蜂は、あらゆる場所に生息する害虫です。人の住む家に住み着くこともあるので、蜂の苦手なものを使って蜂を寄せ付けないための対策をしましょう。
蜂の苦手なものはいくつかありますが、今回は手軽に使えるハッカ油についてご紹介します。ハッカ油はスプレーを作ればさまざまな場所で使用することができるので、有能な蜂除けになるのです。
ただし、ハッカ油が使えないシチュエーションがあるなど、いくつか使用上の注意点もあります。ハッカ油の持つ効果を知って、適切に使用できる方法を覚えましょう。
蜂除けだけじゃないハッカ油の効果
ハッカ油とは、ハーブの1種であるハッカから抽出された精油です。蜂除けを含む5つの効果があります。
・虫除け
ハッカを嫌がる虫は蜂だけではありません。蚊やハエ、アブなども嫌う臭いなので、あちこちを飛び回る小さな害虫をまとめて避けることができます。
・抗菌
ハッカは医薬品にも使われる成分です。風邪薬や目薬などにも含まれていることがあり、殺菌・抗菌の効果があります。
・消臭
悪臭は菌がもとになるため、殺菌作用のあるハッカは消臭用にも使えます。また、ハッカ自体に清涼感のある香りがあるため、芳香剤にとして利用されることもあります。
・覚醒
ハッカには覚醒作用もあり、神経を鎮静させてイライラした気分のリフレッシュ効果が期待できます。
・冷却
ハッカに含まれるメントールには、神経に刺激を与えて体が「冷たい」と感じる感覚を鋭敏にする作用があります。
【お手軽】ハッカ油スプレーの作り方
ご紹介したように、ハッカ油は蜂除けだけでなくさまざまな用途があります。スプレーを作って持ち歩けば外出先でも使えるので、道具をそろえてハッカ油スプレーを作ってみましょう。
- ハッカ油(20滴)
- 精製水(90ミリリットル)
- 無水エタノール(10ミリリットル)
- スプレーボトル(プラスチック製品以外のもの)
通販やドラッグストアで購入可能です。プラスチック製のスプレーボトルは、ハッカ油に含まれる成分が原因で溶けてしまうおそれがあるので避けてください。
- スプレーボトルに無水エタノールを入れる
- ハッカ油を入れて混ぜる(濃度の高いものを作りたい場合は何滴か増やしても大丈夫)
- 精製水を入れて混ぜる
手作りスプレーは品質を保つことが難しいので、長く保存できません。一度にたくさん作っても使い切ることができないので、上記の量を1週間前後で使い切り、なくなったらまた作りましょう。
ハッカ油を使うときの3つの注意点
ハッカ油スプレーは、体に吹きかけるだけでなく、ベランダや庭、網戸などにも使えます。蜂はもちろん、さまざまな害虫を防ぐことができてとても便利ですが、使用する際に以下の3点に注意が必要です。
肌荒れなどの症状が出るおそれがある
ハッカ油は天然素材のものです。基本的には安全に使用できますが、赤ちゃんや肌が敏感な方などは、肌荒れを起こす場合があります。
肌の強い方でも、濃度の高いものを使用すれば肌荒れを起こすおそれはあるので、腕などに少しかけて肌に異常が出ないかチェックしてから使用しましょう。
また、誤って目に入ると強い刺激になります。ハッカ油が目に入ったりハッカ油のついた手で目を触ったりしないよう注意して使いましょう。
犬や猫がいる場合は使用を控えたほうがいい
犬や猫は鼻が利くため、ハッカの香りを嫌がることがあります。ハッカ油の量が多いものは特に香りが強くなってしまうので嫌がる可能性が高いです。
また、犬や猫はハッカ油の成分を体内でうまく分解できず中毒症状を起こすおそれもあります。濃度の低いものであれば顔にかからないようにして使用できることもありますが、なるべくペットへの使用は控えましょう。
効果持続時間が短い
ハッカ油の効果は、長く続くものではありません。濃度の高いものであれば比較的長く作用しますが、もっても半日くらいだといわれています。
濃度の低いものであれば1~2時間で効果が切れることもあるので、こまめに吹きかけて蜂除け効果が切れないようにしましょう。
ハッカ油以外の蜂除けグッズ3選
ハッカ油は清涼感のある香りを発する精油です。蜂除け以外にもさまざまな効果がある有能なグッズですが、なかにはハッカ油の香りが苦手な方がいるかもしれません。そこで、ハッカ油が使えない場合に活用できる蜂除けグッズをご紹介します。
・殺虫剤
忌避性のある成分を含んだ予防に使えるものと、殺虫成分がメインの駆除を目的としたものがあります。用途に合わせて蜂用の殺虫剤を購入しましょう。
・木酢液(もくさくえき)
木炭を作る際に発生する煙を冷やして液体にしたもので、蜂の嫌がる臭いを発します。殺虫効果はありませんが、蜂を寄せ付けないようにするためには有効です。
ただし、なかには人間にとっても刺激臭となるほど臭いの強い商品もあるので、サンプルなどで臭いを確認してから購入しましょう。
・蜂除け線香
蚊取り線香の蜂バージョンです。渦巻き状の線香に火をつけて設置しておくことで蜂を防ぎます。玄関先やベランダなどの対策には使いやすいので、気になる方は活用してみましょう。
蜂駆除が必要なときは業者に相談
ハッカ油を含め、ご紹介したものの多くは蜂を寄せ付けないための道具です。すでに家に巣が作られていたり、対策をする前に蜂に遭遇してしまったりした場合はあまり効果がありません。
誤って蜂に刺激を与えると、敵が来たと認識して攻撃される危険性があります。刺されれば痛みがあることはもちろん、最悪の場合死に至ることもあるので、駆除が必要な場合はプロの業者に依頼しましょう。
弊社では、蜂駆除業者のご紹介をおこなっています。駆除費用が気になる方は、見積りを取ってみることから始めれば、納得の条件で依頼できる業者が見つかるはずです。ご相談は24時間対応可能なので、お気軽にお問い合わせください。