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私達に被害をもたらす鳩以外の様々な害鳥

私達に被害をもたらす鳩以外の様々な害鳥のイメージ

私たちが生活を送る上で、あらゆる被害は起こってしまうものです。地震をはじめ災害など、いつ起こるのかはわからないものばかり。その中でも、鳥たちによる被害というのも問題視されています。被害を及ぼす鳥類を「害鳥」と言い、一般的に思い浮かべる鳥類の中でもハトのイメージが大きいですが、ハト以外にも害鳥とされる鳥たちはさまざまです。スズメ、カラスなど普段よく見かける鳥類も害鳥に当たり、普段馴染みのない鳥ではありますが、ムクドリやヒヨドリも該当します。こうした害鳥から身を守るためにも、それぞれがもたらす被害を紹介していきましょう。

頭の良い害鳥カラス

カラスの生態のイメージ

カラスの生態

カラスは自然環境課では長くて8年から9年生きるとされている害鳥です。繁殖を行うまでに必要となる時間は約3年であり、産む卵の数は3~4個程度です。そのため、繁殖能力が高いわけではありません。

被害場所

作物が育った田畑やゴミの収集所に飛来し、餌となる対象を食い散らかします。農家の収入にも影響してしまうため、十分な対策が重要です。収集所でゴミ袋を開けられてしまうと、内容物が飛び出してしまい、衛生面の低下は免れません。

防御の要点

田畑には目玉模様のあるカラス除けを設置し、適度に位置を変えるなどを行いましょう。同じ場所に置いておけば、カラスは危険でないと判断してしまうため、常に警戒をしておかなければなりません。また、収集所にはカラス飛来防止ネットや、金網などを設置し、入り込ませないようにすることが重要です。長く生きるカラスであるため、目を付けられないように気を付けましょう。

種子を食べる害鳥スズメ

種子を食べる害鳥スズメのイメージ

スズメの生態

スズメの主食となるものは種子です。イネ科やタデ科の未熟な実を食べて栄養としています。繁殖期間は年に1~3回ほどとなっており、4~8個の卵を産み、ヒナが巣立つまでには約1か月となっています。

被害場所

稲や麦が植えられている田畑が主な被害に遭います。特に影響を受けやすい時期として5月から9月が挙げられますが、様々な種子を食べてしまうため、実際には1年を通して被害に遭う田畑が存在します。

防御の要点

防鳥網を田畑に仕掛けることが一般的ですが、網の目には注意が必要です。10ミリほどの網目を目安に設置しましょう。また播種・収穫時期を周辺の田畑と揃えることで、被害時期を明確にすることが出来るため、防鳥に効果的です。

集団を好む害鳥ムクドリ

集団を好む害鳥ムクドリのイメージ

ムクドリの生態

群れで行動を行い、人工的な環境下でも生息可能な逞しい鳥類です。繁殖は年に1~2回ほど行い、春と夏が対象となります。スズメ同様に、1か月で孵化と巣立ちを行いますが、ミミズや両生類、また昆虫や木の実を好む雑食性が特徴です。春や夏は繁殖のために国内を北上し、冬に近づくと南下を行う生態にあり、同じ場所へ帰ってきます。

被害場所

ムクドリは寒い時期になると決まった場所に「ねぐら」を作り冬を越します。そのため、ねぐらの付近では木の実などを食い散らかしてしまう食害や、大量のムクドリによる糞害などの被害に遭う場合があります。特に餌となる木の実の多い場所や、乾燥した場所はねぐらに成り易いため注意が必要です。

防御の要点

ムクドリたちが生活をしている地域を住みにくい場所とすることが効果的です。大群のムクドリによる糞の量も多くなってしまうため、住み着いている箇所を見かけた際には、周辺に生えている好物がなる木を別の場所に植樹し、雨風の影響を受けやすい場所へと移動させましょう。

果物・野菜を主食とする害鳥ヒヨドリ

果物・野菜を主食とする害鳥ヒヨドリのイメージ

ヒヨドリの生態

ムクドリと同じ大きさにありながら、ホバリングが行える身軽な鳥類であり、市街地、山地を中心に広く生息し、果物や野菜を中心に甘いものを好んでいます。繁殖期は年に2~3回ほどであり、同じつがいで行うことが多い。卵を産んでからヒナが巣立つまでは約1か月ほどとなっていますが、林や公園、住宅の庭が対象となるため、注意が必要です。

被害場所

ヒヨドリは果物を好んでおり、柑橘類が被害に遭います。未成熟の実は狙わず成熟するタイミングで実を食べますので、収穫時期が近づくにつれて、被害に遭いやすくなっていきます。

防御の要点

ヒヨドリによる被害は長期的となるので、物理的に作物へ干渉を行えない対処が求められています。そのため、防鳥ネットで田畑をすべて覆うことや、果実を一つ一つ果実袋で閉じることが効果的です。

害鳥のイメージ

上記のことから、鳩以外にもさまざまな被害をもたらす鳥類が存在します。それぞれの被害場所から、私たちの生活の範囲内が対象となっていることが分かります。普段馴染みのない鳥たちではありますが、糞による被害や大量発生を防ぐためにも、種類ごとに対策を行うことが重要です。市街地ではカラスやスズメ、ムクドリに警戒し、農家では田畑や果樹園の防鳥に努めましょう。ただ、害鳥がもたらす被害として、最も私たちの生活に影響を受けやすいのは、やはり鳩であると言えるでしょう。糞による被害、その圧倒的な生息数や、容易に駆除を行えない鳥類であるために、鳩を寄せ付けないように努めることが重要です。併せてさまざまな害鳥の被害を防いでいき、衛生面にも気を付けて生活を送っていきましょう。