「屋根裏から物音や鳴き声が聞こえる……もしかしてネズミ?」
夜中に、屋根裏から「カリカリ、ドドドッ」といった物音や、「チーチー」といった鳴き声が聞こえてきたら、屋根裏にネズミがいる可能性が高いです。
ネズミは寒い時期になると、暖かい屋根裏に侵入する場合があります。
また、ネズミは人が寝静まってから活動するため、ネズミが家の中にいると、夜に屋根裏から物音や鳴き声が聞こえてくることがあるのです。
この記事では、屋根裏にネズミがいるか確かめたい人のために、以下の内容をおもにご紹介しています。
- 屋根裏にネズミがいるか確認する方法
- 屋根裏のネズミを追い出す方法
- 屋根裏への侵入を防ぐ方法
この記事を読めば、屋根裏にネズミがいるかどうかがわかり、ネズミを自然に追い出すことができるでしょう。
目次
屋根裏からこんな音が聞こえてきたらネズミがいる可能性大!
夜になると、以下のような物音や鳴き声が聞こえてきませんか?
もし聞こえていたら、屋根裏にネズミがいる可能性が高いです。
▼屋根裏から聞こえてくるネズミの物音・鳴き声
- 「ドドドッ」「カリカリ」などの物音
- 「キーキー」「チーチー」などの鳴き声
ネズミは寒い時期(10月~2月頃)になると、暖かい屋根裏に侵入する場合があります。
特に、家屋での被害が多い「クマネズミ」は寒さに弱く、高くて狭い場所を好むため、屋根裏に侵入されやすいです。
ネズミはおもに夜に活動するため、夜中にこのような音が聞こえてきたら、ネズミを疑いましょう。
「ドドドッ」「カリカリ」などの物音が聞こえる
屋根裏から、「ドドドッ」「カリカリ」といった物音が聞こえたら、ネズミがいる可能性が高いです。
屋根裏にネズミがいるときに聞こえてくる物音は、以下のとおりです。
屋根裏から聞こえる物音 | 物音の正体 |
---|---|
ドドドッ、バタバタバタ | 走り回っている音 |
カリカリ、ガリガリ | 木をかじっている音 |
カサカサ、ガサガサ | 断熱材にネズミの体が触れている音 |
もし、このような音が屋根裏から聞こえてきたら、ネズミを疑いましょう。
「キーキー」「チーチー」と鳴き声が聞こえる
屋根裏から、「キーキー」「チーチー」といった鳴き声が聞こえてきたら、ネズミがいる可能性が高いです。
ネズミといえば、「チューチュー」といった鳴き声を想像される方もいるかもしれませんが、実際は「キーキー」「チーチー」と鳴いています。
実際の音声を聞いてみましょう。
↓※※ネズミの姿が映っています※※
ネズミは、ネズミ同士で争ったり、繁殖したりするときに鳴きます。
屋根裏からこのような鳴き声が聞こえてきたら、ネズミを疑いましょう。
ただし、鳴き声の正体は、ハクビシンやイタチなどの害獣であることも考えられます。
ネズミと似た害獣の鳴き声は、別記事「ネズミ鳴き声の特徴」でも詳しく解説していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
ネズミが屋根裏に侵入してすぐなら忌避剤で追い出せるかも
屋根裏にネズミがいるとわかったら、忌避剤を使って追い出しましょう。
忌避剤は、ネズミが嫌がるにおい(ハーブ、ワサビなど)を使ってネズミを近寄らせなくする薬剤です。
ネズミを見ることなく、自然に屋根裏から追い出すことができます。
忌避剤は、ネズミが侵入してすぐのときに使うのが効果的といわれています。
しかし、ネズミが侵入してすぐかどうか素人が判断するのは難しいでしょう。
ネズミの巣があれば、侵入してから時間が経っているおそれがありますが、ネズミの巣は巣材(新聞紙、枯葉、小枝など)がバラバラとしていて、非常にわかりづらいです。
そのため、ひとまず忌避剤を使ってみて、追い出せたらラッキーくらいに思っておくのがよいでしょう。
もし、忌避剤を使ってもネズミがいなくならないようでしたら、以下のことが考えられます。
- 子育て中のネズミがいる
- ネズミが住み着いてから数ヵ月たっている
- ニオイに慣れたネズミがいる
このような場合、自然に追い出すのは難しいため、自分で駆除するか、ネズミ業者に依頼をして駆除してもらいましょう。
忌避剤を使ってネズミを追い出す方法
ここでは、忌避剤を使ったネズミの追い出し方をご紹介します。
忌避剤には、以下の種類があります。
- スプレータイプ
- 燻煙タイプ
- 設置タイプ
屋根裏のネズミを追い出すなら、「燻煙タイプ」を選ぶとよいでしょう。
燻煙タイプはニオイを充満させることができるため、密閉度が高い屋根裏に向いています。
燻煙タイプの忌避剤は、こちらの商品がおすすめです。
アース製薬 ネズミ一発退場 くん煙タイプ ネズミ用忌避剤 [10g] 254016
こちらの商品は、ネズミが嫌がる天然ハーブや煙を使ってネズミを追い出す燻煙剤です。
ちなみに、バルサンの燻煙剤は害虫を駆除する商品で、ネズミは対象ではありません。
燻煙剤を購入するときは、ネズミ用の商品を選びましょう。
- プラスチックの容器に付属の水を入れる
- 薬剤缶をプラスチックの容器の中に入れて蓋をする
- 薬剤が蒸散したら、2時間またはそれ以上放置する
- 屋根裏以外で使用する場合は、最後に換気をする
燻煙剤を使用するときは、以下のことに気を付けなければなりません。
▼燻煙剤を使用するときの注意点
- ペットは部屋の外に出しておく
- 火災報知器はポリ袋などで覆って薬剤がかからないようにする
- パソコンなどの精密機器はカバーをかけておく
- 水槽、ペットの餌、観葉植物は部屋の外に出しておく
- 楽器、美術品、仏壇は新聞紙・ふきん・ビニールをかけておく
忌避剤を使ったら、ネズミの侵入口を塞ぎましょう。
ネズミを追い出せても、侵入口を塞がなければ、再び屋根裏に侵入されるおそれがあります。
忌避剤を使用したら侵入口を徹底的に塞ぐ
忌避剤を使ったあとは、ネズミが再び入ってこられないように侵入口を塞ぎましょう。
屋根裏にいたネズミは、通風口やエアコンの導入口などのすき間から侵入し、壁内を通って屋根裏へ移動※しています。
※参考:東京都ペストコントロール協会|質問の窓(第17回)ネズミはどこから住宅に入ってくるのですか?
ネズミは10円玉大のすき間さえあれば通ってしまうため、侵入口になりそうなすき間はすべて塞ぎましょう。
侵入口を塞ぐときは、屋内に入れないように、先に屋内の侵入口を塞いでから、屋外の侵入口を塞ぎます。
屋内の侵入口になりやすい場所は、以下のとおりです。
▼ネズミの侵入口(屋内)
- 換気扇
- ガス管のすき間
- 排水管のすき間
- ブレーカー付近のすき間
- 出入り口の框(かまち)下
- トイレの配管(ドブネズミの場合)
- エアコン導入口
- 鴨居や長押(なげし)のすき間
- 押し入れの天板
- ネズミにかじられた穴
屋内にネズミが通れそうなすき間があったら、やわらかい金網(きっこう金網)をすき間にねじ込んで塞ぎましょう。
台所用のステンレスたわしでもOKです。
▼ネズミの侵入口(屋外)
- エアコン導入部
- ひさしの下のすき間
- 基礎のすき間
- 扉のすき間
- 窓のすき間
- 戸袋
- 通気口
- 換気扇
- 壊れた壁
- 床下通風口
- 床下
- 床下の排水・トイレの配管(ドブネズミの場合)
外壁の穴は、パテで埋めましょう。
通風口は、完全に塞ぐと風通しが悪くなるため、ネズミが通れないくらいの穴が適度にあいている防鼠(ぼうそ)金網で塞ぐとよいでしょう。
忌避剤で追い出せなかったネズミは駆除する必要がある
忌避剤で追い出せず、家の中に残ってしまったネズミは駆除する必要があります。
すでに住み着いてしまったネズミを自然に追い出すことは難しいため、以下の方法で駆除しましょう。
ネズミを駆除する方法 | 駆除内容 |
---|---|
粘着トラップ | ネズミを粘着部分にくっつかせて駆除する方法。 |
殺鼠剤(さっそざい) | ネズミに毒餌を食べさせて駆除する方法。 |
カゴトラップ | 餌でおびき寄せてかごに閉じ込めて駆除する方法。 |
バネ式トラップ | 餌でおびき寄せてネズミを挟んで駆除する方法。 |
このなかでもっともおすすめなのが、「粘着トラップ」です。
その理由と使い方をご紹介します。
ネズミの駆除は粘着トラップが簡単でおすすめ!
ネズミを駆除するなら、粘着トラップがおすすめです。
粘着トラップは、ネズミの通り道に設置し、その上を通ったネズミが足を取られて体ごとくっつくというものです。
粘着トラップは、ネズミごと畳んで生ごみとして処分するだけなので、他の駆除方法に比べて後処理がとても簡単です。
ネズミは隅を走る習性があるため、粘着トラップを使うときは、隅に敷き詰めるように設置しましょう。
粘着トラップのおすすめ商品や具体的な使い方は、別記事「ネズミの駆除方法」でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
「ネズミを自分で駆除するのに抵抗がある……。」といった方は、ネズミ駆除業者に相談するのがおすすめです。
ネズミ駆除業者なら、屋根裏を隅々まで調査し、被害状況に合った対策方法を提案してくれます。
当サイトねずみ110番では、ネズミの調査や駆除をおこなう業者を多数ご紹介しています。
ネズミ駆除業者をお探しの際は、ぜひご相談ください。
ネズミを寄せ付けない環境にするのも大切
ネズミを住み着かせないためには、寄せ付けない環境を作ることがとても大切です。
ネズミの餌や巣の材料になりそうなものは、できるだけ片づけておきましょう。
ネズミの餌になるものは排除する
ネズミの餌になりそうなものは、排除してください。
ネズミは雑食で、何でも食べます。
以下のように対策をして、ネズミに餌を与えないようにしましょう。
- 食べ物や調味料は冷蔵庫や戸棚の中にしまう
- 生ごみは蓋つきの容器に入れる
- ペットの食べ残した餌は放置しない
- 仏壇のお供えものや花は夜に片づける
段ボールやビニール袋はかじられてしまうため、金属製の入れ物や冷蔵庫などで保管するのがおすすめです。
ネズミの巣材になるものは片づける
ネズミの巣の材料になりそうなものは、片づけましょう。
家の中に巣材が散らばっていると、ネズミが巣をつくってしまうおそれがあります。
ネズミの巣材になりやすいのは、以下のようなものです。
▼ネズミの巣材になりやすいもの
- 新聞紙
- ビニール袋
- 枯葉、枯枝
- 段ボール
- ティッシュペーパー
- 雑巾
- 衣類 など
家の中は常に整理整頓をして、ネズミに巣を作られないようにしましょう。
ネズミの駆除を業者に依頼すると2万5千円~5万円かかる人が多い
ネズミの駆除を業者に任せたくても、いくらかかるのかわからないと、なかなか依頼しづらいですよね。
そこで、実際に当社にご相談いただいたネズミ駆除の費用を調査したところ、25,001円~50,000円かかる人が多いことがわかりました。
以下は、ネズミの駆除の価格帯の割合をグラフ化したものです。
集計期間:2021年10月~2022年9月(698件)
集計対象:弊社運営サイト全体におけるネズミ駆除・予防の施工実績
集計方法:対象の平均値を算出(※)し、小数点第一位以下を四捨五入
※大規模な施工など特殊なケースを除く費用の平均値を算出するため、上下2.5%の施工費用を異常値として集計対象から除外しています。
グラフを見ると、43.1%の人が5万円以内に収まっていることもわかりました。
ふんの掃除だけ、粘着トラップの設置だけなど、単発的な作業は費用が抑えられることが多いです。
反対に、ネズミのふん被害が多くて掃除や消毒作業が大変、侵入口を塞ぐところが多いなど、被害が大きい場合は、10万円以上かかることもあるようです。
しかし、実際にどのような作業が必要になるかは、現場の状況を見てみないとわかりません。
ネズミの駆除にかかる費用が知りたい方は、一度見積りを依頼することをおすすめします。
ねずみ110番では、ネズミの調査や駆除、対策をおこなう業者を多数ご紹介しています。
ご相談いただければ、ご紹介するネズミ駆除業者がご自宅にうかがい、現場の状況を見て見積りを提示いたします。
金額にご納得いただいてから作業開始となりますので、お気軽にご相談ください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様にご確認したうえで調査・見積り・キャンセルに費用をいただく場合がございます。
屋根裏のネズミ対策でよくあるQ&A
ここからは、屋根裏のネズミ対策でよくある質問をご紹介していきます。
Q.屋根裏のネズミは天井を叩いたら逃げる?
A.一時的に逃げることもあるが、再び戻ってくるおそれがある。
ネズミは警戒心が強い生き物であるため、天井を叩くと驚いて逃げることがあります。
しかし、危険がないとわかれば再び戻ってくるおそれがあるため、ネズミを完全に追い出すことは難しいでしょう。
Q.屋根裏のネズミ退治に蚊取り線香を使ってもいい?
A.追い出せる可能性は0ではないが、火事の危険性があるのでおすすめできない。
ネズミは、蚊取り線香の煙を嫌がって逃げることがあります。
しかし、屋根裏での蚊取り線香の使用は火事の危険性があるため、おすすめしません。
また、蚊取り線香に含まれる殺虫成分は、蚊などの害虫には効果がありますが、ネズミのような温血動物(哺乳類、鳥類)には効果がありません。
温血動物(哺乳類、鳥類)の体内に入っても、速やかに分解されて体外に排出されてしまいます。
Q.屋根裏のネズミは超音波で追い出せる?
A.音圧が高ければ(130 デシベル以上)追い出せることもあるが、効果はまちまち。
ネズミは聴覚がかなり優れており、普段は人間には聞こえない超音波域でネズミ同士交信しています。
音圧(デシベル)が高ければ、ネズミが不快に感じて出ていくこともありますが、慣れてしまったり、音圧が低すぎたりすると、効果が薄くなります。
実験的には、ネズミは高い音圧(130 デシベル以上)であれば、ある程度忌避する行動が見られる※ようですが、実用的には評価がまちまちのようです。
また、音圧が高すぎると聴力のよい若い人には聞こえてしまうことがあるため、不快に感じるかもしれません。
よって、超音波は130 デシベル以上であれば追い出せることもありますが、必ず効果が出るとは限らないため、ネズミ対策には適さないでしょう。
※参考:東京都福祉保険局|行政担当者のためのねずみについてよくある質問&回答集「超音波捕そ器は、効くのか。 」
Q.屋根裏のネズミは猫がいたらいなくなる?
A. 飼っている猫による。
自然界に潜むネズミの捕食者には、ワシ、イタチ、猫、蛇など多数存在します。
天敵である猫を飼っていると、ネズミは警戒して出て行ってくれることもあります。
ただし、猫にも個体差があるため、ネズミを退治する猫もいれば、興味を示さない猫もいます。
そのため、ネズミが危険ではないと判断すれば、再び戻ってきてしまうこともあるでしょう。
また、ネズミは病原菌を保有しているため、感染症を引き起こしてしまうおそれがあります。
そのため、猫にネズミを退治してもらうのも、あまりおすすめしません。
まとめ
夜中に、屋根裏から「カリカリ、ドドドッ」といった物音や、「チーチー」といった鳴き声が聞こえてきたら、ネズミがいる可能性が高いです。
ネズミがいるとわからったら、燻煙タイプの忌避剤を使って、屋根裏のネズミを追い出しましょう。
忌避剤を使ったら、侵入口を塞いで中に入られないように対策をしてください。
忌避剤で追い出せなかったネズミは、自然に追い出すのは難しいため、粘着トラップなどで駆除しましょう。
自分でネズミを駆除するのに抵抗があるようでしたら、プロのネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。
ネズミ駆除業者なら、被害状況を確認してから、適切な方法でネズミを徹底的に駆除してくれます。
ねずみ110番では、ネズミ駆除業者を多数ご紹介しています。
業者選びで迷ったら、ぜひご相談ください。