フタモンアシナガバチの毒性はあまり強くないとされていますが、刺されないよう注意しましょう。なぜなら、毒性や刺された回数に関わらずアナフィラキシー(アレルギー反応の重篤化)を起こすおそれがあり、命の危険にも関わるからです。
フタモンアシナガバチに刺されてしまう原因の多くは、洗濯物を取り込む最中に蜂が紛れ込むことです。気付かないうちに刺されてしまうことがないように十分注意しましょう。
当記事ではフタモンアシナガバチの生態や駆除方法を解説します。自分で簡単にできる蜂の巣予防法もご紹介しますので、フタモンアシナガバチに刺されないように参考にしてください。
フタモンアシナガバチを自宅周辺で見かけた場合は、できるだけ近づかないようにして、早めに駆除することが重要です。比較的おとなしい蜂ではありますが、夏になると攻撃性が高まります。
巣は軒下や庭木に作ることが多いです。生活圏内に巣を作るため、気を付けていてもいつの間にか近くを飛んでいることもあります。冬まで巣の周辺で活動するため、被害を未然に防ぐには巣ごと駆除してしまうのが確実です。
フタモンアシナガバチの駆除をご検討中の方は、当サイト「ハチ110番」までお気軽にご相談ください。経験豊富な蜂駆除のプロがすぐに駆けつけて解決いたします!
その他のアシナガバチの種類はこちらをご覧ください。
スズメバチ科のフタモンアシナガバチについて
アシナガバチといえばキアシナガバチやセグロアシナガバチを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、「フタモンアシナガバチ」という名前を聞いてピンと来る方は少ないのではないでしょうか。
じつは、このフタモンアシナガバチは決して珍しい蜂ではなく、街中でもよく見られる蜂なのです。ここでは、フタモンアシナガバチの生態や活動時期、危険性について解説していきます。
フタモンアシナガバチ | |
体長 | |
見た目(色味) | 見た目:全体的に黄色が目立つ 腹部:黄色の斑点が2つある |
食性 | 成虫:アブラムシの甘露や花の蜜 幼虫:バッタ類やチョウ類 |
営巣場所 | 家の軒下や壁面、庭木などの開けた明るい場所 |
活動時期 | 3月~10月 |
危険性 | 比較的低い |
フタモンアシナガバチの見分け方
体全体は黒色で構成されており、黄色の縞模様がはいっています。ほかのアシナガバチと比べ全体を占める黒色部分の面積が多く、黄色の縞模様が際立っていることが特徴のひとつです。なかでも腹部と胸部の境目に2つの円紋があることが特徴的なことが、「フタモンアシナガバチ」という名前の由来にもなっています。
農園を営む方にとっては益虫としての一面も
働き蜂(成虫)は、カメムシやバッタ、チョウなどを幼虫の餌にするため、狩りをおこないます。その後、幼虫が食べやすいよう肉団子状に加工して、自分たちの巣に持ち帰るのです。このように、昆虫類を狩りの対象とするフタモンアシナガバチの食性は、農園を営んでいる人にとって、害虫を駆除してくれる益虫としての役割も担っているのです。
フタモンアシナガバチの活動サイクル・特に危険な時期とは
フタモンアシナガバチは、巣ができれば女王蜂はすぐに産卵をはじめ、約1ヶ月で孵化、その後成虫へと成長するのです。また、6月から9月頃には繁殖が活発化し、蜂の数がピークを迎えつつあります。とくに8月~9月頃は蜂の数がもっとも多く攻撃的になる危険な時期です。不用意に巣に近づかないようにしましょう。
詳しくはアシナガバチの生態をまとめた記事をご覧ください。
フタモンアシナガバチによる被害【刺されたときの対処法】
フタモンアシナガバチによる殺傷被害の多くは、洗濯物の取り込み最中となります。蜂が洗濯物についた柔軟剤や洗剤の匂いにつられて飛んでくることがあるのです。そのため、洗濯物にまぎれ込んだ蜂に気付かず、突然刺されてしまうケースが少なくありません。
とくに、フタモンアシナガバチは小型のため、洗濯物についていても気付きにくいという点には注意が必要です。万が一刺されてしまった際、適切な対処をとれるようにしておくことが大切になります。以下は、名古屋市の自治体ホームページを例に刺されたときの対処法をご紹介しています。
蜂に刺された際の対処法は、以下の手順でおおなってください。
- ・刺された場所からできるだけ遠ざかる。
- ・傷口をよく洗い流す。
- ・患部に抗ヒスタミン軟膏を塗る(アンモニアは効果がありません)。
- ・症状がひどい場合は、速やかに医師の診察を受ける。
※引用:名古屋市役所「スズメバチ-ハチに刺されないために-」
もしも、フタモンアシナガバチに刺されてしまったとき、誤った方法を試すことや慌ててしまうことがないようにしておきましょう。また、頻繁にフタモンアシナガバチを目撃するという方は、近くに巣があるおそれもあります。その場合、一度、蜂駆除業者に相談して調査してもらうことをおすすめします。
蜂の巣を駆除したい!どうする?
「近くに巣があるけどどうしたらいいのかわからない……」
「蜂が大量に飛び回っていてとても怖い……」
攻撃性が低いフタモンアシナガバチとはいえ、すぐ近くに蜂の巣があると、とても怖いものですよね。なにかの拍子に巣を刺激してしまい、刺されてしまうおそれもあるため大変危険です。そのようなことがないよう、蜂の巣を見つけたら早期に駆除してしまうのが賢明でしょう。
ここでは、蜂駆除を業者に依頼する場合や自分で駆除する場合の方法について、詳しく解説していきます。
蜂の巣駆除の依頼先
蜂の巣駆除を依頼する場合、「蜂駆除業者に依頼する」「自治体に相談する」どちらかを選ぶことになります。まずは、各自治体では何をしてくれるのか見ていきましょう。
- ・蜂の巣駆除を無料でおこなってくれることがある
- ・蜂の巣の駆除に必要な道具を貸してくれる(防護服など)
- ・業者依頼した際、費用の一部を負担してくれる
上記のように、条件によっては蜂の巣駆除を無料でおこなってくれることもあるため、費用面で大変お得になります。ただし、自治体によって業務内容は大きく異なり、実際に駆除までしてくれるとは限りません。
多くの場合、スズメバチ駆除には対応してもらえるものの、それ以外の蜂では駆除はおこなってくれないことが多いようです。一方、蜂駆除業者がおこなっている一般的なサービス内容は以下のようになります。
- ・蜂の種類を問わず即日対応してくれる業者もある
- ・戻り蜂(生き残りの蜂が駆除後に戻ってくる)対策もおこなってくれる
緊急事態に迅速に対応してくれるのは業者ならではの強みといってよいでしょう。自治体の場合は、窓口の都合やどうしても手続きに時間がかかることも考えられるからです。また、戻り蜂対策をおこなってくれることで、再び蜂に遭遇することがないよう根本的な解決を目指すことも可能になります。
蜂の巣駆除をおこなう際は、自分の状況に合わせて依頼を検討することになります。まずは、お住いの地域の自治体に費用負担や駆除の対応が可能か問い合わせてみるとよいでしょう。対応が難しい場合や刺される危険があるなど緊急性が高い場合は、業者にすぐに相談することをおすすめします。
もし自分で駆除するなら?
「自分で蜂の巣駆除をおこなう場合は、どんなことに気を付けるべきなのかな……」
対応を間違えれば、蜂に刺されるおそれもあり大変危険です。駆除をする前に知っておきたいこと、確認しておきたいことや必要な準備についてみていきましょう。
自分で駆除できる範囲か確認
自分で駆除する場合は、営巣初期のなるべく蜂の数が少ないうちがよいといえます。フタモンアシナガバチは暖かくなる4月ごろから巣をつくりはじめます。作り始めの段階であれば、蜂の巣には女王蜂しか存在しておらず、大きい巣を駆除するよりは刺されるリスクを下げることが可能です。
もしも、取り除くのが怖いからと放っておくと、巣はどんどん大きくなってしまうでしょう。そうなれば次第に働き蜂も多くなり、駆除する難易度が上がり刺されるリスクも高くなってしまうのです。
すでに大きくなった巣の場合は、活動が収まっている夜に駆除をするか、専門業者に依頼することをおすすめします。
駆除に必要な道具
駆除するための道具も事前に準備しておく必要があります。蜂の巣駆除には、ガスの圧力で霧状に薬品が噴き出てくるエアゾール式殺虫剤を使用します。
作業をするときには防護服や厚手の服、ゴム手袋などを着用して肌を露出しないようにしましょう。巣を落とすための枝切りバサミや棒、巣を入れるためのビニール袋も必要です。
駆除するうえでの注意点
蜂の死骸に素手で触れないようにしましょう。死んでしまった蜂でも筋肉が反射的に動き針を刺してしまうおそれもあるためです。 蜂の巣や蜂の死骸を処分するまでしっかり気を配りましょう。
駆除の手順
駆除する巣の位置を確認し、殺虫剤を巣の入り口に向けて吹きかけます。するとこちらに向かって蜂が飛び出してきますが、臆せずそのまま巣に向かってスプレーを噴射し続けましょう。殺虫剤が体についた蜂は巣に戻ることなく、そのまま外で死んでしまいます。
巣の表面にも蜂が見えず、巣の中からも蜂が出てこなくなったことを確認した後、枝切りバサミや棒などで巣を落として取り除きましょう。取り除いた巣はビニール袋に入れ、口を堅く縛ります。再び同じ場所に巣を作られないように、巣ができていた周辺にも殺虫剤を吹きかけておくとよいでしょう。
詳しくはアシナガバチの駆除方法をまとめた記事をご覧ください。
蜂の巣駆除で不安なときは無理しないで!
紹介したように、ご自分でも蜂の巣駆除をすることは可能です。しかし、駆除中に自分に向かってくる蜂に恐怖を覚えたり、不意に刺されてしまうおそれもあります。準備を整えずに駆除を始めてしまうと大変危険なため、無理に自分で駆除をしようとはせず、蜂駆除業者に相談してみることもひとつの方法です。
家に巣を作られない予防策
蜂の巣が作られやすい場所というのは、「蜂が安心して巣を作りやすい場所」ともいえます。日当たりがよく雨風をしのげる場所、広めの屋根裏のような空間がある場所などがそれにあたります。
蜂の巣を作られないためには定期的な対策が有効です。そこで、ここでは自分でできる蜂を寄せ付けないための対策方法を解説していきます。あらかじめ蜂を予防することはもちろん、駆除をおこなったあと、再び蜂の巣ができてしまうことがないよう予防をおこないましょう。
ペットボトルトラップを使う
巣を作りに来た女王蜂や働き蜂を駆除できるのが「ペットボトルトラップ」です。簡単に自作することができ、効果的な駆除が期待できます。
ただし、設置の時期には注意が必要です。時期を間違えると蜂を減らすどころか逆に大量に呼び寄せてしまうことにもなりかねません。
木酢液を使う
殺虫剤や農薬を使うことに抵抗がある方におすすめなのがこの「木酢液」です。一般的に炭を焼いたときに生じる煙を冷やして製造され、この過程のなかで木酢液に焦げくささなど独特の煙の匂いが含まれています。
この木酢液に含まれる煙の匂いは、蜂や動物に山火事を連想させる(本能的に匂いがする場所を避ける)ため、あらかじめ塗っておくだけで忌避効果(蜂を追い払う)が期待できるのです。ただし、木酢液は犬や猫などにも効果を発揮するため、ペットを飼っている方は注意が必要です。また、ホームセンターなどで購入することができ、価格も500円程度となっています。
殺虫剤(忌避スプレー)を使う
手軽に使うことができるのが蜂用の殺虫剤です。目的の場所に吹き付けておくだけで、簡単に蜂を寄せ付けないようにすることが可能です。あまり、蜂への知識がなくても気軽に使うことができるのが魅力的で、蜂が巣を作りそうな場所にあらかじめ吹き付けておくとよいでしょう。
農薬を使う
蜂だけでなくさまざまな害虫に有効なのが農薬になります。近年では、液体タイプだけでなくスプレータイプのものなどホームセンターでも簡単に購入することが可能です。
蜂だけでなく、害虫も駆除できるため一緒に対応したいという場合に有効な手段といえるでしょう。ただし、農薬は適切な使用方法が必須で、誤って口にすると人体にも影響がでるため大変危険です。お子様が近づかないようにすることやペットを飼っている方は使用方法にとくに注意してください。
通気口を網で封鎖する
蜂は換気扇の通気口など、閉鎖的な場所にも巣をつくります。万が一巣ができれば、フタモンアシナガバチが室内に侵入してくるおそれもあるでしょう。生活圏内で蜂を見かけることがある場合は、防虫用ネットの網をかけるなど事前に対策しておくことをおすすめします。ちなみに、防虫用ネットはホームセンターなどで購入することが可能です。
蜂駆除にかかる費用と業者選び
いざフタモンアシナガバチの巣を駆除したいとおもっても、どんな業者に依頼すればいいのか分からないという方も多いでしょう。
ここでは、業者依頼を検討したい方に向けて、信頼できる業者選びのポイントや費用相場について解説していきます。思ったような施工が受けられなかった、費用が余計にかかってしまったなど、自分が損をすることのないよう参考にしてみてください。
費用について
駆除を依頼した際にかかる費用について、注目するべきポイントは以下のようなところになります。
内訳
専門業者に蜂の巣駆除を依頼する際にかかる費用の内訳としては、出張費+作業費+薬剤費+処分費が一般的です。そのほかに見積り費、調査費、土日特別料金などがかかる場合もあります。見積りや現地調査などは無料でしてくれるところもあるので、事前に確認をするようにしてください。
費用の計算方法
駆除する蜂の種類や巣の大きさ、巣の場所によって費用が大きく異なります。これは、蜂駆除の難易度が変わることが理由になります。蜂の種類による危険性や巣の大きさによって働き蜂の数が変わることで、駆除の難易度に差が生まれるためです。
そのため、できる限り駆除費用を抑えるためには、蜂の巣が小さいうちに依頼することで、駆除費用を安く抑えることも可能になります。
費用相場
アシナガバチの駆除費用は小さい初期の巣であれば5,000円程度、働き蜂が多い大型の巣になると3万円程度と、相場の幅が広くなっています。そのため、一概に相場を出すことはできませんが、少なくとも1万~2万円ほどはかかると考えておくとよいでしょう。
費用が幅広くなる理由は、上記で説明した難易度の違いや業者による駆除費用の違いが原因です。そのため、どれくらいの大きさになった巣を駆除するのか、どこまでのサービスが含まれているのかなど、依頼の際には、事前に見積りを出してもらうとよいでしょう。
詳しくは蜂の巣駆除の費用相場をまとめた記事をご覧ください。
優良な業者選びのポイント
費用以外にも、優良な業者選びを成功させるためのポイントはいくつかあります。以下、7つのポイントを詳しくみていきましょう。
- ・HP・口コミがよい
- ・どんな作業をするのか事前に説明してくれる
- ・アフターケア(巣の再発予防や保証など)
- ・相談にのってくれる、親切である
- ・対応が早い
- ・知識や経験、実績がある
- ・見積り書がわかりやすい
ポイント1 HP・口コミがよい
ホームページの見やすさや、口コミのよさも業者を選ぶポイントのひとつです。口コミはすでに作業を依頼した方からの生の声なので、参考にしてもみるのもよいでしょう。ただし、個人による意見のため、口コミだけで自分に合った業者と決めるのは早急かもしれません。あくまで目安程度に考えておくと安心です。
ポイント2 どんな作業をするのか事前に説明してくれる
駆除作業をどのようにおこなうのかなど、その前後の作業についてもきちんと説明をしてくれるのかも重要なポイントです。何も知らない間に、作業のために壁を取り壊していたなど、トラブルの原因にもなりかねません。事前に作業内容を伝えてくれるか確認しておくとよいでしょう。
ポイント3 アフターケア(巣の再発予防や保証など)
せっかく駆除をしてもらったとしても、またすぐ蜂の巣ができてしまっては意味がありませんよね。再び巣ができないよう対策はしてくれるのかどうかやもしできてしまった場合の保証などもあるかどうかなど、事前に確認しておくとよいでしょう。
ポイント4 相談にのってくれる、親切である
蜂の巣駆除の依頼を何度も経験しているという方は、あまり多くはないでしょう。初めての依頼に対し、不明な点や不安な点について話を聞いてくれる、きちんと相談にのってくれると心強く安心できるものですよね。
また、作業日時や手続きなど、こちらの要望や希望を親身に聞いてくれることもよい業者と判断する材料といえるでしょう。
ポイント5 対応が早い
蜂の巣は、放っておくとどんどん大きくなってしまいます。大きくなればなるほど蜂の数も増え、駆除するのに時間やお金もかかり、作業工程も難しくなります。また、自分が刺されてしまうおそれもあるため、なるべく早く対応してくれる業者であることが大切です。
ポイント6 知識や経験、実績がある
蜂の巣駆除には危険がともないます。なにかイレギュラーなことが起こった際でも対応してくれるのは、やはり知識や経験、実績があるプロの業者だからこそ可能なことでしょう。
ポイント7 見積り書がわかりやすい
見積りなどで提示された金額から、追加料金がないかどうかも業者を選ぶ際のポイントになります。駆除費用には、作業費のみではなく、出張費や薬剤費、処分費などが含まれている場合と、そうでない場合があります。
それぞれ何の費用にいくらかかっているのか、細かく金額が書かれているか、きちんと確認しましょう。また、追加で金額が発生しないかどうかも事前に確認しておくと、トラブルを防ぐことが可能です。
詳しくは蜂駆除業者の選び方をまとめた記事をご覧ください。
すぐに解決したい方はハチ110番にお任せください!
ハチ110番では24時間365日受付対応で、蜂の駆除・予防を承っています。スピーディな対応を心がけていますので、お急ぎの方もご安心ください。
「巣があるかわからないけど依頼して大丈夫?」
「信頼できる駆除業者に依頼したい!」
現地調査から対応可能なため、巣の有無は未確認でも問題ございません。また、ハチ110番では今までの経験をもとに徹底して駆除・再発予防をおこなっています。蜂被害が出てしまう前に、ぜひお気軽にご相談ください!