スズメバチをよく見かける季節といえば、夏ごろを思い浮かべる方も多いかもしれません。もちろん夏も注意が必要ですが、スズメバチが本当に怖いのは「秋」の季節。なぜなら、秋ごろにはスズメバチの巣と個体数の規模が最大限まで大きくなり、それに加えて新女王誕生の時期になるからです。
そのため、刺されてしまわないよう細心の注意をはらいましょう。当記事では、スズメバチの1年の活動サイクルや、スズメバチが秋に狂暴化する理由などの生態について解説していきます。
目次
スズメバチの1年のサイクルについて
スズメバチは種類によって多少の時期の差がある場合がありますが、基本的には以下のサイクルで1年を過ごしています。
スズメバチの1年のサイクル | |
活動時期 | スズメバチの行動 |
4~5月 | 女王バチが新しい巣を作りはじめる |
6~7月 | 次々と働きバチが誕生し、巣作りを手伝う |
7~9月 | 働きバチの数がさらに増え、行動が活発化する |
9~10月 | 新女王バチの誕生。ハチの数や巣の規模がピークまで達する |
11~翌年3月 | 働きバチが力尽きる。女王バチは冬眠して来年に備える |
夏が始まるころになると、女王バチが作った巣から新しい働きバチが育っていき、数が増加するにともない巣の生長スピードも速まっていきます。7月を過ぎるころになると、もうすでに駆除の手間がかかるほど数が増え、巣のサイズが大きくなっていくでしょう。
そのため、スズメバチは夏や秋に行動が活性化し、刺される被害にあう危険性がグッと高まるのです。
秋にスズメバチが凶暴化する理由
スズメバチが秋に狂暴化する理由は「新女王バチ」の誕生シーズンであり、働きバチは新女王を守らなければならないからです。
さらに秋が進むにつれ、スズメバチの栄養となる獲物の数がだんだんと減っていきます。そのため、スズメバチは種の存続をするためエサ探しに必死になり、秋に狂暴化するのです。とくにオオスズメバチのような攻撃性が高いハチは、ほかのスズメバチやミツバチを襲うほど狂暴になることも。
そして厳しい秋を乗り越えた働きバチは役目を終えて、冬を越すことなくほぼすべて死んでしまいます。働きバチから十分な栄養を与えられて育った新女王バチが唯一生き残り、春の新しい新居づくりに備えて土や木の中で冬眠するのです。
ちなみに、新女王バチが飛び立ち残された古い巣には、誰も住み着くことなく残されます。そのため家にスズメバチの巣ができても、冬まで待てばよいと思う方もいるかもしれません。
しかし、ここまでの解説どおりスズメバチは秋に狂暴化するため、襲われるリスクを考えるなら放置は得策ではないでしょう。スズメバチの巣を見かけたら早めに業者依頼をして駆除するのが最善の選択なのです。
スズメバチの被害にあわないようにするためのポイント!
有害な昆虫というイメージのあるスズメバチですが、好き好んで人間を襲うというわけではありません。スズメバチが毒針で人を襲うのは、巣や仲間などを守るといった防衛本能から。先ほど解説した、スズメバチが秋に狂暴化してしまう「新女王バチを守るため」という理由からもお分かりいただけるでしょう。
そのため、スズメバチに対する正しい知識をもって、スズメバチの防衛本能を下手に刺激しないように対策する必要があるのです。この章では、スズメバチの被害にあわないための対策すべきポイントについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ハイキングに行くときには服装やにおいに気を付けましょう
スズメバチのおもな活動時期である夏~秋に、ハイキングなどで自然の多い場所へ行く際は、なるべくスズメバチを刺激しないような服装にしましょう。なお、スズメバチはにおいにも敏感なので、香水などを使う際も注意が必要です。具体的には以下の事柄に気をつけるようにしてください。
・頭には帽子をかぶる
・肌を露出しないようにする
・香水などのにおいがきついものはつけて行かない
・ジュースやガムなどの甘いにおいを出さない
また、秋の時期でもっとも注意したいのが、山登りをしているときです。ハチの中でもとくに攻撃性の高いオオスズメバチは、土の中や木の根元などの目立ちにくい箇所に巣を作るケースが多いです。
そのため安易に木の近くによると、うっかり巣を踏んでしまう可能性も。スズメバチは秋に狂暴化して危険なので、なるべく巣が作られやすい場所には近づかないようにしましょう。
ハチに遭遇してしまったら?
もしスズメバチに遭遇してしまったら、つい慌ててしまうかもしれません。しかし、大声を出したり追い払おうとしたりすることは、スズメバチの対処としては逆効果です。スズメバチの攻撃性を刺激してしまい、襲われるきっかけを作ることになります。そのため、慎重に行動するようにしましょう。
また、スズメバチを対処するときは追い出したり、駆除したりするのではなく「ゆっくりと後ろに下がって逃げる」ことが大切。スズメバチの視界から外れるように体勢を低くし、音を立てずに少しずつ後ずさりをしてその場から離れましょう。反対に、背を向けて逃げるとスズメバチが興奮して追いかけてくる可能性があるため、対応には注意が必要です。
家の周りにスズメバチが飛んでいるときはどうしたらいい?
もし家の周りでスズメバチを1匹でも見つけたら、どこか近くに巣を作られている可能性があります。その場合、自分でスズメバチの巣を探すのではなく業者に依頼して巣の場所を特定してもらいましょう。個人の判断で巣を探す作業をおこなうのは刺されるリスクがありますし、とくにスズメバチは秋になると狂暴化して危険です。
また、巣を見つけたものの、自分で駆除していいのか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。安全性を考えるなら業者依頼で駆除してもらうのが無難です。スズメバチには秋になると、かなり大きな巣を作る種類もいるので早めに駆除してもらいましょう。
もし「スズメバチの巣が近くにあるかもしれない」「早くスズメバチの駆除をしたい」という場合は、ぜひ弊社をご利用ください。
弊社では巣の位置を特定するための現地調査費用が無料でおこなえる業者を紹介でき、スズメバチの早期駆除が可能です。24時間365日体制でいつでもご相談を受け付けていますので、スズメバチのことで少しでも不安点があればご連絡ください。
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