ねずみ対策をするときは、エサとなるものを排除し、殺鼠剤を餌場に設置しましょう。エサを排除することで、ねずみが寄ってこなくなるだけでなく、殺鼠剤に集中して食べてもらうことができます。
殺鼠剤を設置する場所にはコツが必要ですので、ご紹介するオススメの設置場所を参考に、自分で仕掛けてみましょう。
その他、家ねずみの中でも駆除が難しいといわれている、クマねずみの生態や、駆除後の対策方法についてもお教えします。
ねずみ対策で重要なのはエサを無くすこと
ねずみがすでに家の中に現れている形跡がある場合、ねずみ対策をするならまず家の中にあるエサとなるものを排除しましょう。
ねずみは雑食なので、基本的に何でも食べますが、エサを食べていないと、暖かい時期の場合、4~5日ほどで餓死します。
家にある食べ物は、密閉容器や扉付き戸棚などに閉まって保管をしましょう。ペットがいる場合は、ペットフードも狙われる恐れがありますので、食べ終わったらすぐに片付けるようにしてください。
家の中にあるねずみのエサとなるものを排除したら、殺鼠剤を設置します。殺鼠剤は、他にエサがあるときはなかなか食べてもらうことは難しいですが、エサを排除することで、殺鼠剤に興味をもってもらうことができます。
殺鼠剤を無事食べてもらえることができたら、家の中のねずみを駆除することができますので、まずは家の中の掃除からおこないましょう。
殺鼠剤の効果的な設置方法については、次の【ねずみ駆除に効果的な殺鼠剤の設置方法】で詳しくご紹介します。
ねずみ駆除に効果的な殺鼠剤の設置方法
殺鼠剤を設置するときは、餌場と認識している場所を狙いましょう、ねずみは警戒心が強い生き物ですので、普段通る餌場以外の場所に置いても、興味を示さないことがあります。
餌場となる場所は、ねずみが以前かじったものがある場所や、食べ物がある場所であることが多いです。
オススメの設置場所についていくつかお教えしますので、これらの場所に、複数設置してみましょう。
〇設置場所
- ・キッチンまわり
- ・冷蔵庫の裏
- ・排水管まわり
- ・棚の隅
殺鼠剤を設置するときは、物陰や隅に設置してください。一週間様子を見て、食べられていないようでしたら、場所を変えて再度設置してみましょう。
粘着シートも併用すれば効果アップ!
殺鼠剤を使用するなら、粘着シートとの併用もオススメです。粘着シートの周りに殺鼠剤を設置することで、殺鼠剤を口にしたねずみが体に異変を感じ、警戒心が低下することでかかりやすくなります。
粘着シートを選ぶときは、ねずみをおびき寄せる効果のある「誘引剤」が入っているか確認しておきましょう。
ねずみは、壁の端を歩く習性がありますので、粘着シートを設置するときは、壁との間に隙間ができないように注意してください。
駆除が難しい「クマねずみ」に要注意!
代表的な家ねずみの種類は、「ドブねずみ」「クマねずみ」「ハツカねずみ」の3種類ですが、その中でもとくに家でよく見かけるのがクマねずみです。
クマねずみは、大きな耳と長い尾が特徴的で、寒いところを嫌います。家の中は、クマねずみにとって過ごしやすい環境が整っており、クマねずみ自体も高い運動能力をもっていますので、侵入されてしまうことがあります。
また、スーパーラットと呼ばれる非常に生命力の高いねずみは、殺鼠剤を食べても1ヶ月ほど生き延びることができるといわれています。
スーパーラットは、クマねずみが進化したねずみであるといわれており、その遺伝子が受け継がれていくことで、殺鼠剤への耐性力が高くなってしまっているのです。
これらのねずみを駆除するには、エサの排除はもちろん、根気強く殺鼠剤で駆除する必要があります。
もし、なかなか殺鼠剤を食べてもらえなくて困っているなどの場合は、プロに相談してみるのもよいかもしれません。
プロは、ねずみの習性をよく理解していますので、効果のある駆除方法を提案してくれる他、駆除後も戻ってこないように予防してもらうこともできるのでオススメです。
ねずみを駆除したら侵入口を塞ごう!
ねずみを追い出すことができたと思っていても、再び戻ってきてしまうことがあります。その際、ねずみは、わずかなすき間から侵入してきてしまいますので、侵入口となる場所は塞いでおきましょう。
クマねずみの場合、500円玉くらいのサイズの隙間があれば、簡単に侵入してしまいます。また、クマねずみは、排水パイプなどを登って垂直移動をすることができますので、高いところも注意が必要です。
侵入口になりやすい場所や、侵入口を塞ぐ具体的な方法についてご紹介しますので、参考にしてみてください。
侵入口になりやすい場所
ねずみに侵入されやすい主な場所は以下の通りです。
- ・壁の割れ目
- ・屋根下の通気口
- ・電線導入部と壁の隙間
- ・台所の排水管
- ・エアコンの導入部
- ・換気扇
- ・二階の窓
- ・建物と基礎の隙間
ねずみの侵入口が見つからない場合は、ラットサインと呼ばれるねずみが通った場所を示す痕跡を探してみましょう。
ラットサインを探すには、まずねずみの通路となりそうな場所に、足跡や黒ずみがないか確認してみてください。判別しにくい場合は、小麦粉を撒くことで、足跡を浮かび上がらせることができます。
また、糞や尿が落ちている場合も、そこにねずみが通った証拠になりますので、壁際の通りを見て、侵入口となる場所がないか確認してみましょう。
侵入口を塞ぐ方法
侵入口を見つけたら、いよいよ自分で穴を塞いでみましょう。穴は、パテと呼ばれる粘土のようなものや、金たわし、金網で塞ぐことができます。
小さな穴やひび割れを塞ぐ場合は、パテを使用しましょう。パテを選ぶときは、ねずみが苦手な成分が入っているか確認してください。
換気口など、完全に塞ぐことができない場所は、金たわしや金網がオススメです。金たわしは、ねずみ対策用の種類もあり、形も自由に曲げることができることができます。
金網は、ねずみが通ってしまわないように、隙間が15mm以下のものを選ぶようにしましょう。固定がしっかりしていないと、中に入り込むことがありますので、取り付けるときは隙間ができないように注意してください。
どこを塞いだら分からない場合や、この方法では心配という場合は、プロに依頼してみましょう。プロに依頼をすると、侵入口の発見だけでなく、建物の構造や侵入口のカタチに合わせた方法で塞いでくれるので、全部任せることができます。
ネズミ駆除業者のプロに依頼した際の料金相場は下記の記事で詳しく解説しました。
まとめ
ねずみ対策をするなら、まず家の中にあるエサとなるものを排除しましょう。エサを排除することで、ねずみが寄ってこなくなる効果がある他、殺鼠剤を集中的に食べさせる効果が期待できます。
殺鼠剤を設置するときは、ねずみの餌場となる場所を狙っておくようにしましょう。ねずみは、壁に沿って動く習性がありますので、冷蔵庫の下や台所付近の壁に設置すると効果的です。
また、殺鼠剤と粘着シートを併用すると、殺鼠剤を食べて体に異変が出たねずみが、粘着シートにかかりやすくなるので、オススメです。
家ねずみは、「ドブねずみ」「クマねずみ」「ハツカねずみ」がいますが、中でもクマねずみは、高い運動能力や高い毒への耐性力から、駆除は難しいといわれています。
もし、自分で駆除が難しいと感じたら、プロに依頼した方がよいかもしれません。プロに依頼をすると、ねずみの駆除だけでなく、再び侵入してこないように、侵入口を塞いでくれますので、すべて任せることができます。