スズメバチときくと人を襲う怖いハチを思い浮かべますが、意外にも毒性・攻撃性の低い種類も存在します。クロスズメバチはそんなおとなしいスズメバチの種類のひとつですが、状況によっては攻撃してきますので、ここで正しい対処法を知っておきましょう。
クロスズメバチを見たことがない人はけっこう多いかもしれません。そもそも名前も知らなかったという人も少なくないかと思いますが、地域によってクロスズメバチは重宝され、養殖までおこなわれている存在でもあるのです。
今回は、クロスズメバチの生態や危険性、巣の特徴などをお伝えしながら、食用とされている実態もご紹介していきます。
もしクロスズメバチを見つけたときは、できるだけ刺激しないようにして、そっとその場を離れるようにしてください。攻撃性や毒性が低いといっても刺されることはありますし、刺された場合に大事に至るおそれもあります。
ご自宅や職場付近でクロスズメバチが飛び回っている場合、巣を見つけた場合はできるだけ早めに駆除することをおすすめします。当サイト「ハチ110番」ではあらゆる蜂の駆除・予防に対応していますので、お困りの際はお気軽にご相談ください!
その他のスズメバチの種類はこちらをご覧ください。
目次
クロスズメバチとは?特徴や生態、巣のご紹介
クロスズメバチの姿をあまり見ることがありません。山林や田舎のほうへいくと見かけますが、市街地に顔をだすのは珍しいです。ここではクロスズメバチの詳しい生態についてお伝えします。
特徴について
クロスズメバチの体長は、働き蜂が11mm前後、女王蜂でも15mm、オス13mmと小さなサイズです。スズメバチときくとオレンジ色の大きなサイズを想像しますが、クロスズメバチはミツバチほどの大きさです。色は、名前のとおり真っ黒で光沢はあまりなく、白い線や模様がついています。足は黄褐色で、体の毛は淡色です。
生態について
性格は、比較的おだやかで攻撃性や威嚇性は弱いです。こちらから刺激を与えなければ何もしてこないでしょう。生息地は、北海道から本州、四国、九州と広い地域に住んでいます。しかし、あまり見かけないのは、人のいるような場所では巣を作らないからです。
クロスズメバチにとって天敵はたくさんいます。哺乳類ならクマ、鳥類ではタカ科のハチクマです。同じ昆虫仲間からも狙われています。オニヤンマやカマキリ、クモは巣に引っかかって捕食されてしまいます。
巣について
ハチの巣といえば家の軒先に大きな丸いボール状の塊を作るイメージですが、クロスズメバチは土の中に作ります。土の中は外と違って、温度が安定しやすいため冬の年越しをすることもあります。
オオスズメバチは越冬できずに死んでしまいますが、クロスズメバチは地中に巣を作るので、寒い冬でも長く営巣しています。巣の形状は、丸く下の部分が膨らんだ形で、外側の外被は厚く巣を全部覆っています。出入口用に横にひとつ穴があります。
クロスズメバチって危険なの?毒と人を襲う理由について
クロスズメバチはやはりスズメバチなので、刺されたら怖いとお考えの方は多いでしょう。毒性レベルと、人を襲う理由、また刺されたときについてお伝えします。
毒性は弱い。でも油断はだめ!
クロスズメバチの毒性はとても弱いですが、刺されるとそれなりに痛みと腫れはあります。オオスズメバチの場合、毒性が強いためアナフィラキシーショックなど心配されますが、クロスズメバチは蚊やブヨといった感覚です。しかし、弱いとはいえハチなので過去にハチに刺された経験があるなどは油断できません。
なぜハチは人を襲うの?
クロスズメバチはおとなしい性格ですが、刺激を与えると反撃してきます。人を襲う理由はただひとつ、巣を守るためです。巣には女王蜂や、幼虫がたくさんいます。それらを守るために巣に近づく者や、攻撃をしてくる者には容赦なく襲ってきます。防衛策としてハチなりに必死です。むやみに刺激を与えるのはやめましょう。
ハチはまず攻撃する前に、敵に対して威嚇行動を起こします。その威嚇に気づいたらすぐに巣から離れましょう。威嚇行為には、アゴをカチカチ鳴らす、羽を小刻みに震わせ音を出す、の2つが確認されています。聞きなれない音がしたらハチが怒っている証拠だと覚えておいてください。
刺されたらどうしよう!
ハチに刺されるとアナフィラキシーショックが起こることがあります。1度刺されるとハチの毒の抗体が体にできます。2回刺されてアレルギー反応を起こすことを、アナフィラキシーショックといいます。発生確率は、1000人に2人と言われているので必ずショックが起きるわけではありません。しかし、可能性はあるので注意が必要です。
詳しくは蜂に刺された際の対処法まとめをご覧ください。
蜂に刺されないか不安な方はプロに駆除を依頼することをおすすめします。ハチ110番では24時間365日受付対応しており、無料相談や無料見積りのみのご利用も可能です。いつでもお気軽にお問い合わせください。
地方によってはクロスズメバチを食べることも
実はハチの子は、昔から食べ物で高級珍味とされていることもあります。ハチといってもとくにクロスズメバチの味は格別だそうです。昔は岐阜県や静岡県、長野県といった山間部では肉や魚が取れなかったため、ハチの子が貴重なタンパク源でした。その食文化が現代でも残っており、今でもハチの子佃煮の瓶詰めなど売られています。
味は、ウナギのような苦みと旨味があると言われています。ハチの子でもとくに幼虫がおいしいそうで、成虫になると苦みがでやすくなります。成虫はおなかの中に食べたエサ(虫など)が入っているためその味がでてしまうようです。
そのため、胃の部分のみ取って調理をするといった手間がかけられます。調理法としては、焼く・煮る・炊く、です。炊き込みご飯や佃煮、幼虫をそのまま網で焼くといったレシピです。
巣を見つけたら業者へ相談
クロスズメバチの巣は地中にあるため、山登りやハイキングなどでうっかり巣の近くに足を踏み入れてしまうかもしれません。そのときはすぐに山の管理者や業者に連絡してください。攻撃性が弱く、毒も少ないとはいえ刺されてよいことはありません。また、基本的に巣は地中ですが民家や人の家の庭に巣を作ったという報告もあります。ご自分で対処せずにハチ駆除のプロへ相談をしてください。
クロスズメバチの駆除はハチ110番にご相談ください!
ハチ110番では、スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどあらゆる蜂の駆除・予防に対応しています。ご自宅や職場などでクロスズメバチの巣を見つけたときは、ぜひお気軽にハチ110番までご相談ください!
「すぐにでも来て駆除してほしい!」
「まずは見積りをもらってから検討したいな…」
ハチ110番ではあなたのご希望を第一に考えていますので、どのようなご要望も遠慮なくお申し付けください!巣の調査から対応しているため、巣があるかどうかわからない状態でもOK。安心・安全に過ごせるように、蜂駆除はお早めに検討してみてくださいね。