部屋の中に蜂がいるときには、絶対に刺激を与えないようにしましょう。手で追い払ったり大声を出したりすると、蜂を刺激してしまい攻撃されるかもしれません。蜂は人がとっさにとった行動に対しても刺激としてとらえてしまいます。
しかし、今回ご紹介するポイントを踏まえて適切に対処すれば、安全に追い払うことも可能です。蜂を刺激せずスムーズに追い払えるよう、まずは落ち着いて方法を確認しておきましょう。
この記事では、部屋の蜂を安全に追い払う方法だけでなく、蜂を追い払った後にするべきこと、再来を予防する方法まで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
部屋の蜂を追い払う方法:安全な手順
安全に部屋の蜂を追い払う方法は、「身の安全を確保」「追い出すための対処」の順番が大切です。蜂は、こちらから刺激を与えない限り攻撃をしてくることはほとんどありません。まずは身の安全をしっかり確保したうえで、蜂への対処をしていってください。
ここでは、どのように安全を確保すればよいのか、蜂を追い出す方法についてわかりやすく紹介していきます。
【1】まずは身の安全を確保!
蜂が突然部屋に入ってくると、びっくりしてしまうかもしれません。しかし、できるだけ驚いたり慌てたりしないようにしましょう。蜂にとって、悲鳴や人が大きく動くことは刺激になってしまいます。
まずは静かにしながら、ゆっくり部屋を出ていきましょう。とくに、蜂があごを「カチカチ」と鳴らしているときは、威嚇している合図です。威嚇をやめるまでは近づかないようにしましょう。
蜂が警戒して攻撃を開始する、近づいてくる状況は以下の通りです。
・大きな音を出す
びっくりしたときの悲鳴や、走るときの足音に反応します。
・手で振り払おうとする
手や棒などがあたると、蜂は攻撃されたと思い反撃をしてきます。また、人の大きい動作も蜂にとっては警戒を強めてしまうポイントなのです。
・黒い服を着ている
黒などの濃い色をした服を着ていると、蜂に襲われやすくなります。この理由は諸説ありますが、蜂の天敵である熊が黒色をしているだからといわれています。明るい色の服に着替えてから対処しましょう。
・甘い香りや香水など
甘い香りがすると蜂は寄ってきます。甘いジュースを飲んだ後や、香水、整髪料などをつけていると近づいてくるのですみやかに離れましょう。
【2】部屋を暗くして窓を開けておく
蜂は、明るいところへ向かって飛んでいく習性があります。部屋の電気を消して、窓を静かに開けましょう。窓が2つ以上ある場合は、片方の窓にカーテンをかけて光が入らないようにしてください。窓を開けたら蜂が出ていくのを待ちます。
蜂を見失ってしまったとしても、明るい場所を限定しておけばそこにおびき出すことができます。慌てずに待つようにしましょう。
【3】最終手段は殺虫剤……でも慎重に!
蜂を追い払うことが難しい場合は、蜂を駆除する必要があります。そこでよく使われるものが殺虫剤を使用する方法です。ただし、蜂を駆除することは危険がともなうことだということを理解しておいてください。
殺虫剤の中でもスプレータイプのものがおすすめです。離れた位置から蜂が動かなくなるまで、スプレーを吹きかければ駆除完了です。蜂に近づかなくて済むため、比較的安全に駆除することができるでしょう。できる限り、肌の露出をおさえて刺されないように注意しながら駆除をしてください。
殺虫剤は、ホームセンターなどで売っている市販の殺虫剤を用意します。種類によっては、ゴキブリなどほかの害虫を駆除する種類のものでも効果はあります。蜂に特化した商品もありますが、殺虫成分を一気に噴射する屋外用のものもあるので注意しましょう。
屋外用のものを屋内で使ってしまうと、殺虫成分が壁や家具などに付着してべたべたになってしまう可能性があります。購入前に殺虫剤が屋内で使えるものかどうかを確認してください。
蜂の駆除は危険がともなうものです。刺されない保証はありません。難しい場合は、無理をせずに業者に頼ることも大切です。弊社では、蜂駆除のプロをご紹介することが可能です。業者依頼に不慣れな方や、依頼しようか迷っている方も、まずはご質問からお気軽にご相談ください。
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これってスズメバチかも?見た目の特徴で確認
蜂の中でもスズメバチは、とくに危険なので注意しましょう。ほかの蜂よりも比較的身体が大きく、毒性と攻撃性が高いのが特徴です。スズメバチの種類にもよりますが、一般的なスズメバチの特徴を紹介します。
【スズメバチの特徴】
- ・身体の大きさ:20mm~40mm程度
- ・身体の色:胴体はオレンジ色で脚は黒いタイプが多い
- ・性格:警戒心が高く攻撃的
- ・飛び方:まっすぐ直線的に飛ぶ
蜂を追い払う方法については、スズメバチもほかの蜂と違いはありません。ただし、駆除は大変危険をともなうのでおすすめできません。近くに巣がないかの調査や、スズメバチに近づくことは絶対にやめましょう。
蜂駆除は、業者に依頼することが安全で確実な方法です。弊社では、蜂駆除の業者をご紹介することができます。安全に蜂駆除をしたい場合は、お気軽にご相談ください。
蜂を追い払った後にするべきこと
蜂を追い払うことができたら、なぜ蜂が入ってきたのかを考えてみましょう。たまたま入ってきただけであればとくに問題ありませんが、屋根裏など家のすぐ近くに巣を作られている可能性もあります。
ここでは、蜂の侵入原因と蜂の巣があるかどうかをチェックする方法を紹介していきます。
【1】蜂の侵入原因を確かめておこう
まずは、どこから蜂が侵入してきたのかを確認しましょう。窓から入ってくる以外にも意外な場所から侵入してきているかもしれません。
【洗濯物と一緒に】
侵入経路として意外に多いのが、洗濯物と一緒に取り込んでしまうケースです。飛び回っていた蜂が身体を休めるために、外に干している洗濯物にとまることがあります。
洗濯物を取り込む前は、必ず蜂などがついていないか確認するようにしましょう。
【網戸の隙間】
網戸をしっかり締めていても隙間ができていると、蜂が侵入してくる危険性があります。蜂によっては小型なタイプの蜂もいるため、1cm程度の隙間があれば入ってきてしまう可能性があります。
【換気口】
窓や玄関からの侵入ではないというのであれば、換気口など空気の通り道を疑ってみましょう。換気口や換気扇の隙間などからも侵入されることがあります。また、エアコンの室外機からホースを通って侵入してくるケースもあるのです。
【2】家の中や軒下に蜂の巣がないかどうかチェック!
蜂が出没したときは、近くに蜂の巣を作られているかもしれません。万が一、家の中や軒先、庭に蜂の巣がある場合は、家族や来客に危険が及びますので早めに駆除することをおすすめします。
危険のない範囲で、蜂の巣が近くにできていないかをチェックしてみましょう。ただし、蜂が近くで何匹も飛んでいるという場合は、蜂の巣が近くにある危険性が高いので業者に依頼することが賢明です。
【蜂の巣が作られやすい場所】
- ・床下(通風孔周辺)
- ・屋根のひさしの下
- ・エアコン室外機
- ・雨戸の戸袋
- ・天井の裏(通風孔周辺)
- ・ベランダの周り
- ・屋根裏
- ・庭木の枝や根元
- ・生け垣の中
蜂の巣がある場合、近くに寄るだけでも警戒をされてしまいます。時期によっては大変狂暴になっていることもあるので、とっさに逃げたり手で払っただけで総攻撃されるおそれもあります。少しでも危険を感じたら無理をせず、プロの力を借りて安全に解決しましょう。
相談先や依頼先に迷ったときは、無料相談や現地調査をしてくれる駆除業者に数件コンタクトを取ってみるのがおすすめです。時間がない方のサポートができるよう、弊社でもメール、フリーダイヤルにてご相談を24時間受け付けております。ご希望があれば、お近くの実績ある業者を素早く手配させていただくことも可能です。選択肢のひとつとして、ぜひお気軽にご利用くださいね。
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蜂が寄ってこないように予防しておこう
一度蜂が入ってきたということは、今後も侵入されるおそれがあります。蜂が寄ってこないように予防をしておきましょう。予防をしっかりしておくことで、蜂の巣を作られる可能性も減らすことができます。
ではどうやって蜂を寄せ付けないようにするかというと、蜂の苦手なもので寄せ付けないようにしていきます。実は蜂は火と煙が苦手なのです。そんな蜂の特性を活かして予防していきましょう。
【1】蜂は煙のにおいが苦手……木酢液で代用できる!
蜂は火と煙が苦手と紹介しましたが、実際に家に火をつけるわけにも燻すわけにもいきません。そこで効果的なのが「木酢液」です。木酢液とは、木材を炭に加工する際に作られる液体です。焦げ臭くて酸っぱいにおいがすることから、蜂の予防にも効果があります。
ホームセンターなどでも手軽に木酢液を購入することが可能です。使用方法も、蜂の巣が作られやすい場所に塗るだけと簡単に予防することができます。しかし、木酢液は人にとっても強力なにおいを発します。使用する場所に注意しながら使いましょう。
【2】蚊取り線香も一定の効果あり
実は、蚊取り線香から立ち上る煙も効果があります。蚊取り線香の煙は蚊だけでなく、さまざまな虫に効果がある商品です。その効果は蜂も例外ではありません。しかし、蚊取り線香の煙は殺虫剤よりも効果が薄いので、それだけで蜂を駆除することは難しいです。
蚊取り線香はあくまで蜂を寄せ付けないためのものなので、ベランダやアウトドアのときなど、一時的に虫を寄せ付けないために使うようにしましょう。
【3】殺菌・消臭効果もあるハッカスプレーは便利
蜂は煙のにおい以外にハッカのにおいも嫌いです。ハッカを利用するには、ハッカ油を使いましょうハッカ油は、スプレーにして使うのがおすすめです。ハッカ油スプレーの作り方を紹介するので試してみましょう。
【必要なもの】
- ・ハッカ油:3ml
- ・消毒用エタノール:10ml
- ・水:90ml
- ・スプレー用の容器
【作り方】
スプレーの容器にハッカ油、エタノール、水を入れしっかり混ぜ合わせれば完了です。
【注意点】
ハッカ油スプレーは作成後、1週間程度を目途に早めに使い切るようにしましょう。また、ハッカ油スプレーに持続性はないので、蜂に侵入されやすい場所に継続的に吹きかけるようにしましょう。
蜂の発生をおさえるには家の近くに巣を作らせないことが大切です。しかし、いくら予防をしていたとしても蜂の巣ができる場合があります。そのときは無理をせずに蜂駆除の専門家による無料調査などを受けてみることをおすすめします。
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