蜂の巣が家の近くにあると、蜂に刺されるおそれがあります。蜂に刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるので、死に至る危険性があります。そのため家の近くに蜂の巣を作らせないように、対策をすることが大事です。
今回は、自分でできる蜂の巣対策をご紹介します。過去に家の近くで蜂の巣を作られてしまった方や、春先にかけて蜂の巣対策をしたい方は必見です。
蜂の巣対策をするべき時期と場所
蜂が活動する時期は、春から秋にかけてです。多くの蜂は、4~5月ごろに女王蜂が1匹で巣作りをはじめ、6~7月ごろに働き蜂が育ち始めます。7~9月ごろは蜂の攻撃性が高まり、秋の終わりごろから冬眠にはいります。
そのため巣が作られ始める3~4月ごろに蜂の巣対策をすると、作られにくくなります。また、巣が作られやすい場所には、以下の共通点があります。
【共通点】
- 天候の影響を受けにくい
- 閉鎖空間
- エサが豊富な場所
蜂は雨が苦手で、水分が付着するとうまく飛べません。したがって、雨風の影響を受けにくい屋根裏や床下などが好まれます。
また蜂には天敵が多く、熊をはじめとした蜂をエサとする生き物がいます。そんな天敵から身を隠すため、蜂くらいの小さな生き物しか侵入できない場所に巣を作ります。
ほかにも、蜂は大きな巣を維持するために、蜂の巣に住む数百~数千匹という蜂にエサを与えなければいけません。したがって、小さな昆虫や花がたくさんある場所に巣が作られます。これらの共通点にあたる場所を中心に、対策をとるとよいでしょう。
蜂の巣を作らせない方法
蜂の巣を作らせないためには、以下の方法があります。
- こまめに点検する
- 防虫ネットを張る
- 木酢液をつける
- 木クレオソートをつける
- ハッカ油を使用する
- 偽物の巣を作り、設置する
以下、詳細を掘り下げて解説します。
こまめに点検する
蜂は、外敵がいない場所に巣を作る傾向があるのです。つまり、蜂の巣が作られやすそうな所をこまめに点検することで、蜂が皆さんを外敵とみなし、外敵が頻繁にうろつく場所を危険と察知して、巣を作らなくなります。
防虫ネットを張る
蜂が巣を作りそうな場所に防虫ネットを張ることで、蜂の巣作り対策ができます。そもそも蜂の巣ができる原因は、蜂の侵入によるものです。防虫ネットであれば蜂の侵入を防ぐことができるので、巣作りも防止することができるのです。ただし、網目が粗いものだと蜂が侵入してくるので、網目の細かいものを選びましょう。
木酢液をつける
木酢液とは、炭を焼くときに出る煙を液体化したものです。蜂をはじめとした虫は煙の臭いが嫌いなので、蜂除けに効果があります。使い方としては、半分に切ったペットボトルに、木酢液と水を1:1の割合で入れ、蜂の巣を作らせたくないところに置くだけです。
木クレオソートをつける
木クレオソートとは、ブナや松などの原木を加熱して発生した気体を、冷却して抽出したものです。この木クレオソートは蜂の苦手な臭いをしています。蜂の巣を作らせたくない場所に木クレオソートを直接塗ることで、臭いを嫌がった蜂が近づかなくなるため、蜂の巣作りの防止になるのです。
ハッカ油を使用する
ハッカ油は木クレオソートと同様に、蜂の苦手な臭いをしています。そのためハッカ油を利用したスプレーを作るのも効果的です。水200mlをスプレー容器に入れ、そこにハッカ油を60滴入れます。それを全体が混ざるまでよく振り、蜂の巣を作らせたくない場所に散布することで、蜂の巣作りを防ぐことができます。
偽物の巣を作り、設置する
蜂は縄張り意識が高いので、すでに巣のある場所に巣を作ろうとしません。偽物の巣を作り、それを設置することで、蜂の巣の設置を防ぐことができます。偽物の巣の作り方と材料は、以下のとおりです。
【材料】
- 茶色い紙(もしくは新聞紙) 2~3枚
- ひも 1メートル
【作り方】
- 紙をぐしゃぐしゃにし、丸めて大きめの紙で包んでボール状にします。この時、端の一部を余らせ、絞りましょう。
- 余らせた部分にひもをくくります。ほどけないようにきつく結んで、必要であればガムテープで固定しましょう。
- 手で持って、つるせるか確認しましょう。ひもの片面は、つるすために少し長めに残した方がよいでしょう。
- 太い木の枝や、ベランダにつるしてください。雨に濡れない場所に設置するのがよいでしょう。
すでに作られかけている蜂の巣はどうすればいい?
すでに蜂に巣を作られている場合は、基本的には業者に駆除を任せた方がよいです。しかし条件によっては、自分で駆除することも可能です。自力駆除の条件としては、以下のとおりです。
【条件】
- 蜂の巣の大きさが15cm以下
- 蜂の巣がフラスコ型、もしくは丸いマーブル色の巣ではない
- 脚立などを使わなくても、巣が手の届く位置にある
蜂の大きさが15cm以上になると、働き蜂が羽化しているため、攻撃性が増しています。攻撃性の増した蜂は、刺す危険性が高くなります。
フラスコ型、もしくは丸いマーブル色の巣はスズメバチの巣です。スズメバチはほかの蜂よりも攻撃性が高く毒も強力なので、自力での駆除はやめましょう。
また脚立などを使わないと巣に近づけない場合、高所作業になるので転落などのケガにつながるおそれがあります。高所での作業も控えましょう。
これら3つの条件に当てはまるような蜂の巣であれば、駆除をすることができます。駆除ができるようであれば、以下を参考に道具の準備をおこなっていきましょう。
【用意するもの】
- 防護服
- 殺虫剤
- 長い棒
- 懐中電灯
- ゴミ袋
こちらの道具は、ホームセンターで5,000~8,000円で売られています。また防護服を着用するさいは、透けても問題ないように、白のような薄い色の服を着ることをオススメします。必要なものを準備したら、実際に駆除をおこないましょう。
【駆除方法】
- 昼のうちに、巣の位置を確認します。近づきすぎると危険なので、遠くから確認しましょう。
- 日没の3時間後、21時くらいになったら懐中電灯を点滅させながら、巣から2~3mの位置まで近づきます。
- 巣の表面と入り口にいる蜂を、殺虫剤を噴射して駆除します。
- 巣に近づき、入り口から中に殺虫剤を噴射しましょう。
- ライトを地面に置き、光に寄った蜂を殺虫剤で駆除します。
- 周囲にいる蜂が駆除できたら、ゴミ袋に巣を入れて処分します。燃えるゴミとして処分しましょう。
以上が駆除の方法です。しかし、無理して作業をおこなうのは危険です。駆除に不安を感じる方は、自力でおこなうのは控え、業者に依頼することをおすすめします。
蜂の巣駆除のことならハチ110番までお問い合わせください。ハチ110番は全国24時間365日【受付】対応可能です。いつでもお気軽にお問い合わせください。
危険な蜂の巣を安全に駆除する方法
特定の条件がそろっていれば、自力での駆除は可能だといわれています。しかし、蜂は非常に危険な虫です。駆除が可能だといっても、油断してしまえば襲われるリスクもあるでしょう。
安全を第一に考えたいという方は、業者へ依頼をしましょう。業者であれば、身の危険をさらすことなく、危険な蜂の巣の駆除をおこなうことができます。
しかし業者を利用したくても、費用が気になるという方が多いでしょう。そのようなときは、ぜひ弊社をご利用ください。
弊社では無料で、相見積りを承っております。相見積りをおこなうことで、さまざまな業者の費用やサービスを比較し、より安く信頼のできる業者を選ぶことができるでしょう。休日や深夜の時間帯でも電話受付をおこなっているので、気になる方はぜひお問い合わせください。
まとめ
蜂の中には巣の近くを通っただけで敵とみなし、攻撃してくる種類もいます。春先にしっかりと対策をして、蜂による被害を防ぎましょう。もし蜂の巣ができてしまった場合は、無理をせず業者に相談するのもオススメです。
駆除以外にも、蜂の巣対策もしてくれる業者もあります。自分にあった蜂の巣対策を見つけて、身の安全を守りましょう。