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賃貸物件の鳩被害と対策

賃貸物件の鳩被害と対策のイメージ

住まいの敷地内にハトが巣を作ってしまう被害は全国各地で発生していますが、その中でも、各地の都心部に多いビルやマンションでの被害が特に大きな問題となっているようです。「大事な一戸建て住宅にハトが住み着く方が辛いじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ビルやマンションでは不特定多数の人が使用している賃貸物件も数多くあるので、時には管理会社や大家さんを巻き込んだ管理責任を巡るトラブルに発展するケースもあり、単純なハトの被害に以上に面倒な問題となって住民の頭を悩ませる原因になっているようです。そこで、ここではそうしたトラブルの事例や、考えられる対策についてを考えてみましょう。

マンションやビルはハトが棲み着きやすい?

マンションやビルはハトが棲み着きやすい?のイメージ

ハトは巣を作るため、下記のような条件が揃っている場所を探しています。

  • 条件1餌が近くに沢山あること
  • 条件2天敵から身を隠せること

集合住宅のマンションやビル街では多くの人が生活していますから、そこから出る大量のゴミはハトの餌となり、階数の高いところでは登ってくる野生動物もいません。ですから、沢山の人がいるマンションやビルはハトにとって絶好の場所なのです。団地やマンションでは1箇所のベランダで発生したハトによる悪臭の被害が近隣の世帯に広がってしまい、階下の敷地にまで落ちて糞害になるなど、ハトの侵入が一世帯の問題としてでなく、周辺の環境に関わる大きなテーマとして取り上げられる事例が増えています。

賃貸物件の責任の所在は?

集合住宅でハトの被害が発生した時、多くの人が気になるのはその住まいが賃貸マンションであるといったことでしょう。賃貸ということは貸主がいて、借主は住宅設備に関する問題などは基本的に貸主に対応を頼むことがあります。ではハトの場合はどうでしょうか?ここが多くのトラブルを生んでいる難しいラインのようです。マンション住まいの借主としてはぜひ貸主に対処をしてもらいたいところではありますが、ハトをはじめとした害獣・害虫の問題については、多くの場合で貸主は対処を行っていないようです。例えば住まいにノミが発生した時には、ペットや外部の環境からノミを持ち込んだのは借主の責任として対応を行うことが一般的となっていて、ハト駆除についても同様と考えられているようです。中には借主の責任を回避できることもあるようですが、その際に大家さんとのトラブルになったり、マンション管理組合の審議を得る必要があるなど、手間と時間がかかる可能性もあり、その間にも広がる糞害や悪臭のことを考えると、借主が対処せざるを得ないことになるのが実情のようです。

トラブル事例1

住民全体を巻き込んだ大問題に

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マンションのベランダにハトが巣を作ってしまい、洗濯物が干せない程の糞害が発生。マンションの管理会社に相談したものの、なかなか対応してもらえず、大家さんへ直接交渉を持ちかけている内にハトが卵を生んで繁殖してしまった。糞害は階下が及ぶなど被害が更に拡大し、近隣からも苦情が来るようになってしまったので、やむを得ず住民が自己負担でハト駆除を業者を呼んで対処した。しかし、かかった費用や広がってしまった被害について、貸主は「責任無し」と主張。マンションの住民全体を巻き込んだ長期間に及ぶ問題となってしまった。

トラブル事例2

多額の損害賠償にまで発展!

住民全体を巻き込んだ大問題にのイメージ

企業のオフィスが幾つも入居しているビルで非常階段にハトが巣を作る被害が発生。あるオフィスでは屋上部分に近かったことから、糞がオフィスの窓に付着したり、悪臭が業務の妨げになるなどの問題になった。その後なかなか駆除が行われず被害は拡大。ようやくビル側でハト駆除が行われたものの、各オフィスからは管理の不備や悪臭対策の費用について管理会社を追求をする動きが起こり、中には高額な損害賠償を求める声もあって、管理責任が問われる事態となった。

トラブル回避法

対応すべき場所は?

賃貸物件でのトラブルは、時に法的な責任や権利といった大きな論争に発展するこもあり、頭の痛い問題です。そうした事態を防ぐ何よりの方法は、もちろんハトが侵入しないように事前の対策を行っておくことです。借主、貸主という立場によって対策すべき場所も違ってきますので覚えておきましょう。

忌避剤を塗るなど

共用部分(階段・ロビー・駐車場など)

こうした場所は大家さんや管理会社が対策を行うべき箇所です。方法は様々ですが、剣山型の鳩避けを大量に設置すると見た目の印象も大きく変わってしまいますから、比較的目立たないハト避けネットを設置したり、鳩駆除業者に依頼して定期的に忌避剤を塗るなどの対応がお勧めです。

住民の専用使用部分のイメージ

住民の専用使用部分(ベランダ・玄関など)

ベランダや玄関も共用部分ではありますが、居住者だけが自由に使うことが出来る「専用使用」が認められています。こうした場所では、各世帯でハト対策を行っておくと良いでしょう。自分の生活範囲であれば、超音波などの発信機器を設置することも可能です。但し、近隣への迷惑になる大きな音を発する装置などの使用は禁物です。鳩ネットの設置なども、隣近所にはみ出さないように注意しましょう。

賃貸物件の鳩被害と対策のイメージ

ハトが侵入した建物は、糞害や悪臭によって全体の環境が大きく損なわれてしまいます。これは、賃貸物件の貸主・借主どちらも望んでいないことです。借主は毎日の生活に悪臭や騒音を感じたくありませんし、貸主としても物件の価値を下げてしまうハトの被害を放っておくわけにはいきません。このように、一刻も早く解決したいということは同じなのですから、力を合わせて鳩駆除業者に依頼するなどハト対策に取り組みたいところですね。そのためには、借主と貸主が情報を交換できる近しい関係性を普段から築いておくことが大切です。そうすれば、ハト対策を行う際にも双方が協力的になれますし、面倒なトラブルを避けて快適な生活を長く守っていくことができることでしょう。