ハキリバチは葉っぱを切り取って巣に持ち帰るハチです。おとなしいハチであまり人体への影響はありませんが、日々せっせと葉っぱを採取していくため、放っておくと園芸が荒らされたり、エアコンの故障につながったりすることもあります。バラを育てている人にはとくに注意が必要です。
困った存在のハキリバチですが、じつは自分で駆除することも可能なのです。正しい方法で早めに対策をすれば、安全かつ費用をかけずに済む場合もありますので、ここでポイントをおさえて駆除作業にお役立てください。
また、やっかいな「戻りバチ対策」「再発予防」もハキリバチ駆除の重要ポイント。ここまでぬかりなく行いたいという方は、プロの手を借りるのもアリです。蜂駆除の専門家による効果的な対策を、コストをおさえつつ導入する方法もお伝えしますので、ぜひお目通しくださいね。
ハキリバチとは
ハキリバチとは、膜翅目(まくしもく)ハキリバチ科に属する昆虫の総称をいいます。日本には50種類ほどのハキリバチが確認されており、体長は10~25mm、全身が黒く体に対して頭部が大きいのが特徴です。
おとなしい性格ではありますが、捕まえたり刺激しすぎたりすると針で刺してくることもあるので気をつけてください。また、ハキリバチはハナバチの一種でもあるので、果樹の花粉を運ばせるために利用する場合もあります。
ハキリバチの巣のつくりかた
ハキリバチは穴の空いている土や木の中を利用して巣をつくります。巣に切り取った葉っぱを持ち帰り、葉っぱを円筒状に折ることで、そこに花粉や花蜜を溜めるのです。そして、花粉や花蜜に産卵することで幼虫を育てます。
ハキリバチの中でも、日本にとくに多く生息しているのが「バラハキリバチ」という種類です。バラハキリバチは植物の葉の中でも「バラの葉」を好みます。バラの葉が丸く切り取られていた場合は、バラハキリバチが近くに生息しているかもしれません。
ハキリバチが起こす被害
ハキリバチは「園芸害虫」と呼ばれることもあり、放っておくとさまざまな被害が出ることがあります。
おもな被害としては以下の3つです。
- ・住宅に巣をつくることがある
- ・人間を刺すこともある
- ・バラなどの植物の見栄えが悪くなる
それぞれを詳しくご説明していきます。
住宅に巣をつくることがある
ハキリバチが巣をつくるのは土や木の中だけではありません。「エアコンの室外機」や屋外に出してある「ホースの中」にも巣をつくるのです。エアコンの室外機の中に巣をつくった場合、エアコンの排水がうまくいかなくなり水が室内に逆流してくることもあります。ホースに巣がつくられていた場合は、それに気づかずホースを使ってしまい、ハキリバチに襲われてしまう危険性もあるでしょう。
人間を刺すこともある
ハキリバチはおとなしい性格ではありますが、針で刺すこともあります。刺されると激しい痛みをともなう場合があります。
ただし、針を持っているのはハキリバチの「メス」だけです。オスは針を持っていないので人を襲うことができません。オスはメスに比べて体が小さく、子育てに参加することもないようです。葉や蜜を運んでいるハキリバチや体が大きいハキリバチは、メスの可能性が高いため、見つけたら不用意に近づかないほうがよいかもしれません。
バラなどの植物の見栄えが悪くなる
ハキリバチは植物の葉を丸く切り取っていきます。穴の空いた葉っぱがたくさん残るので、せっかくキレイに育てたバラなどの植物も見栄えが悪くなってしまうでしょう。園芸をやっている人にとっては、ハキリバチはやっかいな存在です。
ハキリバチの駆除方法
ハキリバチは自分で駆除することも可能です。自分でおこなう場合は以下の手順でおこなうとよいでしょう。自分で駆除する際は刺されないように十分に注意してください。
- 1.殺虫剤を巣に吹きかける
- 2.高熱スチーマーの蒸気を巣に注ぐ
- 3.巣をふさぐ
ハキリバチは「市販の殺虫剤」を使うことで駆除することが可能です。ハキリバチの巣の中に直接殺虫剤を吹きかけることで、巣の中の卵や幼虫を駆除することができます。しかし、巣が深いと奥まで殺虫剤が届かない場合もあるでしょう。
そのようなときは「掃除用の高熱スチーマー」が便利です。高熱スチーマーから出る蒸気を巣に注ぎ込むことで、殺虫剤が届かないところにいる幼虫や卵も駆除できるかもしれません。
駆除が終わったら巣を潰すのを忘れないようにしてください。巣を潰すには穴をふさいでしまうとよいでしょう。卵や幼虫を駆除しても巣が残っていると、また同じ場所に巣をつくってしまいます。
「代わりに駆除してほしい」「そもそも本当にハキリバチかわからない」とお困りでしたら、まずはハチ110番にお問い合わせください。弊社に加盟する業者が蜂の種類にかかわらず適切に対処し、不安を解消するお手伝いをいたします。
ハキリバチの対策方法
ハキリバチは一度駆除しても「戻りバチ」が来ることもあります。戻りバチとは、駆除したときにたまたま巣にいなかったハチのことです。戻りバチは巣を駆除したあともしばらく周辺を飛び回ります。
巣を駆除されたことで攻撃的になっていることもあるため、戻りバチには気をつけなければいけません。戻りバチのおもな対策方法は以下の2つです。
- ・室内でバラを育てる
- ・バラの支柱にアルミホイルを巻く
室内でバラを育てる
屋外に出しているバラを室内にしまってしまえば、ハキリバチは葉っぱを切り取りに来ることができないので、自然といなくなることがあります。ただし、窓を開けっ放しにしないように気をつけてください。
窓が開いているとそこからハキリバチが屋内に侵入することがあります。網戸がついている窓であれば安心ですが、そうではない場合は窓が開けられず、部屋の換気をするのがなかなか大変かもしれません。
バラの支柱にアルミホイルを巻く
バラの支柱にアルミホイルや銀色のテープなどを巻くことで、ハキリバチが近寄らなくなることもあるようです。アルミやテープを巻くとバラの見た目が少し悪くなってしまうかもしれませんが、駆除したり屋内にバラを移動させたりすることが難しい人はぜひお試しください。
安全・確実に駆除したいときはプロに依頼
ハキリバチに悩まされている場合は、できるだけハチ駆除のプロに依頼するのがよいでしょう。なぜなら以下のような危険性があるからです。
- ・刺激されたハチに襲われる
- ・完全に駆除しきれない可能性がある
- ・戻りバチによる被害
殺虫剤を使ったり、巣を潰したりすると、当然ハチは刺激され危険性が増します。そうなると、普段はおとなしいハキリバチでも攻撃してくることは十分に考えられます。また、ハチの駆除に慣れていないと完全に巣を駆除することも難しいでしょう。
ハチが巣をつくるところはハチにとって住みやすい環境です。少しでも巣が残っているとまた巣づくりを始めてしまいます。
安全かつ確実に蜂を駆除したい方はプロにお任せください。ハチ110番はお客様満足度98%以上の高品質サービス(※)。無料相談や無料見積りのみのご利用も可能なため、いつでもお気軽にお問い合わせください。
※弊社受付の満足度調査より(2016年7月実施)
無料で相談することが可能です
ハチ駆除業者の中には「無料相談」「無料現地調査」をおこなっているところもあります。放っておいても問題がなかったり、自分で簡単に対処できたりする場合もあるので、ハチが気になったらまずは相談してみましょう。ハチの巣は素人には見つけにくい場所にある可能性もあります。ハチ駆除業者に無料現地調査をおこなってもらえば、そのような巣も発見してもらえるかもしれません。
お急ぎの方への対応もできます
24時間365日対応しており、連絡を受けてから最短15分で到着するハチ駆除業者もあります。どこに相談すればよいのか分からない、という方は、弊社の無料相談でもサポート可能です。たとえば見積りがご希望であれば、無料の現地調査後に出してもらうことができ、そのうえで無料キャンセルも可能です。ハチでお悩みの場合は、こういったサービスを活用して、頼れるプロを探してみましょう。
まとめ
ハキリバチは刺されたりなど人体への影響はあまりないハチですが、園芸を荒らされたりエアコンの故障につながったりすることがあります。もし見かけたら早めに対策をしましょう。自分で駆除する場合は安全に気をつけて、巣を残さないようにしっかりと駆除をおこなってください。
少しでも不安があれば、プロの業者に相談されることをオススメします。無料相談、無料現地調査、迅速な対応で、きっとあなたのお悩みを解決してくれるでしょう。
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