蜂に刺されると命に関わることもあります。できるだけ近寄らないようにするのはもちろんですが、寄ってこないように工夫することも大切です。
知らないうちに蜂が寄ってくるような状況をつくっているということがないように、蜂の習性を知っておくとよいでしょう。
この記事では人に蜂が寄ってくる原因を、蜂の習性にまつわる4つの要因とともにご紹介します。また、家や洗濯物などに寄ってくる・巣を作られてしまう原因とその対処法などもお伝えしていきますので、再被害の予防にぜひお役立てください。
目次
- 蜂が寄ってくる原因|蜂の習性にまつわる4つの要因
- 凶暴な性格の蜂は人間に寄ってくる!
- 蜂は黒いものを敵だと判断する
- 寒い時期は洗濯物に蜂がとまっていることもある
- 蜂は強いニオイや甘いニオイに反応する
- 蜂の駆除は危険?反撃されるかも!無理せず業者に頼ろう
- 蜂が寄ってくる原因|住宅に蜂の巣がつくられる可能性
- 蜂が好む環境とは?
- 蜂に巣をつくられないようにする方法
- 蜂の巣の見分けかた
- 蜂の巣を発見!駆除するなら冬がおすすめ
- 巣を駆除しても再度つくられることがある!
- 業者に蜂の駆除を依頼するメリットと費用相場
- 蜂の駆除にかかる費用
- 業者選びの際に重要となるポイント
- 自分で駆除する危険性
- 業者に駆除を依頼するメリット
蜂が寄ってくる原因|蜂の習性にまつわる4つの要因
凶暴な性格の蜂は人間に寄ってくる!
私たちがよく見かける蜂にも種類があり、その種類によって凶暴性も違ってきます。ミツバチやアシナガバチ、クマバチは温厚な性格をしており、こちらから危害を加えたり、巣に近づいていったりしなければまず人を襲ってくることはありません。
一番気をつけなければならないのが、スズメバチです。スズメバチとアシナガバチは少し似ていますが、アシナガバチは名前の通り長い足を垂らしながらフラフラと飛んでいるのに対して、スズメバチは俊敏で素早く動きます。
またアシナガバチと違い、性格はとても凶暴です。巣を守るために積極的に攻撃をしかけるタイプですので、巣の近くを通っただけでも襲われてしまいます。近づいてきたら巣が近くにあるおそれがあるので要注意です。
またスズメバチは一度刺したら死んでしまうミツバチと違い、毒液が続く限り何度も刺します。刺されるたびに毒性が増しますので、集団で襲われるとアンフィラキシーショックを起こし、最悪の場合死に至るケースもあります。
一方で、ミツバチのように温厚な性格の蜂はよほどのことがない限り人を刺すことはありません。しかしこちらが巣を攻撃したり、また攻撃性の高まる冬の時期に巣に近づいたりすると話は変わってきます。
ミツバチに一度刺されると周りのミツバチにも伝達され、次々に刺されます。小さなミツバチでも集団で何度も刺されると、スズメバチ同様命に関わりますのでうかつに刺激しないように注意してください。
蜂は黒いものを敵だと判断する
蜂は黒いものに敏感に反応します。天敵の熊の色が黒なので攻撃するといった説がありますが、はっきりとした理由はわかっていません。
ただ、黒や濃い色に反応することは確かで、逆に薄い色になるほど反応が少なくなります。そのため、蜂の巣の駆除をする際にも白い防護服を着用します。
蜂が近くにいるときはできるだけ身の回りの黒いものを薄い色のもので覆うなどして、刺激しないようにしましょう。また、アウトドアに出かける際には服の色にも気をつけてください。
寒い時期は洗濯物に蜂がとまっていることもある
冬場に洗濯物と一緒に蜂を取り込んでしまった、という経験したことがある方は意外に多いかと思います。蜂は主に春から秋にかけて積極的に活動しています。
気温が低くなるにつれて蜂たちはどんどん元気がなくなり、ミツバチ以外のほとんどの蜂は、冬の寒い時期になると女王蜂以外死んでしまいます。
冬に洗濯物にとまっている蜂はできるだけ暖かいところで余生を送ろうとしている働き蜂である可能性が高いです。俊敏な動きができなくなっているため、一緒に取り込んでしまうことがあるのでしょう。
蜂は強いニオイや甘いニオイに反応する
蜂はエサを求めて飛び回っています。嗅覚に優れていて、フェロモンで仲間同士のコミュニケーションを取ったり、エサや敵を感知したりします。
そのため、花の蜜や柑橘系のニオイなど蜂の好むニオイがするところに寄ってくる習性があります。ベランダで蜂が飛んでいるのをよく見かける、といった場合には洗濯に使っている洗剤や柔軟剤のニオイを確かめてみてください。甘いニオイがしませんか?
人工的な強いニオイも要注意です。強いニオイは蜂を刺激し、攻撃につながるおそれがあります。人間の汗のニオイにも反応するようです。一方で制汗剤やせっけんなど、蜂が嫌がるニオイもあります。汗をかきやすい人なら無香料の制汗剤を使うのがおすすめです。
蜂の駆除は危険?反撃されるかも!無理せず業者に頼ろう
安易に蜂の巣を駆除しようと試みて、蜂に反撃され刺されてしまうといった事案は結構多いそうです。「蜂の巣が小さいから」「あまり蜂が飛んでいないから」といって知識がないまま自分で駆除しようとすると、蜂の大群に襲われる危険もあります。
刺されると命に関わりますので、無理せずに業者に依頼することをおすすめします。
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蜂が寄ってくる原因|住宅に蜂の巣がつくられる可能性
なぜか毎年同じ場所に巣をつくられてしまうといったお悩みも多いかと思います。また、一度駆除しても再度同じ場所につくられることも……。では蜂はどういったところに巣をつくるのでしょうか。
また、つくられてしまったらどのように対処すればいいのでしょう。
蜂が好む環境とは?
蜂は水分が苦手なため、基本的に雨風が防げる乾いた場所を好みます、また蜂にとってはエサとなる虫や果実などが豊富にあること、そしてなにより安全な場所であることが重要です。
したがって、民家の軒下、玄関、ベランダ、また天井裏や床下などの閉鎖された空間にも巣をつくります。何度も同じ場所に巣をつくられるのは、その場所が蜂にとって住みやすい快適な場所だからです。
蜂に巣をつくられないようにする方法
蜂に巣をつくられないようにするには、蜂が嫌がる環境をつくることが重要です。蜂が入り込みそうな通気口や金網はネットなどで塞ぐようにしましょう。また、毎日戸を開け閉めしたり水を撒いたりして、居心地が悪い場所だと認識させることも効果的です。
蜂は人間の残飯や昆虫なども捕食しますので、家の周りにできるだけゴミなどを置かないこと、ゴキブリなどエサとなる虫の発生を抑えることも重要です。
庭木などにも巣を作ることがあるので、定期的に剪定をおこない、家の周辺はできるだけすっきりとさせておきましょう。そうすれば万が一巣がつくられた際も早期に発見することができます。
蜂の巣の見分けかた
巣がつくられてしまった場合、巣の形状を見れば蜂の種類をある程度特定できます。蜂の種類によって対処の仕方も違ってきますので、どの種類の蜂であるかを特定するのは大切なことです。
アシナガバチの巣は特徴的で、シャワーヘッドのような形をしていて、幼虫を育てる6角形に仕切られた部屋が外から確認できます。
アシナガバチの巣はタンパク質を混ぜてつくられているのでスズメバチの巣より頑丈にできています。基本的には開放空間につくられ、大きさは大体10センチメートルほどのものが多いようです。
スズメバチの巣は球体型でマーブル模様になっているのが特徴です。家の軒下や庭の木などにぶらさがっているものをよく見かけますが、オオスズメバチなどは土の中に巣をつくるため、外から見つけにくい場合もあります。
またキイロスズメバチやヒメスズメバチなど、軒下や屋根裏などの閉鎖的な空間を好んで巣をつくるものも多くいます。巣の大きさは大体10センチメートルから40センチメートルほどですが、中には1メートルを超えるものもあります。
蜂の巣を発見!駆除するなら冬がおすすめ
蜂は寒い時期になると動きが弱まり死んでしまいます。大体11月くらいから一気に減りはじめ、翌年の1月には越冬する女王蜂以外はほぼ死滅してしまいます。ですので、蜂の動きが弱まる秋から冬にかけてなら、比較的安全に蜂の巣を駆除できます。
また、冬眠から覚めた女王蜂が巣を作りだすのは4月頃からで、その時期だと巣も小さく、働き蜂の数も少ないため駆除するには最適です。ただ、一匹でも蜂に刺されると命に関わりますので、業者に依頼されることをおすすめします。
蜂の巣の駆除は、働き蜂が巣に戻り、動きが弱まる夜間におこなうと一気に駆除できるため有効ですが、たとえ夜間であっても自分で駆除するのは危険がともないます。
暗くて辺りが見えにくく、巣をつつくと蜂の大群に襲われてしまうおそれがありますので安易に駆除しないようにしてください。
巣を駆除しても再度つくられることがある!
巣を駆除しても、外にエサを取りに行っていた働き蜂がまだ残っていて、巣があった周辺に戻ってくることがあります。これを戻り蜂といいます。戻り蜂は巣を探していつまでもその周辺を飛ぶので対策が必要です。
また、それよりも問題になるのが駆除の際に女王蜂を逃がしてしまった場合です。女王蜂と戻り蜂は再び同じところに巣をつくる可能性が高くなります。
駆除する際は女王蜂まで捕獲し、戻り蜂の対策もしておくことが重要です。プロの業者に頼めば、豊富な経験と専用の機材を活用し、アフターフォローまでしっかりおこなってくれます。
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業者に蜂の駆除を依頼するメリットと費用相場
では、業者に蜂の駆除を依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか。また蜂の駆除にはどれくらいの費用がかかるのでしょう。初めて依頼する場合は相場が分からなくて不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここからは、業者に蜂の駆除を依頼した際にかかる費用と業者の選び方のポイント、自分で駆除する場合と、業者に依頼する場合の違いをご紹介します。
蜂の駆除にかかる費用
蜂の巣の駆除は大体5,000円くらいから30,000円くらいが相場のようです。しかし、蜂の巣の大きさやつくられている位置などの状況によって前後します。また業者によっては出張費や交通費、駐車場代なども別途かかってくる可能性があります。
お住まいの地域によっても相場が違ってきますので、業者に依頼する際には作業する前に必ず見積りをとって価格を提示してもらいましょう。無料で現地見積りをしてくれる駆除業者に対応してもらうと安心して依頼できます。
業者選びの際に重要となるポイント
失敗すると命に関わる蜂の巣の駆除ですので、つくられた巣を安全確実に駆除できる技術や経験がある業者に依頼することが第一です。
また、巣を放置する期間が長いほど刺されるリスクにおびえることになりますので、予定に合わせて迅速に対応してくれることも重要です。
費用についても事前に現地見積りがあり、作業工程を明瞭に提示してくれる業者を選びましょう。アフターケアまでしてくれるか、追加料金がかかることがないかも事前に確認しておきましょう。
自分で駆除する危険性
蜂の巣駆除はとても危険な作業です。それでも自分で駆除したいというかたはエアゾール式の殺虫剤と防護服、懐中電灯があればチャレンジできます。
しかし、蜂の巣の中は想像しているよりも多くの蜂がいる可能性があり、準備した殺虫剤では駆除しきれないおそれがあります。また防護服を貸してもらえる自治体もあるようですが、ない場合は自分で用意しなければなりません。
防護服と大量の殺虫剤を用意するには結構な費用がかかってしまうかと思います。また、失敗すれば、自分だけでなく近隣の住民や通りすがりの人にも被害が及びます。それだけ蜂の巣の駆除は難しく危険な作業であることを認識しておいてください。
業者に駆除を依頼するメリット
蜂の巣駆除業者に依頼する一番のメリットは、身の危険を回避できることです。とくにスズメバチなどの攻撃性の高い蜂の巣の場合は、迷うことなく蜂の巣駆除業者に依頼しましょう。
豊富な経験とノウハウを持っているため、広範囲に蜂の被害を与えることなく、迅速に駆除してもらえます。また、的確なアフターフォローにより、何度も巣をつくられることを防ぐことができます。
弊社では安心安全で迅速な駆除をおこなう経験豊富な業者を紹介しております。明瞭な会計で後から見積り以上の費用を追加で請求することはございません。現地無料見積りもおこなっておりますので、お気軽にご相談ください。
【蜂全体の生態・習性に関する記事はこちら】
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