蜂の巣駆除でバルサンを効果的に使うには、閉鎖的な場所である必要があります。蜂は屋外や屋内、土の中などさまざまな場所に巣を作りますが、バルサンは燻煙タイプの殺虫剤のため、条件次第ではその効果を発揮できません。
蜂を根絶するためには場所ごとの適切なバルサンの使い方を知る必要があります。安全で効果的な蜂の駆除方法をご紹介しますので、参考にしながら今後の蜂対策を考えてみてください。
蜂の巣を根本から駆除するためには、女王蜂ごと駆除しなければいけません。巣の外に出ている働き蜂を駆除したとしても、女王蜂が生き残ってしまうと再び繁殖してしまいます。
女王蜂は基本的に巣の中にいるため、駆除するには巣ごと撤去するか、巣の中にまで殺虫成分を浸透させる必要があります。プロの駆除業者であれば、外に出ている働き蜂の駆除から巣の撤去まで徹底しておこなってくれるため、再発の心配がありません。
当サイト「ハチ110番」では、経験豊富な蜂駆除業者を迅速に手配して、1秒でも早く蜂の駆除・予防をいたします。早く・安全に・手間なく蜂トラブルを解決したい場合は、お気軽にご相談ください!
目次
蜂駆除には難易度がある【ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチ】
蜂を刺激すると、刺されるおそれがあります。蜂に刺されると強い痛みをともないますし、最悪の場合、アナフィラキシーショックというアレルギー症状で命をおとすことさえあるのです。
危険な種類の蜂であれば、ご自身での駆除はやめておきましょう。蜂の危険度は種類によって違うため、どの種類かを確認してから駆除することが重要です。
種類を確認するために、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの特徴や巣を作られやすい場所をご説明します。ご自身で駆除ができるかどうかの判断基準として参考にしてみてください。
また、どの種類の蜂であっても巣の大きさが15センチ以上の場合は危険がともないます!巣が大きいということは、それだけ多くの蜂が巣の中に入っているおそれがあるからです。
ミツバチの特徴
ミツバチの体長は1.2cmほどで、胴が黒く毛におおわれていて、お尻ははっきりとしたしま模様があります。他のハチに比べるとおとなしい性格ですので、ご自身での駆除の難易度は比較的低いといってよいでしょう。
ただし、ミツバチは整髪料や化粧品の匂いに反応するので、頭をねらわれることがあります。駆除のときは、帽子でおおって頭を守ってください。
アシナガバチの特徴
アシナガバチは体長が2.5cmほどで、その名のとおり長い足をたらして、フワフワと飛びます。アシナガバチも攻撃性が低く、おとなしい性格ですので、凶暴なスズメバチに比べると駆除する難易度は低いでしょう。
しかし巣に近づく敵には、攻撃性が高くなります。アシナガバチの毒性は強く、アナフィラキシーショックで重篤な症状になる危険性もあります。
スズメバチの特徴
スズメバチの働き蜂は約4cm、女王蜂は4.5cmほどで、他のハチに比べて体が大きいのが特徴です。
攻撃的な性格であり、秋の繁殖期はとくに攻撃性は高くなります。巣の周辺に近づく敵には「カチカチ」と顎を鳴らして威嚇して、攻撃します。巣から5m以上はなれた場所でも刺されることがあるほどです。
もしもスズメバチであれば、その時点でご自身での駆除は困難だと考えたほうがよいでしょう。大変危険ですので、業者に相談することを強くおすすめします。
無料
お見積り 無料!
蜂の種類ごとの巣の特徴【巣を作りやすい場所】
つぎに、ミツバチ・アシナガバチ・スズメバチの蜂の巣の特徴をご説明します。巣の外見やどんな場所に作る傾向があるかを解説していきます。
ミツバチの巣
ミツバチの巣は逆三角形型の形が特徴です。主に4~6月ごろに巣を作ります。ベランダの軒下や出窓の下など、直射日光が当たらない日陰に、巣を作られやすいです。
また、エサとなる昆虫がいるので、庭の植木にも巣を作りに来ることがあります。剪定をして風雨をしのげるような場所を作らないようにすると、予防できます。
アシナガバチの巣
アシナガバチの巣は、お椀を逆さにしたような形です。ミツバチの巣と同じく、住宅の庭木や軒下によくみられます。
スズメバチの巣
スズメバチの巣は茶色ですが、時期によって形は変わるのが特徴です。4月は丸形ですが、5月~7月にかけて、真ん中に細い筒状の穴があるフラスコ型になります。
そして7~9月には丸形に戻ります。これは働き蜂が羽化すると、この筒状の部分を働き蜂がかみ切るため丸い形の巣になるのです。
蜂駆除に必要な道具
- ・防護服
- ・防護服の下に着る作業服(厚地布のつなぎなど)
- ・タオル
- ・皮手袋、なければ厚地布の軍手
- ・厚地布の帽子
- ・長靴
- ・60gまたは120gのバルサン(巣の大きさに合わせて選ぶ)
蜂の巣駆除にはバルサン以外にも、殺虫剤や防護服の準備が必要になります。蜂の巣専用の防護服は4万円以上するとても高価なものです。
お住まいの自治体によっては、保健所などで蜂駆除用の防護服の貸出をおこなっているところがあります。方法は各自治体の窓口までお問い合わせください。
防護服は蜂に刺されてケガをしないようにするために大切な装備です。用意できなときは、ご自身での駆除はなさらず業者に依頼をしてください。
バルサンを効果的に使うには?【向き不向き・使い方を場所ごとに解説】
バルサンにも使う場所によっては、効果に差があります。ここでは具体的な駆除手順を解説していきます。
屋外に巣がある【庭木や軒下】
バルサンなどの燻煙剤は、密閉空間で駆除効果を発揮できます。土の中にある巣などの場合を除いて、屋外で使用する場合は殺虫スプレーを使用したほうがよいでしょう。ここでは殺虫スプレーを使った蜂の巣の駆除方法をご紹介します。
- 1.帽子、作業服を着て、首回りにはタオルを巻いて肌の露出をなくしてください。
- 2.防護服を上から着て、手袋を着用、長靴をはきます。
- 3.蜂の巣に向けてスプレーを吹きかけ続けます。蜂が羽音を立てて飛び交いますが、羽音が止むまで噴射し続けてください。煙を吸い込まないように、風下に立たないようにしましょう。
- 4.巣の中にもスプレーをします。葉や枝に生きている蜂がいるおそれがあります。軒下のすき間に蜂がいるかもしれません。軒下の巣だけではなく、回りの板にもスプレーをかけ続けてください。
- 5.蜂がいなくなったら巣を撤去します。
屋内に巣がある【ベランダ室外機や屋根裏】
屋内は窓を閉め切ることができますので、バルサンを使った駆除に効果がみられるでしょう。ただし屋根裏は狭い空間ですので、短い時間に煙が充満します。煙を吸い込まないように、マスクや布などで鼻と口をおおって作業をしましょう。
- 1.帽子、作業服を着て、首回りにはタオルを巻いて肌が露出しないようにしましょう。
- 2.防護服を上から着て、手袋を着用、長靴をはきます。マスクも着用しましょう。
- 3.バルサンを点火させて煙を出したら、巣に直接噴煙をあてます。まずは30秒ほどあててください。
- 4.さらに巣の中の奥へバルサンの噴射口を差し込んで、巣の中の蜂を死滅させます。
- 5.蜂がすべて死んだあとは、巣を撤去します。
巣が見当たらない【土の中にあることも】
蜂が大量に飛んでいるのに巣が見つからないときは、土の中に巣を作っている場合があります。土中の巣の駆除は次のとおりにおこなってください。
- 1.帽子、作業服を着ます。首回りにはタオルを巻いて肌の露出をなくしてください。
- 2.防護服を上から着て、厚めの軍手を着用、長靴をはきます。煙を吸い込まないように、マスクや布で鼻と口をおおってください。
- 3.バルサンを点火させて煙を出したら、土の中の巣に直接噴煙をあててください。まずは30秒ほどあててください。
- 4.さらに巣の中の奥へバルサンの噴射口を差し込んで、巣の中の蜂を死滅させます。
- 5.蜂がすべて死んだあとは巣の入り口を土や砂でふさげば、巣は機能しなくなります。
巣がすぐに見つかればいいのですが、なかなか見当たらないときは無理に探そうとせずにプロに相談したほうがよいでしょう。スズメバチの巣であった場合、巣からはなれていたとしても攻撃されるおそれがあります。探し回っているあいだに、刺される危険性があるのです。
無料
お見積り 無料!
蜂を駆除しきれなかった……そんなときは
巣を駆除したあとも、しばらくすると「戻り蜂」を見ることがあります。戻り蜂とは、エサをとりにいった、または駆除中に飛んで逃げた蜂が戻ってくることです。戻り蜂はおよそ1週間ほど一時的に巣をはなれます。
通常は放置しておいても問題がないのですが、女王蜂が残っていた場合は再び巣を作られるおそれがあります。蜂の巣の駆除を業者に依頼をするときは、あわせて戻り蜂の対策についてもご相談ください。
蜂駆除業者に相談しよう
駆除したけど戻り蜂が来るようになってしまったり、うまく駆除できなかったりした場合は、プロの蜂駆除業者に相談してみましょう。駆除業者は現地調査・巣の駆除・後処理・再発予防という流れで、徹底的に蜂の駆除・予防をします。
自力では駆除が難しい場所にある巣や危険なスズメバチの巣でも、専門知識と経験を活かしてすみやかに駆除することが可能です。駆除にかかる時間は早ければ15分程度、長くても1日で完了します。
また、駆除業者ではなくお住まいの地域の自治体に依頼する方法もあります。各自治体では道路や公園など公共の場所の蜂の巣駆除をおこなっていますが、私有地でのスズメバチ駆除に対して一部費用を負担する場合もあります。自治体によって対応は異なりますので、気になる方は一度お近くの自治体に相談してみましょう。
蜂の巣駆除の費用相場
- ・スズメバチ 1万円から5万円程度
- ・アシナガバチ 8千円から2万円程度
- ・ミツバチ 8千円から3万円程度
駆除費用は主に蜂の種類・巣の大きさ・巣の場所によって決まります。スズメバチは危険度が高いため、アシナガバチよりも費用が高い傾向にあります。
ミツバチは危険度こそ低いですが、他の2種類の蜂に比べて駆除作業が大変になることがあるため、場合によってはスズメバチよりも高額です。ミツバチは1つの巣に数百匹~数万匹が生息しており、巣の大きさは1m近くになることも。巣の中にはハチミツが詰まっており重量があるため、処分が大変になる場合はその分駆除費用も高くなります。
巣の場所としては軒下や庭木などの高所であったり、屋根裏や床下などの狭い場所であったりする場合は、作業がしづらいため費用は高くなります。
詳細な駆除費用は業者によっても違うため、まずは現地調査をしてもらったうえで見積りを確認することがおすすめです。また、いくつかの業者から見積りをとって比較することで、より安い業者を見つけることができます。
蜂駆除がうまくいかないときはハチ110番におまかせ!
ハチ110番では豊富な施工実績を活かし、どのような場所の蜂の巣にも対応いたします。バルサンが使えない場所や自力では駆除できない場所でも、迅速に駆除してあなたを蜂被害から守ります。
「今日中に駆除してもらえるの?」
「駆除後に再発することはない?」
1秒でも早く駆けつけ即日駆除ができるように、日本全国の提携業者と連携しながら蜂駆除サービスをおこなっています。24時間365日受付対応のため早朝や深夜のお問い合わせもOK。祝日や休日も迅速に対応いたします。
また、駆除後の再発防止も徹底しています。毎年同じ場所に蜂の巣を作られる方、一度駆除したのにまた巣ができてしまった方も安心してお任せください。巣が大きくなり被害が出る前に蜂対策をしておきましょう!
【蜂の駆除道具に関する記事はこちら】
■スズメバチはスプレーでの駆除がおすすめ!自分で駆除する方法を解説
■スズメバチの駆除に防護服は必須!選び方・価格相場・自作方法も解説
■スズメバチ駆除の服装は防護服が基本!入手方法や代用方法もご紹介
■スズメバチ駆除に粘着シートは使える?捕獲効果がアップする方法も!
■危険なスズメバチを殺虫剤で駆除するには成分や効果で選ぼう!