庭に植えてある木がもう邪魔・・・だけどとても大きな木だし、どうやって切ればいいの?住宅で育ち過ぎた大木の処理にお困りの方も多いのではないでしょうか。
放置しすぎると近隣に迷惑をかけ、大きなトラブルを招く恐れがあります。そのため伐採という手段をとり、しっかり取り除くのが得策です。
しかし、伐採の目的に応じて除去方法も変化していきますので、正しい方法で作業することが重要になってきますそこで今回は、大木の伐採方法について説明していきます。
伐採後の処理も様々な方法がある
この木を切ってその分土地を有効活用したい、育ちすぎた為にご近所の庭にまで枝が伸びているので伐採したい、毛虫が木に大量に発生したので伐採してしまいたい・・・。
そう思って木の伐採を試みる方もいると思います。ですが、ホームセンターなどで売っている切りやすく加工された木材と、生きている庭木は違います。生きている庭木は非常に伐採が困難とされています。
植えてかなりの年数が経過していて、枝も幹も太くなってしまった大きな木は、速やかに伐採経験豊富なプロにまかせるのがいいでしょう。
未経験者の方が無理なく伐採できる木は、高さ2メートル以内、幹の太さは20センチメートル以内と言われています。これ以上を超える高さ、幹の太さの伐採は非常に危険が伴うため特別な技術が必要となります。
また、伐採が終わった後は自分の住んでいる地区の自治体が、庭木を可燃ごみとして取り扱ってくれるかを調べ、捨てられるのであればごみ袋に入る大きさまで切り、まとめて可燃ごみとして出すことが必要になります。
むやみに放置したり適当な処理をすることは禁止されているので注意しましょう。
その他にも市のクリーンセンターによっては、規定の大きさであれば伐採した木を持ち込めば処分してくれる所もあります。
しかし、これは木を自分で持ち込まなくてはならないためトラックなど木を運搬する手段がないと困難となります。処理後の運搬作業のことも考えると、伐採に関するプロに相談するのが有効な手段と言えます。
安全に大木を伐採するには
先ずは伐採したい木がどれほどの大きさ、太さであるかを把握する必要があります。不用意に切れば家に傷がついたり、倒れた際枝が身体に刺さったり、木の下敷きになるなど怪我や重大な事故に繋がる恐れがあります。
木を切った後に人や家を傷つける恐れがない場所か、伐採作業に入る前に入念に調べておきましょう。
生身でやるのでは大変危険なため、ヘルメット、手袋、安全靴、保護メガネなどの装備に加え、チェーンソーを使うのであればフェイススクリーン(保護メガネと併用)、イヤマフまたは耳栓、チェーンソー防護衣などの装備も必要になります。
これは枝や刃から自身を守るのに必要な装備になります。そして、一人で作業するのではなく可能ならば男性の補助者がいる状態で作業するのが望ましいです。
あまりに大きい木だったり、危険と判断した場合は伐採のプロに相談するのがいいでしょう。また、一定の直径以上の木を伐採するときは、チェーンソーの特別教育を修了したものであければ作業を行うことができないため注意が必要です。
伐採作業は適切な方法で行う
伐採をするときは、以下の手順に沿って行うのが一般的です。いずれかの工程を無視して行うことで大きな事故につながることもあります。
木を倒す方向を決める
倒したい方向にロープを張ります。この作業を行わないと木が自分の方へ向かって倒れる危険性もありますので必ず行いましょう。
切れ込みを入れる
細めの木の場合、自分の肩程度の長さで一度切ってから根本の方を切っていきます。あまり根の近くではなく、10センチメートルほど残した状態で切らないと、根の除去が面倒になります。
幹が太い木の場合、まず倒す方向の幹に45度くらいの切り込みを入れます、このとき下部が水平になるように切ります。
その後倒す方向とは反対側の幹に、作った切り込みの3分の2程度の高さで水平に切り込みを入れます。伐採はただ単に木を切り倒すのではなく、指定した倒木方向に倒れやすいようにするために必要不可欠な作業となります。
根の除去(抜根)
シャベルで土を掘り、根を除去すれば伐採は完了です。上手く掘り起こせない場合はシャベルだけではなくツルハシなども使用されます。
根が深い場合は除草剤などを使い、根を枯らす必要がありますが外でペットを飼っている、花を育てている場合は除草剤を使用したことによって影響が出る恐れもあります。枯れた根からシロアリが発生する場合もあります。
自力で根を除去するのが難しいと判断した場合は、伐採のプロにお任せするのをお勧めします。
伐採のプロに頼む方が安全
この一連の作業をやるのは、非常に体力が必要となり危険が伴うものとなります。
木の大きさによって変化しますが半日から1日ほど時間がかかります。
伐採のプロに頼めば伐採から処分までの作業を自分の手間をかけずに邪魔な木を処理することが可能です。チェーンソーの取り扱いに関しても適切な教育を受けているため自分で行うよりも危険性が低くなります。
まとめ
大木を伐採する際は安全が第一になります。
そして、伐採する木の周りの環境も重要になります。賃貸や借家が周りにあれば、管理人の方や大家さんの許可も必要となります。ペットを飼っている、花を育てているならそこにも配慮をしなければいけません。
もし伐採をすることでご近所のトラブルに繋がる、自らの危険に繋がるようなら、個人での伐採はお勧めできません。
例え大丈夫だろうと判断されても、万全の準備をした上で、無理をしない範囲で伐採をするのをおすすめします。
【伐採方法に関する記事はこちら】
■木を切った後の処理|剪定・伐採後に必要な処理と木の処分について
■オリーブの木の伐採|費用相場や枯れたときの原因・再生方法について
■栗の木を伐採したい!実や花が付かない原因や改善方法も解説します
■木を切った後に塗る薬は癒合材!効果・選び方・使用すべき場面を紹介
■しだれ梅の育て方|地植えか鉢植えかで植える時期や剪定方法は変わる
■ソヨゴの伐採は意外と簡単?手順から注意点まで詳しくご紹介します
■ユーカリの木の伐採方法|高くなりすぎた木は伐採してスッキリしよう
■桐の木の伐採方法と枯らし方。生命力の強い桐は切り株からまた生える
■カリンの木を伐採したい!大きなカリンの伐採は自分でできる?
■いちじくの伐採【完全マニュアル】タイミングや手順・作業時の注意点
■みかんの木の伐採は自分でできる?切った木の処分方法、費用をご紹介
■杉の伐採方法を解説|正しく・安全に作業するための知識まとめ
■もくれんの木の伐採方法!依頼したときの費用や剪定で小さくする方法
■月齢伐採の魅力|大事なのは切った後の乾燥!知っておきたい高級木材
■大径木の伐採には資格が必要?作業手順とかかり木のリスクについて
■竹を伐採するための知識
■竹が腐るおもな原因は2つ!伐採時期と防腐処理の方法を徹底解説
■ハゼの木の伐採はかぶれる危険性が!伐採費用と作業の流れについて
■漆の木を伐採するときはかぶれに注意!切り株があるとまた生える!?
■もちの木を伐採してスッキリしたい!自分でやる方法とプロに頼む費用
■ハナミズキの伐採は自分でできるの?その判断基準や伐採方法とは
■キンモクセイの抜根・伐採|自分でおこなう方法と依頼したときの費用
■【倒木処理】正しい処理方法で危険を回避|無理そうなら伐採業者へ
■銀杏の木を伐採したい!|イチョウ伐採・切り株処理・抜根・費用相場
■もみじの伐採費用|伸びたまま放置するリスクと枯れてしまう原因
■自分で伐採する場合の必要なものや注意点
■庭の木を切るにはどうしたらいい?知っておきたい手順や処分法を紹介
■木の切り方を必要な道具からご紹介!自分で伐採できるか確認しよう