自宅に蜂の巣をみつけた場合、市販の蜂の巣駆除スプレーを使って駆除を試みる方は多いのではないでしょうか。確かに、市販の蜂の巣駆除スプレーは有効ですが、じつはそれだけでは蜂の巣の駆除は難しいのです。
そのため、蜂の巣を駆除する場合は業者に依頼することをオススメします。なぜなら、蜂の巣の駆除には防護服やノコギリ、脚立などの道具と経験に基づいた技術が必要だからです。さらに、蜂に関する詳しい知識がなければ安全に駆除するのは難しいでしょう。
このコラムでは、蜂の巣駆除のスプレーの使い方、蜂の種類の見分けなどを解説しています。ぜひ参考にして、蜂の危険性を知ったうえで、業者に駆除を依頼して、安全な方法で蜂の巣を取り除いてみてください。
目次
蜂の巣駆除に市販スプレーは効く?おすすめの使い方
蜂の巣を安全に駆除するためには、十分な準備をして正しい手順でおこなうことが必要です。また、蜂の巣駆除にも使えるスプレーは市販でも買うことができます。ただ、蜂の巣駆除のスプレーは効果的な使い方や使用するうえでの注意点があります。
蜂の巣の駆除方法と必要となる道具
安全に蜂の巣を駆除するための手順は次のようになります。順にみていきましょう。
1.蜂駆除に必要となる道具を準備する
蜂を駆除するためには安全を確保するための十分な準備をしなければなりません。具体的には以下の道具が必要です。
〇蜂の攻撃から身を守る道具
- 顔や体を保護する防護服、手袋、長靴
- 頭部を保護するヘルメット
- スズメバチの毒液や蜂の針から目を守るためのゴーグル
〇蜂の巣を駆除するための道具
- 蜂専用の殺虫成分が入ったスプレー剤
- 高所にある蜂の巣を落とすための長い棒や脚立
- 蜂の巣を密閉するための丈夫なビニールでできたゴミ袋
- 蜂の巣の場所を照らすための懐中電灯(蜂の攻撃を避けるため、赤いセロファンをライトの部分にはっておく)
2.道具の準備ができたら、夜を待って作業開始
蜂の巣を駆除する時間帯は、日が沈んでから約2時間後にするとよいでしょう。蜂の種類の多くは、日が沈むとすべての働き蜂が巣に戻ってきます。そのため、日が沈んで少し時間が経ってから作業すると、巣の蜂をすべて駆除することができるのです。
3.蜂の巣に殺虫剤をスプレーする
殺虫剤は蜂の巣から約3メートル離れたところからスプレーしましょう。そして巣の入り口に向かって約3分スプレーし続けます。そして少しずつ近づいて巣のなかにもスプレーします。
4.巣を落としてゴミ袋に密閉する
蜂を駆除し終わったら、巣を長い棒で落として、ゴミ袋に入れ密閉します。巣が入ったゴミ袋は可燃ごみとして処分しましょう。
市販の蜂駆除スプレーの効果的な使い方
市販の蜂駆除スプレーは殺虫効果が高いので、室内に入ってきた1匹の蜂を駆除するのに効果的です。ただスプレーを使うと、噴射口に向かって攻撃してくるおそれがありますので、ドアのすき間からスプレーするとよいでしょう。スプレーしたあと攻撃してきたら、ドアを閉めて防御します。
さらにスプレーの種類によっては蜂を駆除するだけでなく、蜂の巣を作らせないための忌避剤としても使えます。蜂の巣を駆除したあとに、ぜひ、試してみてください。
蜂の巣を自分で駆除する方法の詳細はこちらをご覧ください。
蜂駆除スプレーの注意点!お子さん・ペットがいるご家庭
蜂の巣駆除スプレーに使われている成分は、人体に有害です。そのため、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、使用するときにまわりに誰もいないか確認してから使用しましょう。また、お子さんの手の届かない場所に保管してください。
蜂の巣の駆除は自分でもできますが、時間と手間がかかりますし刺されて重症を負う危険をともないます。もし自分で駆除するのが面倒だと感じた方や不安な方は業者に依頼することをオススメします。
どの業者に依頼すればよいかわからない方は、弊社にご依頼ください。弊社には、専門知識と豊富な経験をもつ業者が多数加盟しておりますので、適切に蜂駆除することができます。ぜひ安心してご依頼ください。
ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチの見分け方
蜂の巣を自分で駆除するか、業者に依頼したほうがよいかを判断するためには、蜂の種類を見分けることが必要です。ここでは、ミツバチ・スズメバチ・アシナガバチの見分け方について解説します。
ミツバチの生態や巣・危険性
ミツバチは、体長が約2cmでずんぐりした体形です。胸のあたりに毛がたくさん生えており、胸より下の胴体には黄色と黒のしま模様が入っています。攻撃性はスズメバチほど高くありませんが、毒は弱くはありませんので、集団で刺されるとショック症状を引き起こすおそれがあり危険です。
巣の形は平面で板のように見えるため、巣板と呼ばれています。巣板は1枚だけでなく、数枚あり、色は黄色です。この黄色はミツバチが集めた蜜の色であり、もとは白い色なのですが、巣に集められる蜜の量が増えるにしたがって、黄色に変わっていくのです。
スズメバチの生態や巣・危険性
スズメバチは、体長が約2cm~約4cmと蜂の種類のなかで最大です。体色は黄色にオレンジ色がかかっており、腰がくびれている点ではアシナガバチと共通しています。
アシナガバチと異なるのは、アシナガバチの足の色がうすい黄色をしているのに対して、スズメバチの足の色は黒い色をしています。また、スズメバチの胸のあたりにはミツバチのように毛がたくさん生えていません。そのため、飛んでいる蜂がスズメバチかどうかを判断するときは、体の大きさ・胸のあたりの毛の有無・足の色の3点で見分けるとよいでしょう。
攻撃性は蜂の種類のなかで最も高いです。巣に近づいただけで攻撃してきます。また、とても強力な毒をもっているため、連続して刺されるとアナフィラキシーという強いアレルギー反応がでます。強いアレルギー反応がでたのち、血圧の低下や意識障害などを引き起こし最悪の場合死亡することもあるのです。
巣の形はとっくりをひっくり返したような形をしており、表面はうすい茶色をしたマーブル状の模様でおおわれています。スズメバチが巣を作るとき、木の皮や木くずをだ液で固めるため、頑丈です。巣のなかは円形の層がいくつか上下に重なっています。
アシナガバチの生態や巣・危険性
アシナガバチはその名のとおり、足が長く、体色は全体的にうすい黄色です。スズメバチと同様に腰がくびれていますが、全体的にスズメバチやミツバチよりも細身です。そして、スズメバチが直線的に速く飛ぶのに対して、アシナガバチはフラフラとゆっくり飛ぶのが特徴です。
基本的に攻撃性は低いですが、巣を刺激すると怒って、お尻の針を刺してきます。刺されると激しい痛みを感じます。アシナガバチのなかには、スズメバチよりも痛みが強いものもいます。さらに毒も強く、刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こして死亡するおそれがあります。
巣はスズメバチとは異なり、小さく、シャワーヘッドを下にむけたような形をしています。巣の色はうすい灰色で、巣穴が外にむき出しになっているのが特徴です。
詳しくは蜂の巣の見分け方をまとめた記事をご覧ください。
蜂を見分ける自信のない方は業者に依頼することをオススメします。専門知識が豊富である業者は蜂を見分けて、種類ごとに効果的に対処することができます。どの業者に依頼しようか迷われている方は、弊社にご依頼ください。弊社には蜂を見分けることができる優秀な業者が多数加盟しております。ぜひ一度お電話ください。
防護服なんて用意できない!役所や業者に相談してみよう
先ほど説明しましたように、蜂に刺されると重症もしくは死亡するおそれがあります。そのため、自分で蜂の巣を駆除するのは危険ですから、業者に依頼することをオススメします。業者に依頼すると気になるのはその費用です。ここでは、業者に依頼する場合にかかる費用・業者の選び方・集合住宅の場合の駆除の判断について解説していきます。
蜂の巣駆除にかかる費用とアフターケアについて
蜂の巣駆除にかかる費用は、蜂の種類・巣の大きさ・巣が作られている場所の3つによって決まります。一般的な駆除費用の相場は、以下のとおりです。
- アシナガバチ:約16,000円~約25,000円
- スズメバチ:約25,000円~約30,000円
- ミツバチ:約20,000円~約25,000円
ただし、この相場はあくまでも目安にすぎません。業者ごとに料金体系は異なりますし、蜂の種類や巣が作られている場所が高所であるなど、作業の難易度によって費用は変動します。そのため、依頼する前に業者に見積もってもらうことをオススメします。
詳しくは蜂の巣の駆除費用の相場をまとめた記事をご覧ください。
蜂の巣駆除後のアフターケアについて
蜂の巣を業者に駆除してもらったら、戻り蜂に蜂の巣を再び作らせないようにしておくことが大切です。戻り蜂とは駆除しているときに巣から離れて活動していた働きバチのことです。
戻り蜂は巣があった場所を数週間にわたって飛び回りますので、巣を駆除したとしても、その間は刺されるおそれがあります。また女王バチを取り逃がした場合、戻り蜂と一緒に再び巣を作られるおそれもあります。するともう一度巣を駆除するために高額の費用がかかってしまいますので、巣を駆除したあとのアフターケアはとても大切です。
蜂の巣を再び作らせないようにするため、蜂が侵入しやすい換気口などのすき間は目が細かい網をはっておきましょう。さらに、蜂を寄せ付けにくくする忌避剤を使用します。たとえば、木酢液を家の軒先など蜂の巣が作られやすい場所にスプレーすると効果があります。
もし自分でアフターケアに自信がなければ、業者に依頼しましょう。業者は蜂に関する専門的な知識と経験が豊富ですから、適切に予防の処置をしてくれます。
3つの業者選びのポイント
蜂駆除の業者を選ぶときは次の3つのポイントを意識すると、業者選びが成功する可能性が高くなります。
駆除後のアフターケアを長期でやってくれる
駆除だけしてアフターケアをしてくれない業者は避けたほうがよいでしょう。なぜなら、駆除後に巣があった場所に忌避剤をスプレーするなどのアフターケアをしない場合、再び蜂の巣を作られてしまうことがあるからです。
見積書を詳細に作成し、提出してくれる
見積書が詳細ですと、どの作業にいくらかかっているのかがわかるため、ほかの業者と比較しやすいですし、料金を不正に水増しされる可能性も低くなります。さらにいえば、見積りは無料でおこなってくれる業者を選ぶとよいでしょう。
質問に対して丁寧に回答してくれる
質問に対して丁寧にわかりやすく回答してくれる業者は、蜂に関する専門知識や経験が豊富である可能性が高いです。そのため、安心して依頼することができます。
詳しくは蜂駆除業者の選び方をまとめた記事をご覧ください。
集合住宅の場合、自分で駆除してもいいの?
通路、出入り口などの共用部分は大家さんまたは管理会社が蜂の巣駆除費用を負担します。一方、ベランダなどの借主のみが使用している場所は借主が負担するように法律で定められています。ただし、管理費・共益費を支払っている場合は、ベランダなど借主の専有部分であっても大家さんまたは管理会社が負担しなくてはなりません。
また、管理費・共益費を支払っていなくても、契約書に借主が蜂駆除の費用を負担する記述がなければ、借主が費用を負担しなくてすむ場合もあります。したがって、契約書を確認して、そのような記載がなければ大家さん、または管理会社に相談してみるとよいでしょう。
自分で駆除してもよい場合
集合住宅にできた蜂の巣の場所が自分の部屋のベランダなどひらけた場所で、さらに大きさが15cm以下と小さく、種類がアシナガバチやミツバチであるならば自分で駆除してもよいでしょう。しかし、蜂の種類がスズメバチである場合、刺されると重症を負うおそれがあり危険です。
その場合は、大家さんか管理会社に連絡し、蜂駆除業者の手配をしてもらいましょう。駆除費用については、場所によって負担する人が基本的に次のように異なりますので、参考にしてください。
集合住宅のベランダに蜂の巣ができて、駆除を業者に依頼しようと思っている方は、弊社にご依頼ください。弊社では無料で見積りをおこなわせていただいております。また、通話も無料です。安心してご依頼ください。