その凶悪すぎる見た目と大きさに世界中が驚愕した蜂をご存知でしょうか。今回は世界最大の蜂と呼ばれる「メガララ・ガルーダ」をはじめ、世界一怖い虫など、ある意味虫の王様と呼ばれそうなものをまとめてみました。
世界中にはたくさんの虫がいますが、実は世界一怖い虫は、わたしたちの身近にもたくさん生息している日本のあの虫だった、という驚きの事実もあります。人を死に至らしめる猛毒を持つその虫は、刺す、毒を散布するという恐るべき手段で私たちを攻撃してくるのです。
そのほかにも、あの〇〇アリや蚊など、虫たちに潜む驚くべき生態と危険性なども一緒にご紹介します。
世界最大の蜂!その名も「メガララ・ガルーダ」!
2011年にインドネシアのスラウェシ島で発見された「メガララ・ガルーダ」は最恐巨大蜂として、大きな驚きをあたえました。その大きすぎる体と、おそろしすぎる見た目を持つ世界最大の蜂と名高き「メガララ・ガルーダ」の特徴はなにがあるのでしょうか。
見た目が凶悪そのもの!ガルーダの驚異的な体格
ガルーダは発見当初、大きさがなんと60mmもあると噂されていました。しかし実際は35~40mmだったのです。なぜ、実際のガルーダは思ったより小さかったのでしょうか。
それは、ガルーダの見た目の特徴に理由がありました。雄のガルーダは大きな顎が特徴的で、顎が足より長いのです。これは巣と幼虫を守るためと、雌と交尾する際に雌が動かないようにするためといわれています。
この長すぎる顎のせいで、実際の大きさよりも大きく見えてしまうことがあり、見た目のインパクトで驚異的な体格といわれていました。
「メガララ・ガルーダ」とされた由来とは
「メガララ・ガルーダ」の名前の由来は、ヒンドゥー神話に登場する「ガルーダ」にちなんでいるといわれています。「ガルーダ」は鳥の姿をした神様であり、インドネシアの象徴となっています。全身は金色に輝く巨大な鳥として描かれている、「ガルーダ」はこの巨大蜂にはとてもぴったりの名前ではないでしょうか。
ガルーダの毒性と攻撃性は!?
まだ死骸でしか発見できていないために、ガルーダの詳しい生態についてまだはっきりとわかることはとても少なく、真相は神秘のベールに包まれています。
しかし、こんなにも大きく凶暴そうな見た目の蜂が飛んできたと想像するだけでもおそろしいですよね。いまだに生きたままの姿で発見、捕獲した人はいないということで、世界最大で謎多き蜂といわれています。
世界一怖い虫は、日本のオオスズメバチ!?
世界最大の蜂といわれているのはメガララ・ガルーダですが、世界一怖い虫ははたしてなんなのでしょうか。じつは同じ蜂でも世界一怖い蜂は、日本のオオスズメバチなのです。日本中にも棲んでいるオオスズメバチが、世界一怖いといわれている理由はなんなのでしょうか。
凶暴なオオスズメバチの実態
オオスズメバチの大きさはスズメバチの中でも最も大きく親指ほどの大きさであるといわれています。また、ススメバチは大型から中型まで攻撃性の強い蜂であり、その中でもオオスズメバチは強力な毒を持っています。その毒は注入するだけでなく散布もすることもあるので、目には見えませんがとても危険です。
もしオオスズメバチに襲われ、その毒が目に入ってしまえば失明のおそれがあります。また、毒が体の表面にかかれば毒のにおいによって、仲間のスズメバチを集めて死ぬまでスズメバチの集団で襲ってくることもあるのです。
蜂の世界でも恐れられている理由
オオスズメバチは何キロも飛び回り、幼虫の餌を求めます。そして何千匹ものミツバチの巣を見つけると、オオスズメバチの攻撃の開始です。まず、毒をミツバチの巣に撒いて、それが仲間のスズメバチを呼び寄せてミツバチの巣を攻撃します。
スズメバチは大きな顎をつかい、ミツバチの体を食いちぎり残骸の部分や巣にいるミツバチの子どもを幼虫の餌として持って帰るのです。これがほかの昆虫にとっても、おそれられている虫といわれている理由のようです。
このように、スズメバチは人間界でも昆虫界でも、恐ろしい存在であることが分かりました。もし頻繁に大きな蜂を見かける場合は、近くに巣があるのかもしれません。万一その巣を刺激してしまえば、一斉攻撃を受けるおそれがあることも知っておきましょう。飛んできたスズメバチに驚いて振り払ったことで敵とみなされることも多く、刺されれば命に関わる事態になりかねません。とくによく遭遇する場合は専門家に相談してみるなど、できることから安全対策に着手しておくことをおすすめします。
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世界一痛い虫は「銃弾アリ」パラポネラ
「銃弾アリ(Bullet Ant)」と呼ばれているアリ、「パラポネラ」をご存知でしょうか?パラポネラは、南米のニカラグアやパラグアイといった地域が生息地で、木の根元や木の中に巣をつくり、巣の中には数百~数千匹のアリが潜んでいるといわれています。
ではなぜ、パラポネラは「弾丸アリ」と呼ばれているのでしょうか。
「弾丸アリ」と呼ばれている理由はこれ!撃たれるような痛み
パラポネラは木の中に棲んでおり、棲んでいることを知らずに近づいてきた者の上に、巣から追い払うために落ちてくることもあります。また、巣に近づく者には金切り声をあげて威嚇します。
パラポネラの毒は神経毒で、刺されると銃で撃たれたような激痛が襲います。このことから、「銃弾アリ(Bullet Ant)」と呼ばれています。その痛みは全身に広がり、長時間続き、まるでスズメバチに刺されたかのような痛みともいわれています。
その差は歴然!日常的に見かけるアリよりも大きな体
体の大きさは2.5~3cmほどもある赤黒色のアリで非常に大きなアリです。日本で日常的によくみられるクロオオアリの大きさは1cm前後であることを考えると、その差は格段に違うでしょう。
「弾丸アリ」をつかった大人に成長するための試練とは
子どもが大人に成長した証にもいろいろなものがありますが、なんとこのパラポネラをつかって痛みを乗り越え、大人に成長している人たちがいるのです。それは、現地の先住民族であるフーベイ族です。
彼らは特別な葉で編みこんだグローブをつくり、何百匹ものアリを入れて両手にはめます。もちろん中に入ったアリたちは、手を一斉に刺しはじめます。これを10分もの間、装着しておかなければなりません。
10分たったあと、グローブをはずすことができるのですがはずしたあとも激痛は続きます。手は焼けるようで、腕は完全に固まって動かなくなってしまうのです。全身に耐えられないほどの痛みが何日も続くのですが、なんとこの行為を20回もこなさなければならないのです。
何回も繰り返さなければならないので、そのたびに恐怖心も増すかと思いますが、この民族の青年たちは大人への一歩を踏み出すために果敢に挑戦しているようです。
世界一怖い寄生虫は、熱帯熱マラリア原虫
マラリアはマラリア原虫という寄生虫によって引き起こされる病気のことをいいます。マラリア原虫を持った蚊に刺されることで感染してしまいます。人にマラリアを引き起こす原虫にはいくつかの種類がありますが、その中でも人の命を脅かすといわれているのが熱帯熱マラリア原虫です。
世界一怖い寄生虫と呼ばれる理由
熱帯熱マラリア原虫は、病原体であるマラリア原虫を媒介するハマダラカという蚊に刺されてしまうと、人間の体内に忍び込んでくる寄生虫です。熱帯熱マラリア原虫のほかにも、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵型マラリア原虫と全部で4種類のマラリア原虫が存在します。
三日熱、四日熱、卵型、この3種類のマラリア原虫は症状こそ重いものの、死に至ることは少ないです。しかし、熱帯熱マラリア原虫は体内で激しく増えて重症化しやすいために、「悪性マラリア」と呼ばれています。
病気の進行もとても早く、発病から5日以内に治療を開始しなければ、どんどん病気が悪化してしまい、死に至ってしまうことがほとんどだといわれています。そのため、世界一怖い寄生虫といわれています。
マラリアの症状とは
熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵型マラリア原虫は、高熱が出るという症状が共通点です。その中でも熱帯熱マラリア原虫は、高熱が何日も続き、治療をおこなわないと、合併症をおこしてしまい死に至ってしまう恐ろしい病気なのです。
そのため、マラリア治療でもっとも重要なことは、早期に発見し適切な治療を開始することだといわれています。
完治しても油断は禁物。再発のおそれも。
マラリア原虫は人間の免疫をくぐり抜けるため、抗原を作る遺伝子もたくさんのバリエーションを持っています。そのため、一度でもマラリアに感染してしまうと、たとえ完治した場合でも、別のマラリア原虫に対する免疫力を持っていないため、再度マラリアに感染してしまうおそれがあるのです。
遺伝子のバリエーションが多いせいで、ワクチンの開発も難航しているといえるでしょう。
まとめ
世界にはたくさんの虫が存在しており、世界最大の蜂と名高い「メガララ・ガルーダ」の生態はいまだに謎に包まれています。また、世界一怖い寄生虫の「熱帯熱マラリア原虫」も、ワクチンの開発が待たれているのが現状です。研究者のみならず、多くの人からたくさんの関心を集めています。今後その生態が解明されること、ワクチンの開発がすすむことに期待したいですね。
また、世界一怖い虫は日本のオオスズメバチだったことも驚きです。もしも、オオスズメバチに出くわしてしまっても刺激したりせず、巣にも近づかないようにしましょう。もし巣を見かけたらすぐに駆除業者に連絡して、対処してもらうことをおすすめします。
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