庭のお手入れのために成長しすぎた木や不必要になった木を伐採するときに自分で伐採を検討される方もいらっしゃると思います。伐採は危険な作業のため、無計画に行うと思わぬ事故やトラブルが発生してしまうことも多いです。伐採には入念な計画を立てるようにしましょう。
伐採作業には専門の道具が必要になるだけでなく、特殊な行程もあり未経験者には難しい作業です。今回は自分で伐採を考えている方に向けて、伐採に必要なものや流れ、注意点をご紹介したいと思います。ぜひ参考にしてください。
未経験者でも伐採できる木のサイズ
剪定や伐採は簡単にできる印象があり道具も豊富に売られています。しかしあまりに高さがある木や幹がとっても太い木は未経験の方が伐採するにはとても難しく危険です。
一般的には3mくらいの高さまでで、太さが20cm以下なら未経験の方でも無理なく伐採できると言われていますので、検討基準にするのがよいでしょう。
それ以上大きな木を伐採するときには、通常と違う工程が必要になることもありますので、できれば業者を利用するべきでしょう。また、竹の伐採は地下茎を残すと再度生えてくることがありますので、素人での処理は難しいとされています。
伐採に必要なもの
伐採にはさまざま道具が必要になりますので、揃えてから伐採するのがおススメです。
●ノコギリ
少ない本数で細い木だとノコギリで十分伐採は可能です。しかし本数が多いとかなりの労力が必要となるので心身への負担は大きくなります。疲れてしまって途中で辞めてしまうケースも珍しくありません。
●チェーンソー
ノコギリより楽に伐採できます。ホームセンターなどで売られているので簡単に手に入りますが、適当に使うと重大な事故につながるおそれがあります。
使用前には、説明書を読み使い方を理解しておきましょう。
●防護メガネ
チェーンソーを使うと、勢いよく木屑が飛び散ります。木屑から目を守るために必要な道具になります。目を保護するものなので、強度にも気を配りましょう。
●ヘルメット
頭上から木が落ちてくるかもしれません。頭もしっかり守りましょう。チェーンソーの音から耳を守るイヤーマフラーがセットなっているものもあります。
●シャベル
木の根を掘り出すときに使う道具です。100円均一やホームセンターなどにある園芸用コーナーなどで手に入ります。
●ロープ
対象の木を狙った方向に倒すときに必要になります。できるだけ頑丈なものを選び、予備も用意しておくのがおすすめです。
●ゴミ袋、ガムテープなど
伐採したときにでた枝や葉を捨てるときに使います。
伐採の方法と流れ
まずは、木を倒す方向を決めるところから始まります。無計画な伐採は、家に倒れて窓や壁が破損したり、道に倒れて通行人に当たったり作業している自分に倒れてきたりする原因になります。
倒す方向が決まれば、倒したい方向に引っ張るようにロープを張りましょう。予想外の方向に倒れる可能性は非常に低くするためにも必ず行わなければなりません。
準備ができたらいよいよ伐採に入ります。伐採後の木は重量が想像以上になることも多いので、細い木だからと油断しないようにしましょう。伐採は一度に倒木するのではなく、自分の肩の高さくらいで一度切ってから根元近くを伐採するのをおススメします。
幹が太い木を伐採する場合は、受け口と追い口を作らなければ、思った方向に倒れないこともあります。また、クサビの準備なども必要になりますので、より工程は複雑になります。
伐採後の処分方法も手間がかかりますので、業者へ依頼してしまうのも一つの方法です。費用が気になるという方は、費用がいくらかかるのか質問してみるとよいでしょう。
危険な伐採はプロにおまかせ
伐採の工程は意外と単純なものですが、イレギュラーな事故も多いので、危険度が高い作業言われています。たとえば、
- 伐採を行っていたら、木が縦に裂けて倒れて下敷きになる
- 隣接している気に向かって倒れたため、挟まれてしまう
- 倒れた木が跳ね返ってくる
などの事故が発生しやすく、事故の度合いによっては、命にかかわることもあります。またチェーンソーはばキックバックを起こす可能性があります。キックバックとは機械の駆動力によって機械が跳ね飛ばされる非常に危険な現象です。少しでも不安があるようであればプロの業者に依頼することをおススメします。
まとめ
伐採の工程は単純に見えますが、決して簡単なものではありません。庭木の伐採程度だからといって曖昧な方法で伐木しないように気を付けましょう。また、地域や土地によっては祈祷などの風習が残っていることもあるので、伐採前に昔から住んでいる方の話を聞いてみるのもおすすめです。
自分の管理している森林や山の伐採を検討されている方は、かなり難易度の高い作業になりますので、専門家の力を借りるのがおすすめです。大きな事故になれば、自分だけではなく他人を巻き込んでしまう恐れもあります。
自分で伐採するときには、正しい手順で安全に行える場合のみ行いましょう。少しでも不安があるときは、業者に相談するのがおすすめです。
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