小さいスズメバチは、基本的に「ホオナガスズメバチ属」に分類される種類であり、ほかのスズメバチと同じく刺されてケガをしてしまう危険性があります。これは、スズメバチが種類や大きさに関わらず、基本的に攻撃性の高い生き物であるためです。
そのため、小さいスズメバチを見つけたときは、できるだけ早く駆除することが大切です。小さいスズメバチだからと油断せずに、自分で駆除するのが困難だと感じたら、すぐに業者に駆除を依頼するようにしましょう。
目次
小さいスズメバチの種類と危険性
ひと口に小さいスズメバチといっても、さまざまな種類が存在しています。まずは見かけた小さいスズメバチが、危険な種類なのかを確認しましょう。小さいスズメバチのおもな種類とその特徴、危険性については以下のとおりです。
キオビホオナガスズメバチ
キオビホオナガスズメバチは、日本全国に生息している小さいスズメバチです。体長が女王蜂で19mm~22mm程度、働き蜂で14mm~16mm程度となっています。黒色と黄色の縞模様をした胴体に黒色の触覚があります。7月~8月ごろは攻撃的になるため、危険性の高い種類だといえるでしょう。巣は、灰色の提灯のような形をしています。
シロオビホオナガスズメバチ
シロオビホオナガスズメバチは、北海道・本州・四国に生息している小さいスズメバチです。体長が女王蜂で16mm~18mm程度、働き蜂で11mm~14mm程度となっています。見た目は、全身黒色のベースに細く白色の縞模様が入っています。
こちらもキオビホオナガスズメバチと同じく7月~8月ごろにかけて攻撃的になるため、危険性の高い種類だといえるでしょう。とくに巣を刺激した場合かなり激しく攻撃してくるため、非常に危険です。巣は灰色で、巣の下部分が細くなった提灯のような形をしています。
ニッポンホオナガスズメバチ
ニッポンホオナガスズメバチは、北海道や標高の高い本州に生息している小さいスズメバチです。体長が女王蜂で16mm~18mm程度、働き蜂で11~14mm程度と、シロオビホオナガスズメバチと同じくらいの大きさとなっています。また、見た目も非常によく似ており、全身黒色のベースに白い縞模様です。
シロオビホオナガスズメバチほど攻撃的ではないため危険性は下がりますが、刺激してしまうと襲ってくるので注意が必要です。巣の見た目は、灰色で全体的に丸く風船のような形をしています。
ヤドリホオナガスズメバチ
ヤドリホオナガスズメバチは、北海道・本州の山岳地帯に生息している小さいスズメバチです。働き蜂を産まないという特徴をもっており、体長は女王蜂で16mm~18mm程度となっています。
見た目は、全身黒色のベースに黄色や白色の模様が入っています。働き蜂が存在しない種類であるため、ヤドリホオナガスズメバチ自体に危険性はありません。しかし、シロオビホオナガスズメバチの巣に寄生して生活するため、シロオビホオナガスズメバチの働き蜂に襲われる危険性があります。
大きさや種類に関わらず業者に相談!
基本的にスズメバチは大きさや種類に関わらず、危険であることに変わりありません。そのため、小さいスズメバチであっても見かけたら駆除業者に相談するのがよいでしょう。弊社にご連絡いただければ、スズメバチの大きさや種類に関わらず駆除が可能な業者をご紹介いたします。
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スズメバチの巣を駆除する方法
スズメバチの駆除は巣がまだ小さく、蜂が攻撃的になっていない時期であれば自分でもおこなうことができます。ただし準備を怠るとケガをしてしまう危険性があるため、駆除をするときは、万全の体制でのぞむことが大切です。この項目では、自分でスズメバチを駆除する方法についてご紹介します。
駆除に必要なものを準備する
まずは、スズメバチの駆除に必要なものをいくつか準備しましょう。スズメバチの駆除に必要なものは、以下のとおりです。
- 防護服
- 軍手、長靴
- 殺虫剤
- 長めの棒
- 虫取り網
- ごみ袋
スズメバチの巣の駆除は危険な作業になるため、防護服と軍手・長靴を装着しておこないます。殺虫剤は巣の中にいるスズメバチを駆除するために使用し、長めの棒と虫取り網は巣を落として受け取るために使用します。
ごみ袋は駆除が終わったスズメバチの巣を入れて、ごみとして捨てるために用意しておきましょう。また、これらのものはホームセンターや通販などで購入することができます。
手順【1】離れた場所から殺虫剤を噴射する
駆除の準備が整ったら、まずはスズメバチの巣から2m~3m程度離れた位置で殺虫剤を巣に向かって噴射します。巣に向かって殺虫剤を噴射するとスズメバチが飛び出してきますが、そのまま2分~3分程度は殺虫剤を噴射し続けてください。
手順【2】巣の中に殺虫剤を噴射する
次に巣の中にいるスズメバチを駆除するために、巣の入り口から中に向かって殺虫剤を噴射していきます。しばらく殺虫剤を噴射し続け、すべてのスズメバチを駆除することができたら、次の手順へと進みます。
手順【3】巣を回収して捨てる
巣の中と周囲にいるスズメバチを駆除することができたら、次に巣を回収していきます。虫取り網にごみ袋を被せたものを巣の下に設置した状態で、長い棒を使って巣を網の中に落としてください。巣を落とす最中に駆除しきれていないスズメバチが出てきた場合は、慌てずに殺虫剤で駆除しましょう。
無事に巣を回収することができたら、ごみ袋をしっかりと閉めて、もえるごみとして処分しましょう。また、巣があった場所に殺虫剤を噴射しておくことで、新たにスズメバチが巣を作るのを抑止することができます。
難しいと感じたら業者に依頼しよう!
たとえ小さなスズメバチであっても、巣を駆除するのは刺されるリスクをともなう危険な作業であることに変わりありません。そのため、少しでも難しいと感じたり、怖いと感じたりするのであれば、業者に駆除を依頼しましょう。
業者であれば、豊富な知識と経験で安全にスズメバチの巣を駆除してもらうことが可能です。弊社にご連絡いただければ、巣の大きさや時期に関わらず、しっかりとスズメバチの巣を駆除できる業者をご紹介いたします。
スズメバチ駆除の費用相場
スズメバチの巣の駆除を業者に依頼した場合にかかる費用は、巣の大きさや作られている場所など、さまざまな要因によって異なります。ここからは、スズメバチの巣の駆除にかかる一般的な費用について見ていきましょう。
スズメバチの巣の駆除にかかる費用相場
スズメバチの巣の駆除にかかる費用相場は、一般的に1万3千円~5万円程度です。費用に大きな幅があるのは、作業の難易度や危険性によって費用が変動するからです。
巣が大きくて危険性が高い場合や、巣の場所が作業の難しい壁のすき間などにある場合は、その分費用が高くなります。また、スズメバチの種類によっても費用が異なります。
相見積りを取って確認しよう!
スズメバチの巣を駆除するのにかかる費用はさまざまな要因によって異なるため、より詳細な費用を知りたいという場合、現地調査による見積りを取るのがおすすめです。現地調査による見積りを取れば、正確な費用を提示してもらうことができます。
また、複数の業者から相見積りを取っておくことで、見積りを比較して自分の希望に合った業者を見つけやすくすることも可能です。弊社にご連絡いただければ、現地調査による見積りが無料であるスズメバチの駆除業者を複数ご紹介いたします。
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