スズメバチを見かけた場合、場所や状況次第では早急な対処が必要になります。なぜなら、スズメバチは蜂のなかでもっとも危険な蜂だからです。非常に攻撃的で、巣に近づいていなくても刺される可能性があります。そのため、もし生活圏内でスズメバチを見かけることがあれば、すぐに業者に相談をしましょう。
当記事では、スズメバチ駆除を業者に依頼した際の費用相場などについて解説していきます。万が一刺されてしまうといったことがないように、当記事をお役立てください。
目次
スズメバチとはどんな蜂なのか【外見・活動時期・巣のある場所】
この章では、スズメバチの生態や活動時期などを解説しています。また、巣をつくりやすい場所についても解説していきますので、スズメバチに刺されないために役立ててください。
スズメバチの生態
スズメバチの外見は、腹部が黄色と黒色のしま模様をしています。体長は働き蜂が、約1.7cm~4cmで、女王蜂は約2.5~5cmもの大きさになります。
そして、スズメバチは蜂のなかでも特に毒性が強く攻撃性も高いです。ほかの蜂は、巣に近づいたり蜂を刺激したりしなければ襲ってくることは少ないです。しかし、特に危険なオオスズメバチはエサ場(樹液のある木など)を守るという特徴があり、エサ場に近づいただけでも人間を襲うことがあります。
蜂に刺されてしまうと、アナフィラキシーショックといって呼吸困難や血圧低下などの重症になり、最悪の場合は死にいたることもあるのです。アナフィラキシーショックは、蜂に刺されたときに蜂毒アレルギーをもつことで起こる過剰なアレルギー反応です。そのため、蜂に2回目に刺されたときにアナフィラキシーショックの症状が現れることがあるのです。
しかしオオスズメバチはとくに毒が強いので、1回目でアナフィラキシーショックが起きることもあります。初めて蜂に刺された場合でも、死にいたることがありえるのです。
生息分布や活動時期
スズメバチは北海道から九州まで分布して生息しています。5月頃から巣をつくり、11月頃まで活動をします。そのなかでも一番攻撃性の高い時期は8~10月だといわれています。
スズメバチは肉食で、強靭なアゴを使って昆虫(コガネムシやイモムシなど)を噛み切りエサにします。しかし秋ごろになるとエサとなる昆虫が少なくなるので、ほかの蜂を襲いエサにすることもあります。
巣をつくりやすい場所
家の周りだと、軒下や庭木の枝などの場所に巣をつくることが多いです。まれに床下に巣を作ることもあります。
オオスズメバチは、土のなかや樹洞(木のなかにある空洞)など人目につきにくい場所に巣をつくることがよくあります。なので、市街地よりも山や森林といった自然がある場所に、オオスズメバチは巣をつくりやすいのです。また登山をするときなどには、オオスズメバチの巣に気をつけなければいけません。なぜなら人間の歩く足音や、振動に反応して攻撃してくることがあるからです。
つくられたばかりのスズメバチの巣は小さくて見つけにくいです。なので、家の周りで巣がどこにあるかわからないといった場合は、業者に依頼をして巣の場所の特定してもらい駆除をおこなってもらうのをおすすめします。
詳しくはスズメバチの生態の解説記事と、スズメバチの巣の特徴の解説記事をご覧ください。
次の章では、業者に依頼した場合の費用相場や業者の依頼先について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スズメバチを徹底的に駆除したい!【プロに依頼する流れや費用を紹介】
スズメバチの巣を安全かつ徹底的に駆除をしたいときは、プロに依頼をするのがおすすめです。庭先などの生活圏でよく見かけるようになれば、付近に巣がある可能性も高いのです。この章では、業者にスズメバチの駆除を依頼した場合の費用相場や業者の依頼先について解説していきます。
スズメバチの駆除にかかる費用相場
オオスズメバチの駆除費用の相場は、約1万6千円~4万円になります。また、ほかのスズメバチの駆除費用は、約1万3千円~3万円が相場となっております。オオスズメバチはスズメバチのなかでもとくに攻撃性が高く、駆除作業には危険がともなうので、より費用が高くなる傾向があります。
また、自治体に相談をすると蜂の巣駆除の費用を一部補助してもらえる場合があります。ただし、各自治体によって対応は異なるので、詳しくは市役所などに問い合わせをしてみましょう。
詳しくは蜂の巣駆除費用の解説記事と、蜂の巣駆除の補助金の解説記事をご覧ください。
蜂駆除業者の依頼先
スズメバチの駆除をしてもらいたいといった場合は、蜂駆除業者に依頼をしましょう。業者に依頼をすると費用はかかりますが、スズメバチの巣を早く駆除しないと、巣がどんどん大きくなり蜂の数も増えて危険になります。早めに業者に駆除を依頼しましょう。
また蜂の巣を駆除するときに、出かけていた蜂が巣のあった場所に戻ってくることがあります。このような蜂のことを戻り蜂といいます。業者に巣の駆除を依頼すれば、そういった戻り蜂の対策もおこなってもらえます。
弊社の【ハチ110番】では、蜂の巣駆除に関するご相談を24時間365日お電話またはメールにて受け付けております。「家の周りでスズメバチを見かけるようになったので駆除をお願いしたい」といった場合も弊社にご相談ください。ご相談いただきましたら、お客様のご希望にあった業者の手配いたします。
蜂に巣をつくらせないための予防方法6選!
蜂の巣がつくられてしまうと、駆除するにも費用がかかったり、蜂に刺されてしまったりといった被害が出てきてしまいます。また、戻り蜂が女王蜂だった場合、同じ場所に巣を作ることがあります。一度駆除した後にも、再び巣をつくられることがないよう対策しておきましょう。
この章では、巣をつくらせないための予防法を6つ紹介していきます。より効果的に予防をおこなうためには、巣作りを始める4月頃におこなうとよいでしょう。
・殺虫スプレー
殺虫スプレーは、蜂を駆除するだけではなく、蜂の巣をつくらせないようにするために予防効果があるものもあります。蜂の巣がつくられやすい場所にスプレーすることによって、約1か月間、予防が期待できます。
・木酢液
木酢液とは、炭を焼いたときに出る煙を、急激に冷やしたときにできる液体のことをいいます。木酢液は、蜂が苦手な焦げ臭いにおいがするので、忌避剤として使うことができます。使い方は巣のつくられやすい場所に、木酢液をバケツに入れて置いておくか、直接塗っても大丈夫です。木酢液はホームセンターやネット通販で手に入れることができます。
・スズメバチ捕獲器
スズメバチ捕獲器は、蜂の好きな樹液のにおいなどで蜂を引き寄せて捕まえるという仕組みです。ホームセンターやネット通販などで購入できます。
スズメバチ捕獲器は、まだ蜂の数が少ない4~5月頃の予防方法としておすすめです。6月以降になると働き蜂が増えて、樹液のにおいで大量の働き蜂をおびき寄せてしまう危険があります。なので、6月以降はスズメバチ捕獲器以外の予防方法をおこないましょう。
・通気口に網をかける
蜂は家にある通気口から侵入し、床下などの場所に巣をつくることがあります。床下のような閉鎖的な場所は、外敵からも身を守ることができるので、蜂が巣をつくりやすい場所なのです。なので、通気口には侵入を防ぐために目の細かい網を取り付けておきましょう。
・農薬
農薬を使って蜂の巣のつくられにくくする方法もあります。使い方は、巣のつくられやすい場所に農薬を散布します。液体タイプであれば希釈して散布することで広範囲で蜂の巣の予防ができます。
しかし、農薬を吸引すると健康被害が出る危険性がありますので、マスクや保護メガネなどを身につけてからおこないましょう。使用前に必ず使用方法を確認するようにしてください。
・水をまく
蜂は湿気のある場所を嫌い、乾燥した場所を好むという特徴があります。オオスズメバチのような土のなかに巣をつくる蜂の場合、定期的に土に水をまいて湿った環境をつくりましょう。しかし、この方法はほかの方法に比べると効果が薄いといったことがあります。
詳しくは蜂の巣の予防法の解説記事をご覧ください。
蜂の巣対策でお困りの際は業者の手を借りて、予防をすることもおすすめです。弊社では、蜂の巣の予防にも対応できる業者の紹介をおこなっております。蜂の巣駆除でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。