「蜂の巣ができてて刺されないか不安…」
「駆除にお金をかけたくないから自分でやろうと思うけどできるかな?」
このような悩みや不安を解決する記事です。
スズメバチは巣に近づこうものなら、容赦なく攻撃してくるので怖いですよね。
しかも、相手が獰猛で知られる「キイロスズメバチ」だとしたらなおさらでしょう。
そこで今回はキイロスズメバチの生態や見分け方を紹介し、安全かつ確実にキイロスズメバチから身を守る方法について解説します。
本記事を読むことでわかることは下記のとおりです。
- キイロスズメバチの生態
- キイロスズメバチの巣の特徴
- 刺されないための具体的な対策
- 刺された際の応急処置
- 業者への依頼費用を少しでも安く抑える方法
キイロスズメバチに危害を加えられないか不安な方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
熊より危険と称されるキイロスズメバチの生態
分類 | ハチ目/スズメバチ科/スズメバチ亜科/スズメバチ属 |
分布 | 本州・九州・四国・朝鮮半島 |
体長 | 女王蜂:約25~28mm 働き蜂:約17~24mm |
攻撃性 | 非常に強い |
巣の大きさ | 最大1mを超える |
最大個体数 | 1,000匹を超える |
活動期間 | 4~11月ごろ |
厚生労働省の調査によると、スズメバチによる死亡事故は年間10件以上で、熊による被害を上回っています。
熊が市街地に出ることはめったにありませんが、キイロスズメバチは都市部でも頻繁に巣をつくるため被害が多いです。
キイロスズメバチの恐ろしい生態を把握し、事故を未然に防げるようにしていきましょう。
次は、キイロスズメバチの見分け方について解説します。
キイロスズメバチの見分け方をイラスト付きで解説
イラストを見てもわかるとおり、キイロスズメバチだけが全体的に黄色味が強いので見分けやすいかと思います。
簡単にキイロスズメバチの特徴も下記にまとめておきます。
- 頭部:黄色
- 胸部:黒と黄色
- 腹部:濃褐色と黄色の縞模様
- スズメバチの中では小型
- 名前のとおり全体的に黄色味が強い
次は、キイロスズメバチの大きな特徴の一つといえる恐るべき攻撃力について解説します。
キイロスズメバチの恐るべき攻撃力
キイロスズメバチの危険な点については下記が挙げられます。
- 巣に近づくと容赦なく攻撃してくる
- 毒液を飛ばして敵をマーキングする
- 何度も毒針を刺してくる
毒針攻撃によって、年間で10人以上の方が命を落としています。
キイロスズメバチの危険性を認識していることで、命を守るための正しい行動につながるはずです。
順番に解説していきますので、内容をしっかり押さえておきましょう。
巣に近づくと容赦なく攻撃してくる
基本的に巣に近づかなければ攻撃してくることはありませんが、巣に近づくと蜂は危険を感知して威嚇行動をしてきます。
威嚇行動で最も注意したいのが、顎を「カチカチ」鳴らす総攻撃前のサインです。
それでも巣に近づくと、完全に敵と認識し容赦なく集団で襲いかかってきます。
逃げてもしつこく追跡してきて、最長で30mほど追いかけてくるといわれています。人が走るよりも速く飛ぶため、一度敵と認識されたら逃げきるのは難しいでしょう。
そのため、被害にあわないために大事なことはとにかく巣に近づかないことです。
巣を見つけたら近づかないようにし、少しでも早く業者に駆除を依頼することをおすすめします。
毒液を飛ばして敵をマーキングする
敵を認識すると仲間を呼ぶために毒液を飛ばしてきます。
毒液には警戒フェロモンと呼ばれる物質が含まれており、そのフェロモンに反応して仲間がいっせいに集まるのです。
仲間を呼ばれるのも危険ですが毒液自体も危険で、目にかけられると角膜が溶けて失明するおそれがあります。
万が一目に毒液をかけられた場合は、すぐに流水で洗い流しましょう。
何度も毒針を刺してくる
蜂は一度毒針を刺すと死んでしまうと聞いたことがあるかもしれませんが、キイロスズメバチは死にません。
一度刺すと死んでしまうのはミツバチで、針と内蔵がつながっているミツバチは刺した後に針を引き抜くと、内臓が引きちぎれて死んでしまいます。
しかし、キイロスズメバチは自らの身体を傷つけることなく針を抜くことができるため、何度も毒針を刺して攻撃することが可能です。
次は、キイロスズメバチの活動期間について解説します。
キイロスズメバチの活動期間は4~11月
キイロスズメバチの活動期間で最も注意したいのが8~10月です。
7月ごろに巣の引っ越しを終えて、働き蜂の数がピークになるため危険度が高い時期といわれています。
また、巣には多くの幼虫やさなぎがいて、人間や熊などの天敵に狙われるため警戒心が強まっており、ほかの時期よりも巣に近づいたときに攻撃されやすいです。
どの時期も巣に近づかないに越したことはないですが、8~10月は特に用心しましょう。
最大で1mを超えるキイロスズメバチの巣
キイロスズメバチはさまざまな場所に巣を作るため、気づかないうちに私たちの生活圏に侵入していることも少なくありません。
接触機会が多いことを考えると「最強のスズメバチ」といわれるオオスズメバチより危険といえるでしょう。
次で、キイロスズメバチが巣を作る場所について詳しく解説します。
軒下を中心にさまざまな場所に巣をつくる
巣作りのピークである夏場になると、軒下などの開放的な空間を中心に巣を作りますが、ほかのスズメバチでは作れないような場所でも巣作りをすることがあります。
たとえば、橋の下・看板の裏・ゴミ箱など、私たちの身近に存在するさまざまな場所に巣を作ります。
そのため、おもに土中にしか巣を作らないオオスズメバチと比較しても都会で繁殖しやすい蜂だといえるでしょう。
7月ごろになると巣の引っ越しをする
キイロスズメバチは、7月ごろになると巣の引っ越しをします。
働き蜂が羽化し始めると、蜂が一気に増えて巣が狭くなるため、もっと大きな巣を作るために広くて開放的な場所に引っ越しするのです。
つまり、活動初期は床下や屋根裏などの閉鎖的な空間に巣を作り、活動のピーク時には軒下や木の枝など開放的な空間に巣作りします。
キイロスズメバチの被害にあわないか不安な方は、軒下や木の枝などに巣がないかこまめに確認するとよいでしょう。
刺されないための具体的な対策
キイロスズメバチに刺されないための対策は下記のとおりです。
- 巣を見つけたら慌てずにゆっくり巣から離れる
- 巣に石を投げたり、つついたりして蜂を刺激しない
- 香りの強い香水や整髪料などを使わない
- 黒い衣服は刺されやすいので、白い衣服を着用する
- 蜂が近くにいる場所でジュースや清涼飲料水などの甘い飲み物を飲まない
要点をまとめると、とにかく蜂を刺激しないことが刺されないために大切です。
巣を見つけたら近づかないようにし、襲われても手で振り払ったり全力で逃げないようにして巣から離れましょう。
最悪死ぬ?刺された際に出る症状
スズメバチに刺されると、激しい痛みが発生し患部が赤く腫れます。
初めて刺されたのであれば当日中に治ることが多いですが、2回目以降は毒に対するアレルギー反応があるため、吐き気やじんましんなどが生じる場合があります。
最悪の場合、刺されて15分~1時間で意識障害や呼吸困難が生じて命を落とすことも。
実際、毎年10人以上の方が蜂に刺されたことが原因で命を落としているので、刺された際には迅速に適切な処置を施す必要があります。
次で、刺された際の応急処置について紹介します。
刺された際に命を守る応急処置
刺された際の応急処置を簡単にまとめると下記のとおりです。
- 体勢を低くして巣からゆっくり離れる
- 毒針を抜き毒を絞り出す
- きれいな冷水で患部を洗い流す
- 病院に行く
正しい処置の方法を知っていれば命を守ることにつながります。
逆に間違った対処法をすれば、効果がないばかりか逆効果になるおそれもあります。
詳細は下記の記事で解説しているので、応急処置についてもっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
自力駆除はおすすめしない!プロでも刺されることがあるため危険
自力駆除は、初心者には大変危険であるためおすすめしません。
熟練したプロであっても刺されてしまうこともあるため、駆除の経験がない初心者がやればケガをする可能性が高いでしょう。
当社で調査した加盟店6社へのアンケートでも「やるべきではない」という声が大半でした。
Q1.初心者が駆除できる蜂の巣の種類はどれでしょうか? | Q2.Q1の理由は何でしょうか? | Q3.初心者が駆除できる蜂の巣の大きさは直径何cm以内でしょうか? |
どれも駆除できない | 危険が伴うため | どの大きさでも危険なので対応は控えた方がいい |
スズメバチの巣:アシナガバチの巣:ミツバチの巣 | 防護服きて撤去するだけなので | 特にない |
アシナガバチの巣 | 小さければです。 | 5センチ以下なら女王蜂1匹か成虫も少ないから |
どれも駆除できない | 危険だから | できない |
アシナガバチの巣 | 基本的にはどの巣も自力駆除はオススメできませんが、アシナガバチで小さい巣であれば、それほど危険ではないと思います。 | 5㎝以内くらいかなと |
どれも駆除できない | ハチは攻撃性が高いから | ない |
例外として、駆除対象がアシナガバチで巣の大きさが直径5cm以内であれば可能ということですが、危険であることに変わりないので業者に任せたほうが無難です。
また費用面で考えても、安全性の高い防護服を買うと6万円以上はするため、業者依頼より自力駆除のほうが費用がかかってしまいます。
「防護服なんてamazonで売ってる1,000円のでいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、安価な防護服だと毒針が貫通する可能性が高いため危険です。
次の動画で防護服について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
無理をしてケガしてしまうリスクを負うなら、業者に任せることをおすすめします。
まずは自治体が駆除してくれるか確認する
蜂の巣駆除は自治体によって対応がさまざまです。中には無料で蜂の巣を駆除してくれる自治体もあるため、業者に依頼する前に確認するとよいでしょう。
自治体のおもな対応として下記が挙げられます。
- 無料で駆除を行ってくれる
- 駆除費用を一部負担してくれる
- 蜂の巣駆除に必要な道具(殺虫剤や防護服など)を貸し出してくれる
- いっさい費用負担がない
近年は、財政難や節税のために無料サービスや補助制度が減ってはいますが、現在でも行っている自治体もあるため確認しておいて損はないでしょう。
大半の自治体はホームページで蜂の巣駆除に関して案内を出しているため、一度確認することをおすすめします。
依頼費用を少しでも安く抑える方法
依頼費用を安く抑える方法は下記のとおりです。
- 巣が小さいうちに依頼する
- 相見積もりをとる
- 自分が住んでいる地域から選ぶ
上記の中でも一番費用を安く抑えるポイントは、巣が小さいうちに駆除を依頼することです。
依頼が遅くなるほど巣が巨大化し蜂の数も増えるため、業者にとって危険かつ手間が増えるぶん費用が高くなります。
また、巣を放っておくほど蜂の数も増えて危険なため、巣を発見したらすぐ業者に依頼することをおすすめします
依頼費用を安く抑える方法は下記の記事で詳しく紹介しているので、費用を安く抑えたい方はぜひご覧ください。
信頼できるプロに依頼したい方はハチ110番にお任せください!
今回はキイロスズメバチから安全に身を守る方法について紹介しました。
この記事の要点を下記にまとめておきます。
- 巣を見つけても近づかない
- 大声を出したり手で振り払ったりと蜂に刺激を与えない
- キイロスズメバチの自力駆除は危険なためおすすめしない
- 業者に依頼する前に自治体の補助を確認する
- 駆除費用を安く抑えるには巣が小さいうちに依頼する
安全かつ確実にキイロスズメバチを駆除したい方は、プロに任せることをおすすめします。
また「業者もいろいろあってどこに頼めばいいかわからない」とお悩みの方は、お客様満足度98%以上(※)の実積をもつ「ハチ110番」にご相談ください。
※弊社受付の満足度調査より(2016年7月実施)
ご要望に応じて蜂の駆除や巣作り対策の実施など、蜂の悩みに対応できる最適な業者をご紹介いたします。
ご相談、お見積りは無料で承ります(※)ので、お気軽にお問い合わせください。
※対応エリア・加盟店・現場状況により、事前にお客様の了承をいただいた上で、調査費用等をいただく場合がございます。
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