テレビのアンテナ端子が2つあるときの接続方法は簡単!状況別の配線を解説|アンテナ110番

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テレビのアンテナ端子が2つあるときの接続方法は簡単!状況別の配線を解説

2023.01.06

繋げるもので分かれる!テレビのケーブルのつなぎ方と配線のコツ

新しいテレビやレコーダーを買うと、ケーブルが多くてつなげ方がわからないことがありますよね。特に、長いあいだ古いタイプのテレビを使ってきた方は、新しい規格のケーブルに戸惑うこともあるのではないでしょうか?

そこで今回は、スムーズに配線するためにケーブルのつなげ方と手順を詳しく解説します。アンテナケーブルの端子が足りないお部屋でケーブルテレビを見るのに欠かせない「分波器」と、その配線方法も紹介します。

「ケーブルがありすぎて配線に行き詰まってしまった……」という方、「これから新しいテレビやレコーダーを買うけど配線が不安……」という方は、ぜひご覧ください!

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テレビを映すための配線手順

テレビにアンテナケーブルをつなげるのは、ポイントさえわかってしまえば比較的簡単にできます。また、アンテナケーブルのプラグはさまざまな種類があるので、テレビを設置する環境によって選ぶことができます。

「これからアンテナケーブルを手に入れる」という方はぜひ参考にしてみてください。

アンテナケーブルの接続方法

テレビのケーブル接続手順は以下の通りです。

<手順1>アンテナケーブルを壁面のアンテナからテレビの「入力」へ接続
まずはアンテナケーブルを用意しましょう。アンテナケーブルは「TV接続ケーブル」「同軸ケーブル」という名前でも取り扱われています。このケーブルでお部屋の壁に設置されているアンテナ端子とテレビを接続します。

最初に壁面のアンテナ端子に接続します。アンテナケーブルのどちらの端から差すかは、気にする必要ありません。

壁面のアンテナ端子に接続したら、ケーブルのもう片方はテレビの背面の「地上波」、または「地上デジタル」といった言葉が印字されている場所に接続します。「入力」と「出力」の2か所の端子がありますので、ここでは「入力」にケーブルを差し込みましょう。

「入力」はデータを受信する、「出力」はデータを別の場所へ送信する、という意味があります。そのため、「出力」にアンテナケーブルを差し込んでも映像は映らないのでご注意ください。

<手順2>テレビにB-CASカードを差し込む
ケーブルの接続が完了したら、テレビに付属されているB-CASカードを差し込みましょう。テレビの背面に「B-CAS」と印字されている場所があるので、そこに差し込みます。

<手順3>チャンネル設定を行う
最後にチャンネル設定をします。テレビの機種によって操作方法が異なるため、取扱説明書を参考にしてください。取扱説明書がインターネットで公開されている機種なら、テレビの型番でネット検索すると参照できます。

用途によって使い分けよう!アンテナケーブルのプラグ

アンテナケーブルの端子にはさまざまな形状があり、なかには両端で異なる形状になっている端子もあります。テレビやアンテナの配置によって、端子を使い分けるとよいでしょう。構造上はどの端子でも、テレビとアンテナのどちらに差すか、気にする必要はありません。

ここでは、それぞれの端子の特徴をご紹介しますので、ぜひ接続するときの参考にしてみてくださいね。

<ストレートプラグ>
端子としては一般的なものです。無理な力を加えなければどんな方向に曲がっても安定しているため、汎用性が高いのが特徴です。一方で、断線しやすい、引っ張られると抜け落ちやすい、といったデメリットもあります。

テレビと壁面の間隔が狭い、小さなお子さんがいるなど、ケーブルが抜けやすい環境では注意が必要です。L型プラグと組み合わされているものもあります。

<L型プラグ>
L字状に曲がっている端子です。その形状から、ケーブルが壁面やテレビへぴったり這うようにつながるため、ケーブルの長さを抑えてスペースを確保したい、壁面とテレビの間隔を狭くしたい、といった場合に大活躍します。

一方で、さまざまな角度に向けることは苦手であるため、アンテナとテレビの間隔が長い場合や、ケーブルが引っ張られるような状況には向きません。

<F型接栓プラグ>
見た目はストレートプラグに似ていますが、端子がねじ込み式になっているため、接続をしっかり固定することができ、抜け落ちを心配する必要がなくなります。部屋の角にアンテナがあり、端子がグラつきやすい場合などには、非常に有効です。

ただし壁面の端子がねじ込み式でないと差し込むことができないのでご注意ください。

<L型F型接栓プラグ>
L型プラグの接続部分に、F型接栓プラグのねじ込み式を採用したものです。しっかりと固定できるため、L型プラグやF型プラグだと差し込みが不安定な場合などに有効です。

レコーダーの配線手順

レコーダーの配線手順

テレビ番組の録画を行いたい場合は、アンテナケーブルを2本用意します。すでにテレビにアンテナケーブルがつながっている場合は、いったん取り外してください。

<手順1>HDMIケーブルをレコーダーの「HDMI 出力」からテレビの「HDMI 入力」へ接続する

HDMIケーブルとは、テレビとレコーダーなど、複数の機器同士で映像データや音声データの受け渡しを行うときに使用するケーブルです。

「HDMI」という規格で統一されているため、すでにパソコンや録画用ハードディスクのためにHDMIケーブルをお持ちの方は、それを使いまわすこともできます。

まずはHDMIケーブルを使って、テレビとレコーダーを接続します。テレビによっては「HDMI 1」「HDMI 2」というように、端子がいくつもあります。

基本的にどの端子に差しても構いませんが、リモコン操作で何度も入力切替を押す手間を省くために、よく使うレコーダーは数字の小さい所を優先して差し込むとよいでしょう。

注意点としては、「HDMI入力」「HDMI出力」とわかれている場合、レコーダーは「出力」、テレビは「入力」の方に必ず差し込んでください。また、「HDMI」の印字の付近に「ARC」と印字されている場合があります。

そのまま差し込んでも問題ありませんが、ARCは主にホームシアターなどで採用されている専用の規格ですので、ARC対応の機器をお持ちの方はあえて別の端子に差し込むとよいでしょう。

<手順2>アンテナケーブルをアンテナからレコーダーの「地上波 入力」へ接続

次に、アンテナから受信したデータをレコーダーで受け取れるようにします。レコーダーとテレビの背面にあるアンテナケーブルの端子を確認しましょう。それぞれ「地上波」と印字された場所があり、データを受信する「入力」とデータを別の場所へ送信する「出力」にわかれています。

お部屋の壁にあるアンテナから、レコーダーにテレビ番組のデータを受信させるため、レコーダーの「地上波 入力」と印字されている部分にケーブルをつなげてください。ケーブルの向きは気にしなくても大丈夫です。

<手順3>もう1本のアンテナケーブルをレコーダーの「地上波 出力」からテレビの「地上波 入力」へ接続

このままでは、テレビから直接テレビ番組を映すことができません。レコーダーで受信したテレビ番組のデータを、テレビに渡しましょう。アンテナケーブルをもう1本用意し、レコーダーの「地上波 出力」からテレビの「地上波 入力」へつなげてください。

<手順4>電源ケーブルの接続と映像が映ることを確認

HDMIケーブルの接続が終わったら、レコーダーの電源ケーブルをつなぎます。テレビにレコーダーの画面が映ることと、テレビとレコーダーでそれぞれテレビ番組が受信できていることを確認してください。

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分波器や端子の数で変わってくるつなぎ方!

お部屋の壁にアンテナ端子が2つ取り付けられている場合は、BS放送やCS放送といったケーブルテレビを受信していることになります。端子のパネルに「BS/CS」と印字されていないか確認してみてください。

もし、これらのケーブルテレビに契約している場合、追加のアンテナケーブルを用意すれば視聴することができます。また、お部屋の壁にアンテナケーブルの端子が1つしかなくても「分波器」という機器を用意することで視聴ができるようになります。

ここでは2つあるアンテナ端子にとテレビを直接つなげる場合と、分波器を用いてつなげる場合の、2通りの接続方法を解説します。

お部屋の壁にアンテナ端子が2つある場合

お部屋の壁のアンテナ端子が2つあり、片方に「BS/CS」と印字されている箇所がある場合は、アンテナケーブルのみで配線を行います。

【テレビのみに接続する方法】
必要なアンテナケーブルはあわせて2本です。配線する場所は次の通りです。

  1. 壁面の「地上波」アンテナ端子からテレビの「地上波 入力」
  2. 壁面の「BS/CS」アンテナ端子からテレビの「BS/CS 入力」

【レコーダーとテレビ両方に接続する方法】
必要なアンテナケーブルはあわせて4本です。配線する場所は次の通りです

  1. 壁面の「地上波」からレコーダーの「地上波 入力」
  2. 壁面の「BS/CS」からレコーダーの「BS/CS 入力」
  3. レコーダーの「地上波 出力」からテレビの「地上波 入力」
  4. レコーダーの「BS/CS 出力」からテレビの「BS/CS 入力」

分波器でケーブルテレビを視聴する場合

ケーブルテレビに契約していて、お部屋の壁にアンテナ端子が1つしかない場合は、分波器を用いて接続します。

・分波器とは?
お住まいの環境によっては、ひとつのアンテナで「地上波」と「BS/CS」2つの放送電波を1つに混ぜて受信している場合があります。このままテレビにアンテナケーブルを接続すると、電波の強い地上波放送を優先して画面に映すため、ケーブルテレビを視聴することができません。

そのため、混ざっている2つの電波を切り離して「地上波」と「BS/CS」のそれぞれを、独立させて受信できるようにする必要があります。

この切り離しを行う機器が「分波器」なのです。似た名前で「分配器」「分岐器」というものがありますが、分波器とは違う機器ですので間違えないようご注意ください。

【分波器を利用してテレビのみに接続する方法】
必要なアンテナケーブルはあわせて3本です。配線する場所は次の通りです。

  1. 壁面のアンテナ端子から分波器の「入力」
  2. 分波器の「BS/CS」からテレビの「BS/CS 入力」
  3. 分波器の「地デジ出力」からテレビの「地上波 入力」

※分波器の「地デジ出力」は「地上波」「VHF・UHF」と印字されている場合もあります。

【分波器を利用してレコーダーとテレビ両方に接続する方法】
必要なアンテナケーブルはあわせて5本です。配線する場所は次の通りです。

  1. 壁面のアンテナ端子から分波器の「入力」
  2. 分波器の「BS/CS」からレコーダーの「BS/CS 入力」
  3. 分波器の「地デジ出力」からレコーダーの「地上波 入力」
  4. レコーダーの「BS/CS 出力」からテレビの「BS/CS 入力」
  5. レコーダーの「地上波 出力」からテレビの「地上波 入力」

※分波器の「地デジ出力」は「地上波」「VHF・UHF」と印字されている場合もあります。

テレビにケーブルをつなぐタイミングで整理していこう

テレビにケーブルをつなぐタイミングで整理していこう

ケーブルの数が多いと、どのケーブルがどの機器とつながっているかわからなくなるうえ、お部屋の雰囲気も悪くなりますよね。配線を行う時点で少しずつケーブルを整理すると、スマートに配線作業を進めることができます。ここでは、その整理方法をご紹介します!

壁に固定する

裏側に粘着テープやピンが付いているコードフックを利用します。壁に這うようにコードを固定することで見た目もスッキリし、ホコリによるショートや衝撃による断線を防ぐことができます。

コードを束ねる

結束バンドを使うほか、コードを包み込む「スパイラルチューブ」や針金をビニールで覆った「ビニールタイ」などを利用し、コードを束ねます。場所や設置状況を選ばず気軽に整理することができます。

収納グッズを利用する

アルミラックにコードを吊るしたり、箱や棚にケーブルを収納します。ただしケーブルに負荷がかかりすぎるとショートや断線のおそれがあるため、ケーブルに負担を与える配置にしないようご注意ください。

電源プラグをカスタムする

電源タップを利用してコードを1か所に集めるほか、ケーブルを壁に沿わせて配置できる「L型プラグ」を利用します。正しく使えばショートを防ぐこともできます。

まとめ

テレビやレコーダーは配線を正しく行わないと、番組を見ることすらできません。それぞれの背面に印字されている「入力」や「出力」といった表示や、接続するケーブルの規格をしっかり確認して配線しましょう。

アンテナケーブルのプラグにはさまざまな種類があるので、お部屋の環境やテレビの配置に見合ったプラグを選ぶようにしてください。

お部屋の壁のアンテナ端子がひとつしかなく、それでもケーブルテレビを視聴したい場合は、「分波器」を使います。通常の配線よりも多くのアンテナケーブルが必要となるので、分波器と合わせてケーブルも用意しておいてください。

なお、「配線がどうしてもできない!」という場合は、業者に頼るのもひとつの手段です。プロにおまかせすれば、ややこしい配線も簡単に行ってくれますよ。ぜひ検討してみてくださいね。

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