伐採した竹を活用するために大切なことは、伐採時期と伐採後の適切な処理です。
竹は時期によって蓄えている養分や水分の量が異なります。
そのため、誤った時期に伐採をおこなうと腐りやすいのです。
また、竹の表面には油分があるため、油抜きをしなければ虫がわくおそれがあります。
竹が腐るのは上記のような知識を持たないまま伐採をしてしまうからです。
本記事で竹の時期ごとの変化や油抜きの詳しい方法をご紹介しますので、適切な処理をして竹を活用しましょう。
また、残った竹は不要という方もいるかもしれません。
そういった方のために竹を駆除する方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
知識や経験が豊富なプロに竹の伐採を任せたい方は、伐採110番にお電話ください。
ご相談やお見積りはいつでも無料で受け付けています。
目次
竹の伐採に適した時期は秋冬
竹は季節によって状態が変わるため、伐採には適した時期があるのです。春から夏は竹がよく成長する時期なので、水分や養分を多く含んでいます。この時期に伐採した竹は腐りやすく虫もわきやすいので、1年も経たずに活用できないほど傷んでしまうでしょう。
一方、秋冬の竹は成長が緩やかになるので、水分も養分も少なくなります。そのため、伐採後に竹が腐る心配も少なく虫もわきにくいのです。余分な栄養がないぶん竹も引き締まっているので、加工して活用するのに適した状態といえるでしょう。
竹の伐採に必要なもの
伐採に適した時期がわかったところで、正しい伐採方法についても覚えておきましょう。服装や道具は以下のとおりです。必要なものをそろえてから作業に取りかかりましょう。
・長袖長ズボン
周囲の竹や木々でケガをしないようにするために、なるべく肌の出ない服装がおすすめです。
・滑り止めつきの手袋
竹の表面は滑りがよく、軍手などではうまくつかめない場合があるので、滑り止めの加工がされている手袋があるとよいでしょう。
- ナタ
- ノコギリ
伐採方法
竹の伐採は、事前にどの竹を切るか決めておく必要があります。竹を倒す方向を決めて周囲の安全を確保しなくてはならないからです。行き当たりばったりで切るのではなく、事前の準備を怠らないようにしましょう。伐採する竹が決まったら、以下の手順に従って作業をおこないます。
1.倒す方向を決めて安全確保する
竹の高さなどを考えて、人やものにぶつからないように倒れる方向を決めます。倒したい方向に人が通るような道がある場合は、通行止めをするなどして安全を確保してから作業をおこないましょう。
2.倒す方向に切り込みを入れる
倒す方向側の根元近くに、水平にノコギリで切り込みを入れていきます。すると竹が切り込みを入れた方向に倒れはじめます。そのまま竹が傾き続けると道具が挟まって動かせなくなってしまうので、道具を持っていないほうの手で竹を支えながら作業を続けましょう。
3.竹を切る
竹の半分まで切り込みが入ったら一度ノコギリを抜きます。そして、今度は切り込みを入れたのとは反対側から竹を切って倒しましょう。ナタを使う場合は斜めに振り落として切り倒します。
竹が大きいと倒れてくるのをひとりで支えるのは難しいかもしれません。力仕事に自信がない方は、家族や友人などに協力してもらって、2~3人で作業をおこないましょう。
また、切り込みを入れる際には刃物を使用します。誤って自分に刃が当たらないように注意してください。とくにナタは勢いよく振り下ろして使います。慣れない方が使うとケガをする危険性が高いので慎重に作業をおこないましょう。
慣れない道具を使うのが怖いもしくは不安という方は、業者に竹の伐採を依頼するということも可能です。無理して自分でなんとかしようとせず、安全・確実に作業を終えることを考えましょう。
業者選びは伐採110番がご協力いたします。
電話にて伐採ご希望の旨を伝えていただければ、お住まいの地域などを考慮して迅速に対応できる業者をご紹介いたしますので、ぜひご利用ください。
伐採した竹は油抜きをしよう
無事に伐採ができたら今度は油抜きをおこないます。油抜きとは、竹の表面にコーティングされている油分を落とす作業のことです。竹の表面は内部の水分を逃がさないために自然にコーティングがされているのですが、伐採しただけではこのコーティングが剥がれません。
しかし、そのまま水分が蒸発せず内部にこもってしまうと竹が腐る原因になるので、表面のコーティングを落とす油抜きの作業が必要になるのです。腐りにくい丈夫な竹を活用するために、ご紹介する手順でしっかりと油抜きをおこないましょう。
油抜きの方法
油抜きの方法はさまざまで、ガスバーナーであぶったりお湯で煮たりする方法もあります。しかし、竹を焦がしたり熱湯でやけどしたりするおそれがあるので、ここでは素人でも挑戦しやすい灰でこする方法をご紹介します。木を燃やして出た灰を用意して、以下の手順で油抜きをしてみましょう。
1.水と混ぜてどろどろの液体を作る
灰のままでは竹に振りかけても流れ落ちてしまいます。水を加えてどろどろの液体の状態にして使いましょう。
2.ゴム手袋で竹にこすりつける
軍手などでは手袋のほうに液体が染み込んでしまうので、ゴム手袋を使います。竹の表面のコーティングを削るように液体を擦りつけましょう。灰の持つアルカリ成分によってコーティングが剥がれます。
コーティングが剥がれると表面のツヤがなくなるので、どの程度作業をすればよいかは竹の状態を見て判断しましょう。油抜きに使った灰を落とすかどうかは自由です。気になる方は拭き取って、気にならない方はそのままにして軒下などで竹を乾燥させましょう。
3ヶ月ほど乾燥させたら、途中で雨に当たることがなければ内部まで乾燥できているはずです。好きなものに加工して活用しましょう。
油抜きの作業は難しいものではありません。しかし、適切に油抜きができていないと、あとから虫がわくなどのトラブルが発生するおそれがあるため、手が抜けない大切な作業です。伐採を業者に依頼すると同時に、油抜きについても詳しくアドバイスをもらうとよいでしょう。
竹の伐採をおこなう業者のなかには、油抜きの方法についても詳しく知っている方がいる場合もあります。プロから話を聞く機会があれば、ひとりでも失敗することなく油抜きができるのではないでしょうか。
プロの業者の力が必要なときは、伐採110番の加盟店をご紹介いたします。
伐採依頼を悩んでいる場合は見積りだけでもかまいません。
まずは一度ご相談ください。
不要な竹を駆除するなら根を弱らせよう
ここまでは伐採方法や油抜きなど、竹を活用する方に向けて必要な作業をご紹介しました。しかし、活用するぶんの竹以外は不要という方や竹の駆除をご希望の方もいるでしょう。そこで、ここからは不要な竹を駆除するための方法を解説します。
竹は地下に茎を伸ばし、1年で伸びる長さが8mと非常に成長が早いです。それに加えて地上にも1日に1m成長するという繁殖力の強い植物なので、少し伐採したくらいでは竹を駆除することはできません。
また、根に栄養が残ってさえいれば何度でも芽を出して成長するため、根絶やしにすることが非常に難しいのです。以下の方法を参考に、時間をかけて駆除していきましょう。
手っ取り早いのは伐採
伐採は夏におこなう方法と冬におこなう方法があります。夏におこなう方法は、数年かけて同じ時期に伐採することによって根の養分を枯渇させるというものです。
ただし、正確に駆除に必要な年数が決まっているわけではありません。また、伐採たけでは完全に根まで枯れさせることは難しいので、除草剤と併用しておこなわれます。少ない農薬で駆除したいという方にはおすすめの方法です。
冬におこなう方法は、1mの高さで竹を切るというものです。1mの竹に残っている葉をすべて落としておくことも必要になります。こうすることで、竹は春になっても栄養を葉から作り出すことも根から吸い上げることもできなくなり、2~3年で枯れてしまうのです。
作業としては難しいことはなく、手っ取り早く取り掛かれそうな伐採ですが、完全に根まで枯れるのに時間がかかります。途中で根を抜ければよいかもしれませんが、竹の根は広く深く成長するため、人力で掘り出すことは困難です。
根を弱らせるには農薬が効果的
竹の駆除に時間をかけたくない方は、農薬を使用する方法がおすすめです。6~8月に作業をおこなえば約2~5ヶ月で根まで枯れさせることができます。ただし、いくつか道具が必要です。以下のものを用意してから作業をはじめましょう。
・農薬
浸透移行性のある成分が含まれた農薬が有効です。自分で選ぶことに自信がない方は、ホームセンターで店員さんに成分を聞いて購入するとよいでしょう。
・電動ドリル
竹に穴を開けるために使います。大きなものである必要はないので、ホームセンターや通販で使いやすいものを選んで購入しましょう。
・スポイト
農薬を注入するために使います。1本の竹に10mlほどの農薬を入れるので、10ml以上の容量のものを用意しておくとよいでしょう。
上記のものが用意できたら、まずドリルで竹に穴を開けます。高さは地上から30cm~1mくらいのところがよいでしょう。節の2~3cm下に開けるのがポイントです。
あとは10mlの農薬を注入すれば完了ですが、ガムテープなどで穴をふさぐと雨などで農薬に水が混ざることがないのでより効果が出やすいでしょう。この作業を駆除したいすべての竹におこないます。
9~11月に作業をおこなってもよいのですが、その場合は竹自体が休眠期のため栄養だけでなく農薬もあまり吸収しません。夏に作業をおこなうよりも時間がかかり、駆除に8~11ヶ月ほどの期間が必要になるので注意しましょう。
また、竹以外の植物が一緒に植えられている場合は、それらもまとめて枯れさせることになります。大切に育てている植物が近くにある方は、別の方法を試してください。
駆除した竹の処分方法
竹を処分する方法は大きくわけて3つあります。まず腐らせることです。伐採した竹は放置しておいても腐ります。
処分のために竹を切るなどの作業が面倒という方は、放置して腐らせる方法を選択してもよいかもしれません。ただし、長い年月がかかるうえに、竹に含まれる養分を求めて虫がわくおそれがあるので注意してください。
ふたつ目は竹を燃やすことです。竹は乾燥させれば簡単に燃やして処分することができます。しかし、野焼きが制限されているため一般的な方法とはいえないでしょう。
最後はゴミとして処分する方法です。竹は可燃ゴミとして処分することができます。ノコギリなどで小さくするか、粉砕機を持っている方は細かく粉砕して処分しましょう。数が多いと細かくする作業が大変ですが、比較的短時間で確実に処分できる方法です。
竹を伐採して処分するまですべての作業をおこなうのは選択する方法にもよりますが、重労働になることもあるでしょう。しかし、業者に依頼すれば竹の駆除や処分をまとめておこなうことができます。
業者を探したいと思ったら、ぜひ伐採110番をご利用ください。
伐採110番には多くの加盟店がいます。
竹の伐採や駆除はもちろん、ほかの植物にも詳しい業者をご紹介することも可能です。
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