もし家に周りでスズメバチらしき蜂を見かけるようなことがありましたら、早めに駆除をおこないましょう。日本に生息するスズメバチは17種類いるといわれていますが、どの種類も危険性が高く、巣を放置すれば最悪刺されてしまうおそれがあるからです。
ただし、蜂の種類にはスズメバチのほかにもアシナガバチやミツバチが存在します。巣を駆除しなくてもよい場合もありますので、まずは蜂の種類を特定してみましょう。代表的な8種類のスズメバチの特徴や、アシナガバチやミツバチとの見分け方についてご紹介しますので、ぜひお役立てください。
今蜂の巣ができていて不安という方は、お電話・メールにて24時間体勢で無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。
代表的なスズメバチの種類
日本に生息するスズメバチは17種類といわれ、「スズメバチ属」「クロスズメバチ属」「ホオナガスズメバチ属」の3つに分類されています。
スズメバチ属(8種) | クロスズメバチ属(5種) | ホオナガスズメバチ属(5種) |
1.オオスズメバチ 2.キイロスズメバチ 3.コガタスズメバチ 4.モンスズメバチ 5.ヒメスズメバチ 6.チャイロスズメバチ 7.ツマグロスズメバチ 8.ツマアカスズメバチ |
1.クロスズメバチ 2.シダクロスズメバチ 3.ツヤクロスズメバチ 4.キオビクロスズメバチ 5.ヤドリスズメバチ |
1.キオビホオナガスズメバチ 2.シロオビホオナガスズメバチ 3.ニッポンホオナガスズメバチ 4.ヤドリホオナガスズメバチ |
今回は、この中でも代表的な8種類のスズメバチの特徴をご紹介しましょう。
詳しくはスズメバチの種類の解説記事もご覧ください。
(1)オオスズメバチ
最も危険なスズメバチです。日本の蜂の中で最大の種といわれています。ミツバチやほかの種類のスズメバチを群れで襲うこともあるようです。
体長 | 【女王蜂】約5cm 【働き蜂】約3~4cm |
見た目 | 黄橙の頭で腹部には黄橙色と黒色の縞模様がある |
危険性 | 攻撃性・毒性共に高く、毒の量も多い |
活動時期 | 5~11月 |
巣の特徴 | 外皮が薄く、底が抜けている |
巣を作る場所 | 土の中、木の根元などの閉鎖空間 |
(2)キイロスズメバチ
街中によく姿を現して人間を刺します。オオスズメバチよりも小さいですが気性が荒く攻撃的な蜂です。とくに8月以降は働き蜂の数がとても多くなるため、危険性も高くなります。
体長 | 【女王蜂】約2.5~3cm 【働き蜂】約1.7~2.4cm |
見た目 | 体全体は濃い黄色でこげ茶と黄色の縞模様がある |
危険性 | 攻撃性が非常に高く、巣に近づくだけで刺されることがある |
活動時期 | 5~11月 |
巣の特徴 | ボール状の大きな巣で、外皮の模様は貝殻状。コガタスズメバチの巣と似ているが、キイロスズメバチの方が淡い色彩をしている。働き蜂が増えると、広い空間に引越しをすることがある。 |
巣を作る場所 | 屋根裏、床下、軒下などの閉鎖空間 |
(3)コガタスズメバチ
「コガタスズメバチ」という名前ですが、体はさほど小さくないです。見た目はオオスズメバチによく似ています。
体長 | 【女王蜂】約3cm 【働き蜂】約2~2.5cm |
見た目 | 黒色の体にオレンジ色の縞模様。お腹の付け根が赤褐色。 |
危険性 | 穏やかな性格。威嚇したり攻撃したりすると襲ってくることがある。 |
活動時期 | 5~11月 |
巣の特徴 | 初期の段階ではトックリを逆さにしたような形をしている。働き蜂の数が増えると球体になる。外皮の模様は貝殻状。 |
巣を作る場所 | 庭木、生垣、屋根裏、軒下など。庭木などの茂みに隠れていることがある。ハナミズキやツバキなどの常緑樹を好む。 |
(4)モンスズメバチ
スズメバチは基本的に夜間の活動はしていないのですが、モンスズメバチは夜間も活動する特徴があります。
体長 | 【女王蜂】約3cm 【働き蜂】約2~2.5cm |
見た目 | 胸部は黒色。腹部には黒と黄色が波を打ったような模様がある。 |
危険性 | 攻撃性は高いが、オオスズメバチほど毒性はない。 |
活動時期 | 4~10月 |
巣の特徴 | 球体に近い形をしており、巣の下部が大きく開いている。 |
巣を作る場所 | 木の洞、壁と壁の隙間、天井裏など |
(5)ヒメスズメバチ
オオスズメバチの次に大きな種類です。体の大きさに反して巣は比較的小さく、秋口には巣作りを終えます。
体長 | 【女王蜂】約2.4~3.7cm 【働き蜂】約2.4~3.7cm |
見た目 | 腹部は黄色と黒色の縞模様。腹部の先端が黒い。※対馬に生息している種は、腹部先端が黄色。 |
危険性 | 穏やかな性格。攻撃性、毒性共にあまり強くない。 |
活動時期 | 5~9月 |
巣の特徴 | 釣鐘状で下端は開放しており、巣盤が見える。巣の規模は比較的小さい。 |
巣を作る場所 | 床下、天井裏、土の中など |
(6)チャイロスズメバチ
ほかのスズメバチと見た目が大きく異なるため見分けがつきやすいです。個体数が少なく、生息地も限られてます。
体長 | 【女王蜂】約3cm 【働き蜂】約1.7~2.4cm |
見た目 | 頭胸部が赤褐色、体全体が黒褐色。 |
危険性 | 攻撃性は高い。群で飛び回って威嚇をしてくることがある。 |
活動時期 | 5~11月 |
巣の特徴 | ほかの蜂の巣に女王蜂が入り込み、巣を乗っ取る。(社会寄生性)巣の大きさにはばらつきがある。 |
巣を作る場所 | 軒下、壁の間など |
(7)ツマグロスズメバチ
日本では、沖縄だけに生息している種類です。畑の中などに巣を作ることもあります。
体長 | 【女王蜂】約2.5cm~2.8cm 【働き蜂】約2cm |
見た目 | 体は赤褐色、腹部の半分が黄色くなっている。 |
危険性 | 攻撃性は低いが刺激を与えると攻撃的になる。 |
活動時期 | 4~12月 |
巣の特徴 | 初期はトックリを逆さにしたような形、徐々に球体になっていく。 |
巣を作る場所 | 倒木、草むら、高い木の枝、軒下など |
(8)クロスズメバチ
一般的に山林などに生息している種類です。見た目が特徴的であるため、ほかの蜂の種類と見分けがつきやすいでしょう。
体長 | 【女王蜂】約1.5cm 【働き蜂】約1cm |
見た目 | 黒色の体に白い斑紋がある。 |
危険性 | 穏やかな性格で、攻撃性は低い。 |
活動時期 | 3~12月 |
巣の特徴 | 丸い形状で外側の外被は厚く全体を覆っている。 |
巣を作る場所 | 土の中などの閉鎖空間 |
スズメバチに遭遇したらどうする?
蜂の針はメスだけが持っているため、オスは人を刺さないといわれています。しかし、飛んでいる蜂がオスなのかメスなのかを判断するのは簡単ではないでしょう。どちらであってもスズメバチを発見したら決してむやみに近づいたり、巣に触ったりしないように注意してください。
スズメバチが人間を攻撃するのには理由があります。巣は蜂にとって家ですから、その家を守るために攻撃するのです。毒性も強く攻撃的なので、発見したらそっとその場から離れるようにしましょう。
屋外で発見することが多い蜂の巣ですが、万が一お部屋の中で見つけてしまったらとにかく外に追い出すこと最優先に考えましょう。スズメバチに限らず、蜂は音や振動に敏感なのでむやみに大声を出したり動き回ったりしないようにしてください。
追い出したいときは、ゆっくりとお部屋の窓を開けて明かりを消します。外が明るければ、外の光に導かれて部屋からでていくはずです。もし、窓を開けたり明かりを消したりすることもできない状況なら、安全な場所に隠れてタイミングをうかがってみてください。どうしても追い出すことが難しいようなら、無理をせず蜂駆除業者に連絡しましょう。
スズメバチの巣を発見したら早めに駆除しよう!
オオスズメバチをはじめスズメバチは集団で人間を襲ってくることもあるので、素人が駆除をするのは非常に危険です。無理をして駆除をしなくても、蜂駆除のプロに丸ごとお任せして安全で確実な駆除をしてもらいましょう。
蜂の駆除は巣が大きくなればなるほど危険ですし、すこしでも巣や仲間の個体が残っているとまた同じ場所に巣を作ってしまいます。業者なら、蜂の生態を知り尽くしているので同じような被害を繰り返さないよう徹底して駆除してくれるのです。
スズメバチの巣を駆除する場合、自治体に連絡すると対応してくれることがあります。対応内容も自治体によって異なりますが、駆除をおこなってくれる場合や費用の補助、蜂駆除業者の紹介をしてくれる自治体もあるようです。ご自宅にあるのがスズメバチの巣なら、まずはお住まいの自治体に連絡してみてください。
もし自治体で対応してもらえなかったとのことでしたら、弊社にご相談ください。弊社は蜂駆除に関する知識や経験を持つ業者をご紹介します。「自宅の軒下にスズメバチの巣があって怖くて動けない……!」「家の周辺を飛びまわっていて子どもが刺されないか心配」という場合も、お気軽にご連絡ください。相談窓口は24時間いつでも受け付けております。
アシナガバチやミツバチとの見分け方
人を刺す蜂には、スズメバチのほかにアシナガバチやミツバチが存在します。もし今巣を作っている蜂がスズメバチであるかわからないという場合は、それぞれの特徴から見分けてみましょう。
もし家にできた蜂の巣がスズメバチではなくアシナガバチやミツバチだった場合、無理に駆除する必要はありません。蜂は本来害虫などの虫を捕食してくれる益虫でもあります。とくにアシナガバチやミツバチは比較的おとなしい性格をしており、巣が危険にさらされたと判断しなければ攻撃してくることはありません。
ただし、人がよく通る場所など生活に支障をきたすようなところに巣がある場合や危険な種類の蜂だった場合は駆除をした方がよいでしょう。ご近所の方に被害を与えてしまえば、トラブルに発展するおそれもありますので早めの駆除がオススメです。
アシナガバチの特徴
体長 | 約1.1~2.6cm |
見た目 | 長い足が特徴的。スズメバチより細身である。 |
危険性 | スズメバチに比べると攻撃性、毒性共に弱い。 |
活動時期 | 3~9月頃 |
巣の特徴 | 六角形の巣穴がむき出しになっている。 |
巣を作る場所 | 軒下など開放的な場所。 |
アシナガバチは基本的におとなしい性格をしており、攻撃性や毒性はスズメバチに比べて低いといわれています。ただし、アシナガバチの種類によっては毒性が強いものも存在するため、気をつけなければなりません。とくに攻撃性の高い「キアシナガバチ」や「セグロアシナガバチ」には注意が必要です。
ミツバチの特徴
体長 | 約1.2~2cm |
見た目 | 全体的に丸みを帯びている。 |
危険性 | 攻撃性は低い。 |
活動時期 | ほぼ一年中活動している。 |
巣の特徴 | 白いろう状で平ら。同じ巣を数年使い続ける。 |
巣を作る場所 | 植え込み、木の中の空洞、天井裏やなどの閉鎖空間。 |
日本に生息するミツバチは「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」が存在します。ミツバチは集団で生活をしており、巣は大きいもので1mほどにもなるようです。刺される危険が少ないといわれるミツバチですが、冬の時期になると攻撃性が高くなるといわれています。
また、もうひとつ注意したいのはミツバチの働き蜂が持つ針です。この針は毒性が強く、カギのような返しがついています。人を刺した針は蜂を離れて皮膚に刺さった状態になり、針を失った蜂は死んでしまいます。
もし巣を駆除することになりましたら、養蜂所に引き取ってもらうのもよいかもしれません。どこにも対応してもらえなくて困っているとのことでしたら、弊社にご相談ください。複数の加盟店からぴったりの業者を探し、ミツバチの駆除をおこないます。
黒くて大きい蜂は「クマバチ」かも!
もし見かけた蜂が黒くてずんぐりとした体型で、胸部に黄色い毛が生えている蜂だった場合は、クマバチかもしれません。クマバチはミツバチ科のクマバチ属に属している蜂であり、人を刺すことがあります。体長が2cmを超えるため怖いと感じるかもしれませんが、おとなしい性格をしているためスズメバチやアシナガバチより危険性は低いといわれています。
また、クマバチのメスには毒針がありますが、オスにはありません。クマバチのオスは冬が開けて暖かくなるとメスを探します。その際、動いているものに対してメスかどうか判断するためにまとわりつくことがありますが、威嚇をしてきているわけではないので気にする必要はないでしょう。
クマバチは家の木材に穴を開けて巣を作る習性があり、中はトンネル状になっているようです。単独性の蜂ですので、巣を守るために人を襲うことはありません。巣の規模も小さいため、無理に駆除をする必要はありませんが、穴を開けられて困るとのことでしたら駆除をした方がよいでしょう。
クマバチのオスは人を刺さないとお伝えしましたが、針を持たない蜂はほかにも存在します。
・ハバチ
・キバチ
・クキバチ など
このような蜂が持つ針は、攻撃するためにあるのではなくエサとなる昆虫に麻酔をかけるためにあります。そのため、捕まえようとしないかぎり刺してくることはないでしょう。見かけてもそっとしておいてください。
蜂の巣駆除にかかる費用と業者の選び方
蜂駆除を業者に依頼する場合、いったいどのくらい費用がかかるのでしょうか。駆除方法や使用する道具、薬剤、巣の大きさなどによって費用は異なるので、正式に業者へ依頼する前には費用の見積りを取ってじっくりと検討するようにしましょう。
蜂の巣駆除の費用相場
蜂駆除の費用は蜂の種類や巣の大きさ、駆除方法などさまざまな理由で差が生じますが、一般的には以下のように費用が決められています。
(※夜間や休日の場合、追加費用がかかることもあります)
蜂の種類で異なる費用の相場は以下のとおりです。
アシナガバチ | 11,818円 |
スズメバチ | 20,935円 |
ミツバチ | 16,987円 |
※7社の蜂の巣駆除業者を参考にしており、ホームページに記載されている金額を算出したものです。
※掲載されている価格情報はこの記事が公開された当時のものです。(2020年8月時点)
ただし、巣があまりにも大きくなっていた場合や巣の数、また複数の薬剤を使用しなければならないという場合には、それに応じて費用が高くなります。
駆除費用を予算内におさめたいという方は、無料の見積りや現地調査をお願いして正式な依頼をする前に金額を確認しておきましょう。弊社では見積りや調査を無料でおこなう業者をご紹介しています。お見積りをご希望の方は、まずは弊社の無料相談窓口にお電話ください。
よい業者を見分ける6つのポイント
蜂駆除業者を選ぶとき「どんな業者がよいのだろう」「安心して相談できる相手だったらいいな」と、さまざまなことを思い浮かべますよね。確実に蜂を駆除するためにも、以下の見極めポイントを参考にしながら慎重に業者選びをおこないましょう。
2.作業内容の説明がわかりやすい
3.口コミでの評判がよい
4.見積りがわかりやすく、追加料金がない
5.知識や実績がある
6.蜂予防などの相談に乗ってくれる
駆除費用が安いということだけでは、よい業者だと判断することはできません。業者のサイトやSNSで口コミを参考にするなど、スタッフの対応や作業後のサービスなど細かい項目もチェックしておくとなお安心です。
弊社では、蜂駆除についてのお悩みを解決する業者をご紹介しております。また、料金設定もわかりやすく、安心してご利用いただけます。駆除だけではなく今後の予防対策も任せられるため、蜂駆除業者をお探しでしたらいつでもお気軽にご相談ください。
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