ねずみ駆除にドライアイスを使うという方法は、「ほんとうなの?」と驚かれるかもしれませんが、実際にニューヨークで取り入れられています。ドライアイスを使うことで、ねずみを窒息死させることができるからです。ドライアイスは手に入りやすいだけでなく、環境にやさしい新しいねずみ駆除アイテムとして注目されはじめているのです。
このコラムでは、ねずみ駆除におけるドライアイスの効き目や使い方についてご紹介しています。畑や農園のねずみ対策に効果的な方法についてもお伝えしていますので、参考にしてみてください。
目次
ねずみ駆除へのドライアイスの効き目や使い方とは?
先述のとおり、ニューヨークではねずみ駆除にドライアイスが実際に使用されています。しかし、ドライアイスは食品を冷やす用途で使われることが多いため、どのような方法で駆除するのか疑問に思っている方も多いでしょう。
そこでここでは、ドライアイスを使ってねずみ駆除をおこなう方法やその効き目についてご紹介します。
ドライアイス活用法!ねずみ穴に入れて窒息死させる
ドライアイスは二酸化炭素を凍結させてつくられています。そのため、密閉した空間でドライアイスを溶かすと二酸化炭素の濃度が上昇するため、酸素不足の状態になるのです。ドライアイスに「密閉空間で使用しないこと!」という注意書きがあるのはこのためです。
実際に、アイスクリームの販売業者がドライアイスを車に積んでいたところ、酸欠状態になり意識不明で見つかったという事例も過去に発生しています。
アメリカではこのドライアイスの仕組みを使って、ねずみを駆除しようという取り組みがはじまっています。使い方は、細かく砕いたドライアイスをねずみの巣穴に詰め込み、出入り口をふさぐだけといたって簡単です。ねずみは日中、穴の中で眠っていることが多いため、気づかぬうちに巣穴に充満した二酸化炭素を吸い込み窒息死してしまうのです。
また、ドライアイスは毒などを使ってねずみを駆除する方法と違って、環境にやさしく、ペットなどほかの動物に危害を与えない方法としても注目されています。
ニューヨークでのねずみ被害の実態
なぜ、アメリカでこのドライアイスを使った方法がはじまったかというと、深刻なねずみ被害の実態があることが関係しています。
ニューヨークは世界の大都市であり、生活ゴミが溢れ、また、下水道や地下鉄も発達しています。ねずみにとって食料と住処が豊富にあるという好条件がそろっていることから、膨大な数のねずみが繁殖し社会的問題となっているのです。
ねずみは病原菌を媒介することから、人への被害も報告されています。そこでニューヨーク州では被害の拡大をおさえるため、数十億円といった規模のねずみ対策費を投じてきているという実態があるのです。
続いてドライアイスの効力についても一例をご紹介しておきましょう。マンハッタン区のとある公園で試験的にドライアイスを使ったねずみ駆除をおこなったところ、60匹中、58匹のねずみ駆除に成功したという例があります。このことから、ドライアイスの効き目は十分に発揮されたことがわかります。
実際に、米国環境保護庁やニューヨークの環境保護局でもねずみ駆除にドライアイスを活用する方法を認めているようです。しかし、ドライアイスでの駆除は巣穴で眠っているねずみを窒息死させる方法であるため、起きているねずみには効果が期待できません。そのため、ニューヨークではドライアイス駆除法と並行してゴミ対策も進められています。
畑の農作物を荒らすねずみを知ろう!
種類にもよりますが、基本的にねずみは夜行性であるため、ねずみの姿までは見たことがないという方も多いのではないでしょうか。そこで、どのような種類のねずみが農作物を荒らすのかについて見ていくことにしましょう。
ハツカネズミ
ハツカネズミは農村など自然環境を好んで生息する、体長6~9cmほどの小型のねずみです。雑食のため、リンゴやブルーベリーといった果物、穀物などが被害に遭ってしまいます。
ドブネズミ
ドブネズミはねずみのなかでも大型な種類で、体長が22~26cmほどです。川辺や下水溝などに生息しており、ハツカネズミ同様なんでも食べるため、リンゴやナシなどの果物が被害に遭ってしまいます。また、肉や魚類も食べるようです。
ハタネズミ
ハタネズミは体長が10~13cmほどで、背中が灰色や茶褐色、お腹が灰色がかった白色をしています。生息地は低地から高山帯と広く、河川敷の草原などにも好んで生息しているようです。リンゴ、ナシ、ブルーベリーといった農作物が被害に遭いやすいです。
ドライアイス以外のねずみ対策法
ドライアイスは手に入りやすく、値段も高くないため、だれでも気軽におこなうことのできる駆除方法のひとつです。これまで、殺鼠剤や罠を仕掛けるなどいろいろ試してみてもなかなか効果が出なかったという場合は、一度ドライアイスを使った方法を試してみる価値はあるかもしれません。
しかし、ねずみの巣穴は複数あるため、すべて見つけてドライアイスを設置するのは難しいでしょう。そこでこの章ではドライアイス以外の、農作物にやさしいねずみ対策方法についてご紹介します。徹底的にねずみ駆除をしたいなら、業者依頼を視野に入れることもおすすめです。
フクロウの巣箱を設置する
ねずみ対策方法のひとつに、フクロウの巣箱を設置するというものがあります。フクロウはハタネズミを好んで食べるため、数を減らすことに効果があるとされているのです。実際にリンゴ農園で取り入れられている方法でもあります。
ただし、巣箱を設置してもフクロウがやってくるかどうかはわからないところが難点です。近くに実際に試しているという農園があれば、アドバイスをもらうとよいでしょう。また、フクロウ保護活動をおこなっている団体に相談して、効果的な巣箱の設置方法を教えてもらってもよいかもしれません。
モグラが寄りつかない環境をつくる
モグラ対策がねずみ対策にもつながることをご存知でしょうか。じつは、モグラが地中につくったトンネルをねずみが利用するということがあるのです。そこで、まずはモグラを退治することが、ねずみの行動範囲を制限するのに効果的とされています。
対策法としては、モグラの捕獲器を設置するという方法があります。しかし、捕獲するには自治体の許可が必要なため、無断で駆除をおこなうことはできないということを覚えておきましょう。
度重なるねずみ被害は業者依頼で解決!
ここでご紹介した対策方法は、農作物に害を与えない方法ではありますが、知識やスキルがないとなかなか自分でおこなうには難易度が高いかもしれません。そこで何年もねずみ被害に悩まされているなら、プロの手を借りてみるのもひとつの手です。プロなら、経験則から効率よくねずみを駆除してくれます。
弊社ではねずみ駆除ができる業者をご紹介しています。ご相談だけなら無料となっていますので、まずはお気軽にお電話かメールでお問い合わせください。弊社がねずみ被害解決のお手伝いをいたします!