん）、筋肉痛などがあり、場合によっては視覚障害を発症することもあるようです。
・鼠咬症
ネズミに咬まれると感染する病気です。高熱や震えを引き起こし、嘔吐したり全身に発疹があらわれたりします。そして、最悪の場合は死に至ることもある非常に危険な感染症です。
ご紹介したとおり、ドブネズミの被害はただ単に損した、痛い思いをしただけでは済まされない事態になる可能性もあります。もしドブネズミ被害がご心配であれば、実績・経験豊富なネズミ駆除業者をご紹介している弊社にぜひお任せください。ドブネズミ駆除のプロに依頼することで、効果的なネズミ駆除が可能です。
家に出るネズミはドブネズミだけじゃない
前述したように、家にあらわれるネズミは3種類います。駆除方法はおおむね同じですが、大きさや危険性、発生する場所などが異なるため、種類によって駆除の際に罠などを設置するポイントが変わるのです。
前章でご紹介したようなネズミ被害にあわないためにも、ドブネズミ以外のネズミの生態についても簡単に頭に入れておきましょう。
クマネズミ
ドブネズミに似たネズミとしては、クマネズミが知られています。クマネズミには、おもに以下のような特徴や習性があります。
警戒心が強い
外敵の少ない高いところを好む
生息場所は天井や屋根裏が多い
もし住み着かれると、フン尿で天井にシミができたり屋根材が弱くなって雨漏りの原因になったりすることがあります。トラブルに見舞われないように、天井からネズミの気配がしたら早めの対処が大切です。
なお、クマネズミの中には殺鼠剤の効かない「スーパーラット」と呼ばれる種類がいます。薬剤に抵抗性をもつため、スーパーラットに住み着かれてしまった場合は、駆除が難しくなります。
ハツカネズミ
ハツカネズミは、倉庫や物置に住み着くことが多い小さいイエネズミです。1センチメートル程度の隙間からでも家に侵入ができ、以下のような特徴があります。
動きが素早い
柔軟性が高い
繁殖力が高い
ハツカネズミは、繁殖力の高さから巣を作られるとどんどん増えてしまいます。数が増えると衛生面でも被害を受けるリスクが高くなるので、早めの対処が必要です。
自分でおこなうネズミ駆除
ネズミの存在に気が付いたら、被害が出る前に早く対処をしなければいけません。具体的なネズミ駆除の方法をご紹介します。
ラットサインを探して駆除の準備を
ネズミが入ってきた経路を探る方法として、ラットサインを確認する”というものがあります。ラットサインとは、壁や床にある黒い汚れや、家具についた歯形、小さなフン・尿など、ネズミが近くにいることを示す痕跡（こんせき）のことです。
特にフンは重要な情報であり、大きさなどからネズミの種類を特定することができます。フンをたどることで侵入経路も突き止めることもでき、侵入口をふさげば被害の拡大を防ぐことが可能です。
駆除の手順
ラットサインを観察して侵入口やエサ場を特定したら、その場所に殺鼠剤を仕掛けましょう。駆除できる確率を上げるために以下3つのポイントに気を付けて設置してみてください。
2.被害が出ているところに重点的に設置
3.殺鼠剤や設置場所に手を触れない(人間の臭いを残さない)
ドブネズミは比較的警戒心が低いネズミですが、怪しいと感じた場合は殺鼠剤を食べてくれない場合があります。しかし、しばらく様子を見ることでドブネズミの警戒心が低くなることもあります。
ネズミ駆除は、根気強く続けることが大切です。時間はかかるかもしれせんが、種類がドブネズミと特定できている場合は殺鼠剤を使用する方法で駆除するのがおすすめです。
また、毒が入った殺鼠剤に抵抗がある場合は、粘着シートや罠でネズミを捕獲して駆除することもできます。ネズミの好物を使って罠に引き付けて捕獲する方法です。
ただし、体の大きなドブネズミは罠にかけるのが難しいですし、配管などを通って体が濡れているため、特に粘着シートの使用は不向きです。
徹底的な駆除を望む場合は、殺鼠剤を使用するか業者に依頼するのがおすすめです。
駆除する際の注意点
殺鼠剤は種類によって、強力な成分を含むものもあります。大人には影響がないようなものだとしても、子どもやペットには影響がある場合があるので、使用には注意が必要です。
子どもやペットが誤って食べたり飲みこんだりしないよう設置場所に十分注意して、取扱説明書をしっかりと読んでから使いましょう。
ネズミを寄せ付けない環境づくりも大切
ネズミ対策は駆除するだけでは不十分です。駆除したあともネズミが再びあらわれることがないように、ネズミを寄せ付けない環境づくりも並行しておこないましょう。
ネズミが人の家に寄りつくのは、住みやすい場所とエサがあるからです。以下のような対策をして、ネズミを寄せ付けないようにしてください。
・使用した食器をすぐに洗う
・整理整頓をする
・封を開けた食べ物を置いておかない
・巣の材料になる新聞紙やティッシュペーパーなどは始末する
この対策だけでは不安という方は、超音波を発する機器や忌避剤を設置してみるのもおすすめです。ネズミの天敵の鳴き声に似た音や臭いが使われているものがあり、ネズミに危機感を感じさせて追い出す効果が期待できます。
ネズミにとって住みやすい環境でなくなれば、別に居心地のよい場所を探すはずです。常に清潔な部屋を保ち、ネズミが自然にいなくなるようにしていきましょう。
ネズミ駆除はプロでないと難しい理由
現在では強力な殺鼠剤や性能の高い捕獲器が存在しており、自力でネズミ駆除を進めていくことは難しくありません。しかし、個人での駆除はあまり効率が良いとはいえず、ネズミの生存能力を考えるとプロでないと家中のネズミを根絶させることは難しいのです。プロに駆除を頼んだほうがよい理由についてご紹介します。
ネズミの繁殖力はすさまじい
ネズミは驚異的な繁殖力を有しており、ものすごいスピードで数を増やします。ネズミの妊娠期間は20～21日間と短く、1回の出産で7～9匹もの子どもを出産するのです。
さらに、1年で5～6回妊娠するため、ほぼ1年中妊娠しているといっても過言ではないでしょう。
あまりに数が増えると被害も大きくなりがちですし、個人ではなかなか駆除しきれません。
屋根裏、床下など手が届かない場所にいる
屋根裏や床下など、手が届きにくい場所にネズミが住みついてしまった場合、素人が駆除するのは難しいでしょう。とくに屋根裏は高所での作業になるため、自力で駆除をおこなおうとすると、落下の危険性もあります。足を踏み外して大ケガをするリスクを考えると、最初からドブネズミ駆除のプロに依頼したほうが無難です。
徹底的な駆除・掃除が難しい
前述したように、ネズミやネズミのフンに付着している細菌は、病気の原因となることがあります。そのため、ネズミの駆除は駆除後にしっかりと掃除をして、初めてネズミ駆除が完了したといえるのです。
しかし、大量の死骸やフン尿の掃除をするのは、そう簡単な作業ではありません。掃除すべき箇所があまりにも多いなど、掃除を完璧におこなうのが難しい場合は、業者に依頼すれば徹底的にきれいにしてもらえます。
スーパーラットの増加
ネズミのなかには、殺鼠剤が効かないスーパーラットと呼ばれるものがいます。スーパーラットは毒への耐性が付いているため、通常のネズミ用に市販されている殺鼠剤では完全に駆除することが難しいのです。スーパーラットを駆除するためには、“リン化亜鉛”という成分が含まれている殺鼠剤が必要です。
この“リン化亜鉛”は劇薬指定されている薬剤であり、一般家庭では入手が困難であるほか、使用の際は非常に危険をともないます。
ペットがいると薬品が使えない
人間よりも嗅覚の発達しているペットにとっては、殺鼠剤の強烈な臭いはダメージになることがあります。また、駆除の際の注意点としてもご紹介しましたが、誤食・誤飲の危険性もあります。そのため、ペットがいる家庭では強い成分の入った殺鼠剤を使うことが難しいのです。
しかし、プロのネズミ駆除業者であれば、その住宅に合った方法でネズミ駆除をしてくれます。個人では無理そうと少しでも思ったのであれば、業者依頼がおすすめです。
プロの力で徹底駆除！安心できる環境を作る
ここまでご紹介してきたとおり、ネズミ駆除はプロにお任せしたほうが安心です。しかし業者にネズミ駆除を依頼したことがない場合、「費用はどのくらいなのだろう」「どんな業者を選べばよいのだろう」といった不安を感じることもあるでしょう。
そこで、ネズミ駆除にかかる費用相場や、業者選びのポイントについてご紹介します。
ネズミ駆除にかかる費用相場
ネズミ駆除の料金は家の広さ、毒エサや罠を仕掛ける場所の数、被害状況などによって変わります。
さらに、駆除以外にネズミの侵入対策までおこなった場合はそのぶんの費用がプラスでかかることになります。
ただし、料金設定は業者によって異なりますので、相場よりも安い費用でネズミ駆除を引き受けている業者もあります。気になる方は一度見積りをとってみましょう。
少しでも費用を抑えたい場合は、相見積りをとって複数の見積書を比較してみるのがおすすめです。迷いすぎないよう3～4社から見積りをとって、安く駆除してくれる業者を探しましょう。
下記の記事では駆除業者の費用相場や選び方について解説していますので、参考にしてみてくださいね。
業者選びのポイント
業者を選ぶ際にポイントとなるのは、“再発防止保証”が付いているかどうかです。再発防止保証とは、「駆除後にネズミが再び発生した場合、1年間は駆除対応する」などの保証のことです。
ネズミを1匹残らず駆除できたかどうかは、その後の経過で判断するしかありません。万が一駆除しきれていなかった場合、また被害に悩まされるおそれがあります。その際に対応してもらえるかどうかは、依頼するうえで重要なポイントです。
まとめ
今回はドブネズミに焦点をあてて、ネズミの生態や被害、対処方法について解説しました。ドブネズミに限った話ではありませんが、ネズミは繁殖力が非常に高いため、放置しておくとあとで対処が大変です。
すでにフン尿の悪臭がするなど実害がある場合はもちろん、床下にネズミの気配がしたりネズミの姿を見たりしているだけの場合も、できるだけ早く対処しましょう。
ネズミの駆除は殺鼠剤を使用することが一般的ですが、なかには毒の成分が強く危険をともなうものもあり、一部の殺鼠剤が効かないスーパーラットのような種類もいます。安全・確実に駆除をおこなうためにも、ネズミ駆除はプロに任せることを検討してみてください。
