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ネズミが発生する理由とは

ネズミが発生する理由とは

ネズミは比較的頭のよい動物として知られています。自宅や店舗など身近なところで発生してしまうと、追い払うのに苦労することが多く厄介な生き物です。

余分な手間をとることのないよう、ネズミ発生前の予防が大切です。ポイントは、ネズミにとって心地よい環境を作りださないということです。

今回は、ネズミが発生する理由を考えてみます。わたしたちを悩ませるネズミの発生原因を避けて、ネズミ予防をしていきましょう。

被害が多いネズミの種類

ネズミは種類によって活動時間や繁殖時期などに違いがあります。被害が多いネズミの種類と特徴を知っておくと被害が出たときの対策に役立つかもしれません。

ドブネズミ

特徴…下水のまわりや河川、海岸、など湿った土地に棲息します。市街地などでは水が摂取できる下水やキッチンなどの場所を好みます。高いところに登るのが得意でないため、地下鉄の路線や地下街の通路など不意に現れたりします。

活動時間…主に活動は日の入り直前と日の出直後にピークとなる夜行性です。しかし安全な場所では昼間でも活動します。

繁殖と寿命…一年中繁殖しますが、春や秋がピークになります。平均8~9匹産み、子は生後20日ほどで離乳し8~12週で性成熟します。野外では1~2年生きるとみられています。

クマネズミ

特徴…多くが建物内に棲んでいることが多く、高いところへの上り下りが得意でビルや天井裏などで生活しています。そのため天井裏で走っているネズミはクマネズミであることが多いのです。手足の肉球に滑り止めとなるものがあり、色々な場所に渡れます。また警戒心が強く捕獲しにくくほとんど人前に現れないと言われています。

活動時間…温暖なところでは昼間でも見つけられますが、都会では夜間に活動します。

繁殖と寿命…寒さに弱いものの、ビル内では一年中温度が一定に保たれているので冬でもさかんに繁殖します。都心では夏期に繁殖活動が上昇する傾向があります。平均5~6匹産み、12~16週で性成熟します。野外では1~2年生きるといわれています。

ハツカネズミ

特徴…家庭や商業施設など様々な環境で生息しています。雑食性で穀物類や草花などのほか小型の昆虫なども捕食したりします。実験用に多く使用されているのもハツカネズミです。

活動時間…夜行性で単独か家族と共に生活し、家屋では家具などの隙間などに巣をつくり、外では他の動物が掘った巣穴などを利用して生活していることもあります。

繁殖と寿命…野生では春と秋が繁殖期であるが生息環境によっては一年中繁殖することもでます。平均5~7匹産み、1年~2年が寿命と言われています。

ネズミの発生時期

ネズミの被害は繁殖時期から終わった後1か月の間がもっとも多いといわれています。

家に出ているネズミがなんなのかは把握しておく必要があるかもしれません。ネズミの発生原因とパターンを知ることで適切な防除方法を取ることができます。

快適な環境を求めてネズミは発生する

・エサを探すため

ネズミは小さな体ですが激しく動くため大量のエネルギーを必要とします。1日に体重の25~30%近くのエサを食べます。何も食べることができないと冬なら1~2日、夏なら3~4日で死んでしまいます。沢山食べないと、繁殖にもかかわってくるためネズミにとって重要と言えるでしょう。

・安全に暮らすため

ネズミは蛇やイタチなどの外敵から身を守るためにより安全な場所を探します。ネズミは集団で住みますが、それぞれで縄張りを持っています。そのため、他のネズミが侵入すれば追い出すことになります。これが足音の原因かもしれません。

・繁殖する場所を探すため

ネズミは寿命が1~2年の為繁殖をしなければいけません。快適な繁殖活動をおこなうためにまず巣をつくります。ネズミは気温が10度前後になると動けなくなり冬眠してしまいます。そのため家の中から紙や布などの巣材を集めてきて巣をつくります。安全な場所に巣材を敷き詰めることによって保温していると考えられてます。

環境を改善してネズミ対策

環境を改善してネズミ対策

基本的にネズミは人間と食べるものはほとんど一緒です。そのため、床に落ちた食べ物や調味料はエサとなります。またプランターの球根や有機肥料までネズミは食いつくします。食べものを放置しないことがネズミ予防につながります。

  • ・ビニール袋や紙素材の容器は避け、蓋付きの容器や密閉できる容器にしまう。
  • ・生ごみなどはビニール袋にいれて厳重に封をしっかりとしたごみ箱で保管する。
  • ・仏壇の供え物なども早めに片づける。
  • ・ペットの餌の食べ残しや水などもこまめに片づける。
  • ・できれば鉢植えなどの植物も置かない。
  • ・家の周りに廃材がある場合は整理整頓する。
  • ・風呂場の水や食器などに残っている水はきちんと拭き取る。

食べ物が容易に見つけられないと暮らしにくくなります。また巣材も同じことが言えます。巣材を与えないことがネズミの住み着かれない一歩となります。

  • ・衣類はもちろん、布製品はきちんと収納する。
  • ・収納場所は蓋のしまうプラスチックケースなどにする。
  • ・不要な紙類や布類は放置しない。

また、環境がよくなくても穴があいていればネズミは通り道としてふらっとはいってくることがあります。1.5cm位の穴があれば、通り抜けられます。屋根の隙間やエアコンの排水ホースの導入部や換気扇などさまざまな場所から侵入してくることが考えられます。

また小さな穴さえあれば周辺をかじって穴を広げる可能性もあります。そのため入り込む隙間の穴が家にたくさん空いていては対策をしても入ってきてしまいます。そうした侵入口を防ぐことも大事といえるでしょう。

まとめ

ネズミが出たということはその家がネズミにとって好ましい家であったと言えます。日本には住宅が無数にありその中から住み着いたのですから、住居環境が整っていたのでしょう。

一度住み着いてしまっては駆除するのが大変です。ネズミはとても賢い生き物です。毒や罠を避けてしまうこともあります。駆除用の毒餌への耐性をもっていては厄介です。しっかりとした対策を行えば自然にネズミは寄ってこなくなる可能性もあります。室内の掃除や食品の管理を見直してみてはいかがでしょうか。

もし穴を塞ぐことを考えていたら、素人では難しいのでプロに頼んだほうがいいかもしれません。ネズミ予防として簡単にできることからはじめるのがネズミの嫌う場所になる第一歩かと思われます。

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