お墓には、蜂が好んで巣を作りやすい場所があります。お墓で蜂がウロウロ飛び回っているときは、蜂の巣の場所をよく確認し、早めに駆除しておくのが大切です。なぜなら、作りはじめの巣なら比較的安全に駆除をすることができるからです。
そのまま放置すれば巣が巨大化して蜂が大量に発生してしまい、駆除が難しいだけでなく、蜂に刺される被害もより増えるおそれがあります。
当記事では、お墓で蜂の巣ができやすい場所や、安全な駆除方法まで詳しく紹介していますので参考にしてください。また、お墓の周りに蜂が飛び回っているような危険な場合は、蜂駆除のプロに依頼することをおすすめします。
お墓の蜂の巣駆除をしてもらいたいといった場合でも弊社にご相談いただきましたら、お客様に最適の業者をご紹介いたします。お急ぎの方は電話にてご連絡ください。
目次
お墓に蜂の巣ができやすい理由
蜂は、家の軒下やベランダといった場所に巣を作ることが多いです。しかし、お墓にも蜂の巣を作ることもあります。なぜなら、お墓には蜂にとって巣を作りやすい条件がそろった場所があるからです。この章では、お墓に巣ができやすい理由について解説しています。蜂の巣ができやすい場所についても解説していますのでチェックしてみてください。
【1】外敵から身を守ることができる
蜂は、鳥などの天敵から身を隠すことができるせまい場所(屋根裏・床下など)に巣を作ることがあります。お墓には、蜂にとって外敵から身を守るのに都合のいい閉鎖的な空間が多くあり、人の出入りもそこまで多くないので巣作りの場所に適しているのです。
【2】雨をしのぐことができる
蜂は雨に濡れることが苦手です。なぜなら、羽が濡れるとうまく飛べなくなって活動に支障をきたすからです。なので、蜂は雨をしのぐことができる場所に巣を作りやすいということがあります。
【3】エサが豊富にある
十分なエサが巣の近くで手に入ることも、蜂にとっては重要です。お墓には、お供えの花やお墓の周りに自生した花などがあります。そうしたたくさんの花の蜜を蜂はエサにしてしまいます。また、蜂は肉食性の種類も多いです。なので、お墓の周りに竹林や雑木林があれば、エサとなる昆虫が豊富にあるといえます。
お墓で蜂の巣ができやすいところをチェック!
お墓の周囲で、蜂の巣ができやすい条件を満たした場所についてチェックしていきましょう。
・灯篭(とうろう)
灯篭とは、昔から日本で使われていた照明器具のことをいいます。またお墓の前にある灯篭は、個人が道を迷わないように明るく照らすといった意味があります。しかし、現在では照明器具の役割ではなく装飾用として設置されていることが多いです。この灯篭のなかは、外敵から身を守ることができるので蜂の巣が作られやすくなってしまいます。
・香炉(こうろ)
香炉とは墓石の前にある、線香をお供えする場所のことをいいます。屋根がついている香炉の場合、蜂はそのなかにも巣を作ることがあります。
・納骨室
墓石の下には、骨壺を収める納骨室があります。納骨室の入り口にすきまがあると、そこから蜂が侵入してなかの空間に巣を作ってしまうことがあります。蜂はせまくて外敵から身を守れる場所に巣を作るので、納骨堂のような閉鎖された場所にもいつの間にか巣を作ってしまうのです。
たとえお墓で蜂の巣を見つけても、こちらから刺激を与えなければ蜂は人を攻撃しないことが多いです。安易に触ったり刺激を与えたりしないようにしましょう。
お墓の蜂の巣は早めに駆除しておこう
蜂の巣を放置することはおすすめできません。なぜなら、蜂の巣を放置すると、蜂の数が増えてしまい、お参りにくる人に被害が及ぶ可能性が高いからです。
蜂に刺されると、激しい痛みや赤く腫れるといった症状が出ます。蜂毒に対するアレルギーがある場合は刺されると、アナフィラキシーショックといってじんましんや呼吸困難に陥ることがあり、最悪の場合死にいたることもあります。
たとえ、かわいらしいミツバチであっても刺されることがありますので、駆除をしたほうがいいでしょう。とくにお墓参りの機会が多くなる8月は蜂の攻撃力が増しますので、その前に駆除をおこなう必要があります。
蜂の巣は作りはじめなら駆除は比較的安全
多くの蜂は4~6月ごろに巣を作りはじめます。蜂の巣の駆除はこの時期におこなうのが最適です。作りはじめの時期はまだ巣が大きくなく、なかに住んでいる蜂の数も少ないのでないので、比較的安全に駆除が可能です。
巣は女王蜂が1匹で作りはじめますが、冬眠から目覚めたばかりの女王蜂は体力が衰えており、攻撃性も低くなっています。それも、駆除がしやすい理由のひとつです。
この時期を逃すと巣は次第に大きくなり、蜂の数も多くなります。そうなると駆除の難易度が上がりますし、蜂に刺される危険性も高くなってしまうのです。蜂の巣は見つけたら小さいうちに早めに駆除するようにしましょう。
駆除に適した時間帯や天候
駆除に適した時間帯は、夜の暗いあいだです。日没から2~3時間後くらいがよいでしょう。なぜなら、蜂は視界が暗くなると活動が鈍るからです。そして、夜になれば働き蜂たちは巣のなかで休んでいる状態なので、なかの蜂ごと巣をいっせいに駆除できる可能が高いといえます。
また、蜂は羽が濡れるとうまく飛べなくなりますので、できれば雨の日に駆除作業をおこなうとよいでしょう。
自力で駆除する場合に準備しておくこと
自分で駆除をおこなうときに準備するものについて解説していきます。蜂は、黒い色に対して攻撃をする習性があるので、白い服装をするように気をつけましょう。また、蜂は香水や整髪剤のにおいも攻撃してくることがありますので、駆除をおこなう場合はにおいにも注意することが大切です。
・防護服
防護服は、ホームセンターやネット通販で購入することができます。しかし、数万円~数十万ほどすることもあります。自治体で貸し出しをおこなっているところもありますので、一度相談することをおすすめします。
・殺虫剤
途中でなくなってしまうと大変危険ですので、殺虫剤はすべての蜂を確実に駆除できるよう2~3本用意しておきましょう。
・手袋
蜂の針を通しにくくするため、革製の防護手袋がおすすめです。軍手などと二重にして着用するとより安心です。
・長靴
肌が露出したり蜂の針が貫通するのを防ぐため、布製の靴やスニーカーは避け、ゴム製の長靴を着用しましょう。
・長い棒など
蜂を駆除した後、巣を落とすときに使います。蜂の巣から離れていても使えるように、できるだけ長い棒のほうがよいです。
・懐中電灯
蜂は光に反応するのでそのまま使うと蜂が寄ってきてしまいます。赤いセロハンを貼っておくと、それを防ぐことができます。
・ゴミ袋
駆除した巣や蜂の死骸を入れます。確実に密封できるよう、2枚程度用意しておくとよいでしょう。
蜂の巣を駆除する手順
それでは蜂の巣を駆除する手順について解説していきます。蜂の巣駆除をおこなうときは、昼間の明るい時間帯に巣のある場所について、下調べをしておいたほうがいいでしょう。ただし、あまり巣に近づきすぎないように注意してください。
1.防護服、長靴、手袋を着用して準備をします。確実に着用し、すき間や穴がないかを確認するために、ふたり以上でおこなうのがおすすめです。
2.蜂の巣から2~3m離れたところから巣の表面に向かって殺虫剤を噴射します。そのまま2~3分ほど、噴射を続けます。このときに、蜂が数匹巣から出てくることがありますが、殺虫剤の効果ですばやく飛ぶことはできなくなっています。表面に噴射したら、つぎは巣の入り口から巣のなかにも殺虫剤を噴射していきます。
3.蜂の巣から蜂が出てこなくなり、周囲に蜂がいなくなったことを確認したら、巣を落としていきます。巣を落とすときは長い棒などを使うとよいでしょう。また、巣の下にゴミ袋を用意しておくと処分するときに楽です。もし、巣を落とすのが難しいときは無理をせず、後日業者に依頼をするなどしましょう。
4.蜂の巣を処分するときは、念のため袋のなかに殺虫剤を噴射しておきます。ゴミ袋は二重にするなどしておきましょう。蜂の針は死んでから1日ほどたっても動くことがあるので、蜂の死骸には素手で触らないように注意してください。
また、もしも駆除作業のときに巣から出ていた蜂や、駆除し損ねた蜂がいた場合、巣のあった場所に戻ってくることがあります。そのような蜂のこと戻り蜂といいます。戻り蜂がやってくるのを防ぐために、巣のあった場所に殺虫剤をまいておきましょう。
スズメバチなど危険な巣を見分ける方法
蜂の巣を自分で駆除するのが難しい場合もあります。以下のような場合は業者に依頼をして駆除をしてもらいましょう。
・スズメバチ
スズメバチは自分で駆除するのは危険です。なぜなら、スズメバチの攻撃力は高く、強い毒を持っているからです。
・15cm以上の巣
15cm以上の巣になると蜂の数が増え、巣を守ろうとする本能から蜂の攻撃性も増すので、自分で駆除するのは危険だといえます。
・自分で手の届かない場所
先述しましたように、いつの間にか納骨室のなかに蜂の巣が作られてしまう場合があります。このような場合は、花立や水鉢を移動させなければいけません。墓石の移動には危険も伴いますので、業者に依頼することをおすすめします。
弊社では、蜂の巣駆除の関するご相談を受け付けております。お墓に蜂の巣があるかもしれないといった場合でも、お気軽にご相談ください。ご相談いただきましたら、お客様のご要望にそった業者の手配をしてまいります。また、お見積りは無料となっております。
お墓の蜂の巣駆除をプロに任せる場合の費用や依頼方法
蜂の巣を自分で駆除をするのが難しい場合は、無理をせず業者の手を借りるのもひとつの手です。また、お墓が遠方にある場合や、忙しくてお墓の蜂の巣駆除を自分でおこなえないといった場合でも、駆除を業者にお任せするほうが、安全で手っ取り早いといえます。
この章では、蜂の巣駆除にかかる費用と、駆除をどこへ依頼したらいいのかについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
蜂の巣駆除にかかる費用の決まり方
蜂の巣駆除の費用は、「蜂の種類・巣の大きさ・巣の場所」などによって変わってきます。たとえば、蜂の種類ごとの費用相場は以下のようになります。
・スズメバチ
約1万3千円~3万円
・ミツバチ
約1万3千円~2万5千円
・アシナガバチ
約8千円~2万円
蜂の種類は、攻撃性の高いスズメバチの場合は費用が高くなる傾向があります。また、巣の大きさが大きくなるほど、蜂の数も多くなるため駆除作業の危険度が増し、費用が高くなります。そして、巣の場所が3m以上の高所や、屋根裏などのせまい場所での駆除作業も追加費用がかかり、費用が高くなる場合が多いです。
蜂の巣駆除業者の探し方
蜂の巣駆除業者を選ぶ際は、最低でも3社から見積りをとり費用やサービスなどを比較しましょう。現地調査を無料でおこなっている業者もあります。
弊社では蜂の巣駆除に関するご相談に、24時間365日お電話またはメールにて受け付けております。お客様からご相談いただきましたら、迅速に業者の手配をしてまいります。業者選びにお困りの際も、弊社がお客さまのご希望にあった業者を選定することができますので、お気軽にお電話ください。
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