テレビの砂嵐は、テレビがアナログ放送の電波を正常に受信できない場合に発生する現象です。そのため、地上デジタル放送に移行した現在では基本的に見ることはありません。このコラムでは、テレビの砂嵐の概要や万が一発生した場合の解決方法をご紹介します。
テレビの砂嵐の正体は「ノイズ」
テレビから「ザーザー」という雑音が流れつつ、画面いっぱいに黒・灰・白色の無数のザラザラした点がゆれ動く現象は一般的に「テレビの砂嵐」といわれています。このテレビの砂嵐の正式名称は「スノーノイズ」です。
スノーノイズは「電波障害などで、テレビがアナログ放送の電波を正常に受信できていない場合にのみ発生するノイズ」です。このように、スノーノイズはアナログ放送特有の現象なので、地デジ放送に移行した今では見かけなくなりました。
スノーノイズが地デジ放送で発生したら、リモコンの誤操作かも
先述のとおり、テレビの砂嵐は2011年にアナログ放送が終了して地デジ放送に完全移行した関係上、今では見ることのない現象です。しかし、地デジ放送の完全移行前に購入したテレビのリモコンをお使いの場合は、スノーノイズが発生するケースがあります。
地デジ放送の完全移行前のリモコンには、アナログ放送と地デジ放送を切り替えるためのボタンがついていることが多いです。そのため、誤ってアナログ放送のボタンを押してしまうと、受信設定がアナログ放送に切り替わってしまいます。
しかし、アナログ放送はすでに停波済みなため電波を受信することができず、テレビの砂嵐が発生することがあります。このように、地デジ放送で砂嵐が発生した場合は、リモコンによる原因の可能性が高いです。
地デジ放送にはブロックノイズが発生する
地デジ放送ではテレビの砂嵐は発生しない代わりに、ブロックノイズという現象が発生することがあります。ブロックノイズとは、映像の一部が長方形のブロック状に崩れ、モザイクがかかっているかのように乱れる現象です。
この現象はテレビの砂嵐と同様に、テレビが地デジ放送の電波を正常に受信できていない場合に発生します。地デジ放送でブロックノイズが発生する原因には、次のものが考えられます。
・アンテナケーブルの接触不良
ケーブルの端子がゆるんでいたり、ケーブルが途中で断線していたりしないか確認しましょう。断線は物理的な要因だけでなく、アンテナケーブルの経年劣化でもおこりえます。
・電波障害
一時的に電波障害が発生している可能性があるので、しばらく様子見することをおすすめします。また、まれに電子レンジや無線通信の使用で電波が乱れるケースもあるので、それらの電子機器の使用を中断してみてください。
・アンテナの向きが変わった
アンテナは基本的に、最も電波を受信しやすいように方向が綿密に調整されています。しかし、強風の影響でアンテナの方向がズレると、電波の受信強度が低下してブロックノイズが発生しやすくなります。強風の直後からブロックノイズが発生するようになった場合は、一度アンテナ修理業者に点検を依頼することをおすすめします。
・アンテナの故障
経年劣化または飛来物で物理的にアンテナが故障することがあります。アンテナの設置はDIYでやる方法もありますが、危険な作業なうえ、素人技術では地デジ放送がしっかり映らない可能性が高いです。そのため、アンテナが故障した場合は業者に依頼するようにしましょう。
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