【スズメバチの針】意外と知らない?知っておきたい”5つ”のヒミツ

【スズメバチの針】意外と知らない?知っておきたい”5つ”のヒミツ

スズメバチの針は長さ4~7mmにもおよび、かつ毒もあるという非常に危険な代物です。そんなスズメバチの毒針について、以下のようなウワサを聞いたことはないでしょうか?

「スズメバチは針を1回刺したら死んでしまう」
「スズメバチに2回刺されたら死ぬ」
「スズメバチの毒にはアンモニアが効く」
などなど……。

しかし、このような情報には間違いや迷信も数多くふくまれています。正しいスズメバチの針・毒にまつわる知識を身に着けて、適切な予防対策をしていきましょう!

このコラムではそんな毒針に関する、意外と知らない”5つ”のヒミツについて詳しく解説していきます。

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スズメバチの針のヒミツ1:スズメバチは一度刺すと針が抜けて死ぬ?

「一度毒針を突き刺すと針が抜けて死んでしまう」というウワサはスズメバチではなく、”ミツバチ”の特徴です。スズメバチは一度、二度と針を刺しても弱ることはなく、死ぬこともありません。

ミツバチの針には”返し”のようなものが付いているため一度刺したら針が抜けず、しまいには毒腺(毒の入った袋)ごと体内から抜け落ちます。これはすなわち、針が抜けると同時に内蔵ごと抜け落ちるようなもの。ミツバチもすぐに死ぬことはありませんが、徐々に衰弱して死んでいきます。

スズメバチは同じ蜂とはいえ、ミツバチの仲間ではありません。そのためスズメバチの針にはこの返しが付いておらず、何度でも突き刺すことができます。このことからもスズメバチはとくに危険、といわれているのです。

スズメバチから針を抜くとどうなる?

スズメバチから針を抜くとどうなる?

スズメバチから無理やり針を引き抜けば、毒腺、いわゆる内蔵ごと引き抜かれて死んでしまいます。なぜならスズメバチも、針の構造自体はミツバチと同様に内蔵とつながっているからです。

そもそもスズメバチを捕獲して針を抜く、というのは大変危険かつ、難しいことですが……。興味本位で試すのは自分の安全はもちろん、そのスズメバチのためにもやめておいてあげたほうがよいでしょう。

スズメバチの針のヒミツ2:スズメバチに2回刺されたら死ぬ?

確かにスズメバチの刺傷は2回目以降が危険、というのは間違いではないですが、必ずしも2回目で死ぬ、というわけではありません。なぜならスズメバチの針による被害は、毒が体内に入ることによって発生する”アレルギー反応”によって引き起こされるものだからです。

「アナフィラキシーショック」は重いアレルギー反応のこと!

「アナフィラキシーショック」は重いアレルギー反応のこと!

スズメバチに刺されて亡くなった・搬送された、という人の多くは「アナフィラキシーショック」という症状を発症しています。名前こそ有名なこの症状、これはカンタンにいえば「アレルギー反応による命にかかわるショック症状」のことを指します。

アナフィラキシーショックにおちいると最悪1時間もしないうちに意識を失ったり、心停止してしまったりなど、非常におそろしい症状を引き起こすことも……。

とはいえ、多くの人はそもそもこの蜂毒のアレルギーをもっていません。そのため1回目の刺傷では、その部分が腫れたり傷んだりする程度の「局所症状」で済むこともあります。しかし1度刺されて毒を体内に注入されてしまうと、そこからアレルギー体質になってしまうことがあるのです。

そのため2回目以降が危険というのは間違いとはいい切れません。とはいっても、1回刺されたからといって必ずしもアレルギーをもつわけではないのです。2度、3度刺されても局部的な痛みだけで済んだ、ということももちろんあります。

逆に1回目の刺傷でも、アレルギー症状を発症してしまう可能性はゼロではありません。「2回目以降が危険」というのは確かにそうですが、1回目だからといって安心というわけではなく、何回目でも危険ということを覚えておきましょう。

スズメバチの針のヒミツ3:スズメバチは”メス”しか刺さない?

スズメバチの中でも毒針をもっているのは基本メスのみで、オスは針をもっていません。なぜならスズメバチの針は、”産卵管”が変化してできたものだから。

「じゃあそのあたりを飛んでいるスズメバチの半分は刺さないの?」と思われるかもしれませんが、これはそうではありません。なぜなら私たちが普段見かけるスズメバチの個体のほとんどは、”メス”だからです。

スズメバチの「働き蜂」はすべてメス!

スズメバチの「働き蜂」はすべてメス!

蜂と聞くと『女王蜂』や『働き蜂』が浮かぶかと思いますが、このふたつは全個体”メス”です。

女王蜂は巣作り・出産が主な仕事であるため攻撃性は低く、過度に巣や女王蜂そのものを刺激しなければ刺されることは少ないでしょう。しかし働き蜂は巣を作り、繁栄させていくことが使命であるため、攻撃性も高めである種が多いです。

逆にスズメバチのオスは、基本的に子孫を繁栄させるためのみに生まれてきます。そのためオスに関してはメスの働き蜂とは違い、巣のためにはほとんど活動しません。実際女王蜂はオス・メスを産み分けることができるため、巣を作ったり、エサを取ってきたりするメスの働き蜂の方が圧倒的に多いのです(オスは全体の1割未満とも)。

そのため外でスズメバチを見かけたら油断せず、基本的には「針をもっている」と思っておいたほうがよいでしょう。

スズメバチの針のヒミツ4:蜂さされにアンモニアは効果がある?

スズメバチなどの蜂さされにはアンモニアが効く、なんてウワサもよく耳にしますが、“日本皮膚科学会”の発表では、蜂さされに対するアンモニアの効果は以下のように言及されています。

「アンモニアを塗る、という昔からの方法がありますが、実は全く効果がないのでやめてください。」

出典元:日本皮膚科学会-ハチ刺されの対策は?

また毒を口で吸いだす、という方法も、口から体内に毒が回る危険性がありかえって危険です。

スズメバチの毒は、命にもかかわる“アナフィラキシーショック”を引き起こしかねない危険なもの。刺された直後は異常がなくても、しばらくしてアナフィラキシーの症状が出てきた、なんてこともあり得ます。

スズメバチの被害はすばやく対処できるかが鍵です。もしスズメバチに刺された、という場合はすぐに医療機関へ急行し、医師の診断を受けましょう。

また体調不良などの症状が発生している場合はアレルギー反応が出ているおそれもありますので、無理せず救急車をすぐに呼ぶようにしてください。

スズメバチの針のヒミツ5:そもそもスズメバチはなぜ刺すの?

スズメバチが人を針で刺す理由、それは多くの場合、”自分や巣の防衛のため”といわれています。凶暴なスズメバチとはいえ、何もしていない遠くの人間に自分から近づき、攻撃を仕掛けることはほとんどありません。あくまで「自分の身に危険が迫った」・「巣に危険が迫った」ときなどに対抗する、という表現が正確でしょう。

しかし、それでもスズメバチに刺される被害が後を絶たないのは、「知らず知らずのうちにスズメバチやその巣を刺激してしまっているから」です。こちらにその気がなくても、スズメバチが「攻撃された!」と思えば対抗してくるのは当然のことといえます。

巣に近づいた場合など、スズメバチは危険を感じるとブンブンと周囲を飛行し、顎をカチ、カチと鳴らして威嚇するといわれています。これに気が付いたら、刺激しないようにそっとその場を離れましょう。

しかし場合によっては警告なしに攻撃してくる、なんてことも……。では、どうすればスズメバチの被害を防げるのでしょうか?

スズメバチに刺されないための3つのポイント

スズメバチに刺されないための3つのポイント

スズメバチに刺されないためには、第一に「巣や個体を刺激しない」ことが大切です。それを踏まえて、以下の3つのポイントを見ていきましょう。

・スズメバチや巣を見かけても手で払わない・大声を出さない
スズメバチやその巣を不意に見かけると驚いてしまう気持ちはわかります。しかし手で無理に払ったり、大声を出したりすると刺激してしまい、刺されてしまうかもしれません。

もしスズメバチやその巣を見かけたら、できるだけ物音を立てず、ゆっくりとその場を離れるのがベストでしょう。

・香水・整髪料の匂いをできるだけ使わない
スズメバチは、強い香りにも刺激されるといわれています。とくに山など、自然の多い環境へ出向く際には、香水や整髪料の匂いには十分注意して向かうようにしましょう。また、そのようなハイキングでは長袖・長ズボンで肌を隠すのも大切です。

・巣を見かけても近づかない(できれば10m以上)
もしスズメバチの巣を見かけたら、できる限りそこには近寄らないようにしましょう。とくに夏から秋、8月~9月ごろのスズメバチは攻撃的になっており、巣に近寄るだけでも威嚇されてしまうことがあります。

この場合もゆっくり、物音を立てないようにその場を離れましょう。


しかし、スズメバチの巣は家の周辺であれば軒下や木の枝・幹、場合によっては屋根裏や床下など、目に見えない場所にも作られます。家の周辺でスズメバチはもちろん、アシナガバチやミツバチなど蜂の影を見かけたら、近くに巣を作られているかもしれません。

不安な方はうっかり刺激してしまう前に、まずは巣があるかどうかの調査だけでもしておくと安心。もし「一度相談してみたいな……」とお思いの方は、当サイトを運営する弊社の無料相談窓口もぜひご活用ください。

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この記事の執筆者
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